第37話 すんだくうき(おんがく ぜんぺん)

おんがくのじかんが


となりのクラスと ごうどうになった。


それは どうしてかというと


おんがくはぴょうかいがあるからだ。


うたをうたったり けんばんハーモニカをふいたり


がっそうしたりするらしい。


きょうは


みんなが どのがっきがやりたいのかを きめた。


大だいこ、小だいこ、ピアノ、てっきん、もっきん、タンバリン、


カスタネット、トライアングル、シンバル、


そしてけんばんハーモニカ。


オレはおおだいこが やりたくて


手を上げたら


ほかに だれもやるひとが いなくて


すぐにきまった。


かずくんとおーちゃんは どこにも手を上げなくて


けんばんハーモニカになった。


けんばんハーモニカが 一ばん大ぜいいるんだ。



「まーくん、大だいこすごいね。」


じゅぎょうがおわって かずくんがオレのそばにきて いった。


「かずくんもおーちゃんも なんで手 あげなかったの? やりたくないの?」ってきいたら


「やりたくないんだよ。オレおんがくにがてだから。」


っておーちゃんがいった。そして


「けんばんハーモニカは 大ぜいいるから まちがえてもわかんないし。」ってわらった。


かずくんは


「ぼくも はずかしいから。」


っていった。


それをきいて オレはすこし ドキッとした。


たしかに・・・まちがえられないよね・・・・!



こないだのおんがくは がっきをきめるだけで おわった。


きょうからは


パートれんしゅうだって。


オレは


小だいこのまちこちゃんと いっしょにれんしゅうする。


大だいこのおとは おもったよりも大きくて ちょっとドキドキした。


「ドンって大だいこがうったら、トントントンって小だいこね。」


先生のいうとおり れんしゅうした。


むずかしくて なんかいもれんしゅうした。



かずくんとさとちゃんは けんばんハーモニカだから


いっしょのグループにいる。


となりどうしですわって


おしゃべりしながら なんだかたのしそう・・・。



オレは たいこのれんしゅうに つかれてきて


なんだかふたりのことを きゅうにうらやましくおもった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る