第2話 か弱い生物
地球は今、ある宇宙テロ組織に狙われている!
その組織の名は、様々な惑星を滅ぼしてきた巨悪として名高い『銀河清掃係』!一見すると、パッとしない名前の組織だが、その実、【どんな理由があれ、悪人には死という名の罰を!】をモットーとして(悪かどうかは彼らの主観である)、銀河全域に活動をしている。そんな彼らは今、地球人は存在に値する存在(善人であるか)を調査していた。
しかし、あまりの地球人の多さに調査は難航し、混迷を極めていた。思いもよらぬ事態に、彼らは頭を抱えた。なんとかならないものか。そう皆で悩んでいると、ある一人の男が手を上げ、こう言った。
「それなら、我が故郷から地球人より圧倒的に弱い生物を地球へ持ち込み、その生物とどのように接するかを観察してみては?自分よりか弱い生物に手をあげるような人々が多いのであれば悪として滅ぼし、それ以外ならしばらくはスルーということで。」皆その案に賛成し、早速地球にその生物を放った。
すると、どうだろう。地球人は暴力をふるどころか、その生物に温かみを持って接したのだ!餌をやり、寝床を用意し、一緒にどこかへ出かけ、時には抱き抱えて撫でる、、、。
そんな地球人の様子に、組織は感動し、滅ぼすどころか、今までの自分達の行動をはじ、地球がいかに素晴らしい惑星かを広めるようになったのである。
その時に調査に使われた生物は後に犬と呼ばれ、 現在に至るまで世界中で可愛がられる生物となった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます