第34話 あきかぜ

あれからぼくは


こう学年のおねえさんたちに なにかとみられるようになった。


ぼくをみてくすっわらっていく。


とう校するときも下校するときもろうかをあるいてても


そんなことがあるようになった。



じゅんくんとキスしちゃったことがげんいんなんだろうけど。



だけど


クラスにいると そのことでいろいろいわれたのは


一日か二日くらいだった。



だって


みんなはそんなことより


マラソン大会のほうが きがかりだったから。



まーくんたちみたいに はやくはしれるひとは


ぜったい1いになろうと はりきっていたし


ぼくやさとちゃんみたいに マラソンがきらいなこは


いつも、やだよね、やだよね 休みたいよね、ってはなしをした。





そしてマラソン大会のとう日になった。


ざんねんながら雨もふらず いいてんき。




はれの日がつづいて


グランドはほこりっぽかったけど


マラソンのコースは


グランドをでて 校しゃのまわりのみちをはしるから


ほこりにやられるのはスタートとゴールだけだ。


かぜがすこしふいて


さむかった。



いえのひとも大ぜいみにきている。


ぼくはきんちょうして


はしるまえなのに、なんだかおなかがいたいようなきがした。


じゅんびたいそうをしただけで つかれちゃった。


きょうはおかあさんは


しごとがいそがしくてみにこれないといっていた。


よかった。


ぜったいさいごのほうだもん。



じゅんびたいそうをしたところから


スタートちてんにいくまでも なんだかモタモタしたら


さとちゃんがけっこうまえのほうにならんでいて あせった。


でもぼくは みんなをかきわけて まえのほうにいくげんきがなくて


うしろのほうで


は~・・・とためいきをつきながら


ひざにてをあてて したをむいた。




そうしたら


先生がきて「だいじょうぶ?」って


ぼくにこえをかけた。


びっくりしてかおをあげたら


先生がぼくのかおをみて てやひたいにさわって


「あついね。」


っていってぼくをれつからつれていった。



先生がてをあげてほけんの先生をよぶ。


ほけんの先生がきづいてはしってくるのがみえた。


「ちょっとここでまっててね。」


ぼくはグランドに体いくすわりをした。


そして先生は


マラソンのスタートをするためにみんなのところにいった。



なんかわからないいけど


はしらなくてよくなったみたい。



よーいスタート。



みんながいっせいにはしりだす。


まえのほうにまーくんやじゅんくんのすがたがみえた。


さとちゃんはどこだろう。



さがそうとしたら


ほけんの先生がきて


「また、きみか。どうしたの?あさごはんたべてきた?」っていった。


スタートがおわって先生がもどってきて


「ねつがあるみたいなので・・・。」ってほけんの先生につたえてまたいってしまった。



ねつがある・・・。


そういえば


まーくんのかぜがうつったらマラソン大会やすめるねって


さとちゃんとはなしてた。


とう日ほんとにねつがでるなんて


ラッキー。



ほけんの先生がぼくのひたいにてをあてて


「あついね・・・かおいろもわるい。これからねつあがるかな。さむい?」っていうから


「さっきはさむかった。」っていった。


ほけんの先生がほけんしつにつれていこうとしたから


もうすこしここにいて、ゴールするのをみてもいいかどうかきいた。



まーくんが1いかどうかみたかった。



すこしかんがえてから先生は


「一年生はきょりがみじかくてすぐおわるし、


きみがだいじょうぶならいいよ。」いった。


「だいじょうぶです。」


「そうだね、さっきまではしろうとしてたくらいだからね。ぐあいがわるくなるこがほかにもでるかもだから、もうすこしいるね。」


そして


「ここにいるのがつらくなったらすぐいってね。」っていった。



そんなはなしをしているうちに


もうトップグループがグランドにもどってきた。



せんとうは


まーくんだ!



すごいぶっちぎりでトップだ。


そのあとはごちゃごちゃなん人かの男子がいる


じゅんくんもいてしゅんすけもいて



え!



さとちゃん・・・?



さとちゃんがいる!!

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