大安に、秋晴れを射た

 8時起床。洗顔後、台所のケトルに水を足した。沸き立ての湯で、即席コーヒーを淹れた。昨夜、コンビニで買ってきたガーリックフランスなるものを齧りながら、熱いやつを飲んだ。窓ガラスの向こうに、青空が広がっていた。絶好の乾燥日和である。食後、居室の吊しものを露台に移動させた。余ったスペースは寝具類で埋めた。


 居室に二杯目を運んだ。DVD再生機の電源を入れた。緒形拳主演の『青春の証明』を観た。ありえないような偶然が話の柱になっているが、絶対に起こらないとは誰にも云い切れない。事実、これに似た話を俺は知っている。

 劇中に「潜水コーナー」を有する大型屋内プールが登場する。セットではない。本物だ。場所は都内だと考えられるが、現在も営業しているのだろうか。物語には直接関係ないが、興味を引かれる。このような貴重映像に遇えることは、昭和ドラマを鑑賞する際の「特典」のひとつと云える。


 愛機起動。セルバンテスを呼び出し、バーバリアンの編集を始めた。日記の転載をやるつもりだったが、メクるがまたぞろ機能停止に陥っており、予定を狂わされた。俺の予定など、大した予定ではないが、俺は俺なりにやろうと思っていることがあるのだ。ちゃんとしてくれないと困るのだ。投稿後、シャットダウン。

 ジーンズ類を除く露台の吊るしものを居室に取り込んだ。コンビニおにぎりを腹中におさめてから、身支度を整えた。最後のカギをかけてから、自室を離れた。屋根付き通路を進み、剥き出し階段を下った。駅の方角へ歩いた。


 貸しDVD屋に行き、借りていた3枚を返した。店内に設置されている検索マシンの前に足を進め、取り寄せの手続きを行った。その後、今週観るものを借りた。店を出て、家路についた。

 その途上、ショッピングセンターの中にある手作りパン屋に寄った。ドーナツ二種をトレイに載せ、勘定場に運んだ。ここのドーナツはなかなか旨いのである。値段もお手頃で、まことにありがたい。

 店を出て、近傍のドラッグストアに入った。酒を切らしていることを思い出したのである。焼酎にするか、ウイスキーにするか、刹那迷ったが、結局後者を選んだ。ついでに即席コーヒー(スティック型)も篭に入れた。帰宅後、ロフトに上がり、日課の腕立て伏せをやった。その後、温水を浴びた。頭を洗ってから、二日分の髭を剃り落とした。〔10日〕

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