第2話 求めるもの
自分は何のために生きているのだろう。
恐らく、誰しもが一度は考えるのではないのだろうか。
やりたいことが見つからず、ただ日常を過ごし、変わらない毎日を過ごす。
そんな、生きがいを見つけることができない日常に皆はこう言うのだろう。
「つまらない」と。
では、ここで問おう。
《つまらない日常を変えようとしたか?》
これは憶測にすぎないが、誰もしていないだろう。
自分の過ごす日常を口では、「つまらない」と言いつつも、非日常を追い求めることはしないのだ。
何故しないのか。恐らくは怖いのだ。
周りとは違う日常、誰も体験したことのない非日常に挑戦することが。
だが、それが普通なのだろう。
人は集団で行動する生き物だ。常に周りを意識していかなければならない。周りのことを考えずにはいられないのだ。
だから「誰も体験したことのない非日常」言い換えれば、「自分一人しか体験しない日常」が怖いのも普通なのかもしれない。
けれど、全員がそう思うわけではない。
今の日常を変えようと考える人もいるのだ。
ある人はスポーツを始め、またある人は小説を書き始め・・・
そしてここにも一人、非日常を求めて山に入っていった男がいた。
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