第11話 ずる休み

先生のせなかに


あおいかおをしたかずくんがいた。


「きゅうにぐあいがわるそうになって・・・・。」


先生がぼくのとなりのベッドにかずくんをおろした。


「いしきはあります。おぶったほうがはやかったので。


ねっちゅうしょうでしょうか?」


「でも かおはあお白いね。」


「まってるときは こかげでたいきしてたんですが・・・。」


「ようすみますね。」


「おねがいします。」


かずくんをおんぶしてきた先生がでていった。



オレはかずくんをみる。


かずくんは ほんとうにあおいかおで


いつものかずくんじゃなかった。


オレはかずくんが しんでいるんじゃないかと


すごくドキドキした。


ほけんの先生は かずくんのひたいにさわったり


てをさわったり ようすをみていた。


「きもちわるい?」


先生がきくと かずくんがすこしうなづいた。


よかった。


いきてる・・・。


「すこし、なにかのもうか?のめる?」


先生はそういったあと「あ・・・。」っとこえをだした。


「水とうもってきた?」


かずくんがまた すこしうなづく。


「グランドかぁ・・・」


ほけんの先生はそういって すこしだまった。


そして、れいぞうこをあけて


中をみて


なにもださずに またとびらをしめた。


そのあとかずくんをみてから


「やっぱりじぶんの水とうのがいいよね。とってくるね。」といった。


「きもちわるかったら、このなかにはいてね。」


先生は かずくんのかおのよこに いれものをおいて


それからまどをしめてエアコンのスイッチをいれて


はしってでていった。



オレは ベッドの上でぐったりうごかないかずくんをみた。


かずくんは オレのほうをむいてめをつむっている。


まゆのあいだにしわをよせている・・・。



「・・・かずくん」


オレはしずかにかずくんをよんだ。


かずくんがめをあけてオレをみた。


だけどいつもみたいにわらってくれなくて


くるしそうにまためをつむった。


「きもちわるいの?」


オレがきくと かずくんがすこしうなづいた。



オレはベッドからおりて


ねているかずくんのせなかがわにまわった。


そして


おれがきもちわるいときに かあちゃんがしてくれるように


かずくんのせなかをさすった。


そしてかあちゃんとおなじように


「はいたららくになるよ。」


っていった。


かずくんはおなかもおさえている。


おなかもいたいのかな。


おなかもなでてあげたほうがいいんだろうか・・・?


でもそのまま


かずくんのせなかだけをゆっくりさすった。




ドアがあいて


ほけんの先生がもどってきた。


はしってきたみたいで ハアハアいってる。


オレたちをみて


「だいじょうぶ?」ときいたから


「かずくんがきもちわるいって・・・。」


ってオレが先生にいった。


「ごめんね。きみもおなかがいたいのにね。」


そういって先生は


オレのかわりに


かずくんのせなかをさすった。



オレはじぶんのべっどにもどってこしかけて


先生とかずくんをみていた。


先生ががかずくんのせなかをさするのを


ずっとみていた。











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