第19話なつやすみ
ぼくんちのくるまに かずくんもいっしょにのった。
かあちゃんは いえにかえるまえにスーパーによった。
「ゆうごはん、なにたべたい?」
ってかあちゃんが かずくんにきいた。
かずくんは すこしかんがえてから
「ぼく、おなかいっぱいだから、ゆうごはんいりません。」
って ていねいにいった。
「かずくんってほんとに少しょくなんだね。」
かあちゃんはわらって、こんどは ぼくに なにがいいかきいた。
「ええっと・・・そうめん・・・。」
ぼくは すごくかんがえて
かずくんが たべられそうなもので ぼくもすきなものをいった。
とうちゃんと かあちゃんと おとうとと ぼくと いっしょに
かずくんは ゆうごはんをたべた。
そうめんを すこしだけたべた。
せすじをぴんとのばして ぎょうぎよくたべるから
ぼくもなんだか いつもより ぎょうぎよくたべた。
ゆうごはんがおわると みんなで花火をした。
さっきのスーパーで かあちゃんがかってくれた。
花火になると
かずくんは さっきよりもずっと元気なって
いつものかずくんになった。
ふきだす花火に
大きなこえで きゃーきゃーいって ぼくにくっついて
うでをうんとのばした。
ぼくは かずくんの花火がおわらないうちに
ぼくの花火をちかずけて
かずくんの花火から 火をもらった。
いっしゅんだけ ふたりの花火がいっしょにもえる。
あたりがすごくあかるくなる。
「すごいね!!」かずくんが おどろいていう。
そして かずくんの花火がきえると
「ぼくもやろう!」って
あたらしい花火をもって ぼくの花火にくっつけた。
また、ふたりの花火が いっしょにもえた。
「ひゃ~」ってかずくんが よろこんで
ぼくの花火がきえると「はやく、まーくん!」っていった。
ぼくは いそいであたらしい花火をとりにいって
かずくんにならんで また火をもらった。
そんなふうにぼくたちは ならんだりはなれたりしてたから
かあちゃんが
「やけどしないようにね!」ってなんどもいった。
花火って ならんでやると たのしいね・・・。
かずくんといっしょだと たのしいね!
花火は あっというまにおわっちゃた。
ふたりでなかよく おふろにはいって
おふろから出ると
いつもぼくがねているへやのとなりのへやに
ふとんがしいてあった。
「きょうは、ここで、ふたりでねてね。あっちせまいから。
となりのへやだし、だいじょうぶだよね?」
かずくんとふたりでねるのがうれしくて
「やったー」って かずくんをみたら
かずくんもうれしそうなかおをして にっこりわらった。
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