祝日に、巨塔を射た
意識が戻ると、朝の9時になっていた。洗顔後、台所に行き、湯を沸かした。窓外の風景を眺めながら、熱いコーヒーを飲んだ。居室に行き、ニンテンドーDSを起動させた。ファイナルファンタジーⅣの続きを始めた。
地底世界を舞台にして、光勢力と闇勢力の死闘が繰り広げられる。正義の遊撃隊がおもむく先は、邪悪の拠点、バブイル(バイブルではない)の塔である。同塔の内部には、強力な化物がウヨウヨしており、そう簡単には攻略できない(させない)ようになっている。斬り合いなら負けないが、火炎放射と石化攻撃が恐ろしい。油断は壊滅に繋がる。
☖ヤン〔修道士・レベル52〕HP2975/MP42/ねこのつめ&じごくのつめ
☖セシル〔聖騎士・レベル53〕HP3217/MP221/武器:ドワーフのおの
☖カイン〔竜騎士・レベル49〕HP2145/MP63/武器:ドワーフのおの
☗ローザ〔白魔道士・レベル45〕HP1374/MP268/パワーボウ&どくや
☗リディア〔召喚士・レベル42〕HP1104/MP284/武器:むち
DSの電源を切った。雑用の類いを潰してから、ロフトに上がった。ラジオを聴きながら、腕立て伏せをやった。風呂場に行き、温水を浴びた。体を拭き、服を着た。台所に行き、コーヒーを淹れた。ランチパック(小倉&マーガリン)を食べながら、熱いやつを飲んだ。
居室に戻り、愛機を起動させた。セルバンテスを呼び出し、バーバリアンの編集を行った。題名に迷ったが、結局「悪人多様」に決めた。
シャットダウン確認後、身支度を整えた。最後のカギをかけてから、公園近傍の弁当屋に電話をかけた。一度目、反応なし。二度目、反応あり。電話を切りざまに、通路を進み、階段を下った。
弁当屋に行ってみると、灯りの大半が消えていたので、ちょっとびっくりした。先ほど俺がかけた電話は、クローズ間際の滑り込み注文だったらしい。でも、おっちゃんもおばちゃんも嫌な顔ひとつしない。まったくありがたいことである。
商売だから当り前…とかなんとか、賢しら面のお坊ちゃんが云いそうだが、じゃあ、てめえはできるのかと、逆に問いたい。やったこともない奴に限って、そういう台詞を吐きたがる。幕の内を受け取り、代金を渡した。その足でスーパーに向かうつもりだったが、雨粒が落ち出したので、変更して、自宅へ走った。傘を忘れた報いである。〔14日〕
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