先負に、悲劇を射た
朝の6時に眼が覚めた。厠に行き、用を済ませた。布団に戻り、うつらうつら。気がつくと、8時になっていた。洗顔後、台所のケトルに水を足した。沸き立ての湯で、即席コーヒーを淹れた。あずき蒸しパンを食べながら、熱いやつを飲んだ。窓外に曇天が広がっていた。ともあれ、明日上陸する(と予想されている)台風が気がかりである。
居室に二杯目を運んだ。円盤(DVD)再生機の電源を入れた。藤原竜也・鈴木杏共演、蜷川幸雄演出の『ロミオとジュリエット』の後半を観た。説明は不要だろうが、これは映画ではない。舞台公演を撮影したものである。相当に楽しませてもらったが、同時に、芝居を撮る難しさを改めて感じた。編集も大変だろうと思う。
再生機の電源を切り、ニンテンドーDSの電源を入れた。ファイナルファンタジーⅣの続きをやった。二番目の四天王を撃滅したものの、魔道姉弟が戦線から離脱するという苦い結果となった。当面はじいさん二人に頑張っていただく。今度の目的地は「闇エルフの洞窟」だが、金属製の武具は使えないらしい。まったく厄介なことである。
☖ヤン〔修道士・レベル30〕HP1371/MP24/武器:すで
☖セシル〔聖騎士・レベル27〕HP1567/MP116/武器:いかずちのぼう
☖シド〔技師・レベル24〕HP1028/MP0/武器:きづち
☗テラ〔賢者・レベル32〕HP775/MP90/武器:いやしのつえ
DSの電源を切り、身支度を整えた。最後のカギをかけてから、自室を離れた。地元商店街に足を進め、焼鳥屋の暖簾をくぐった。カウンター席に座り、チキンカレーを注文した。前回食べたモツ煮定食はイマイチの味だったが、今日のカレーは当たりであった。俺以外の客たちは、昼間だと云うのに、ビールやらハイボールやらを、グイグイ呑(や)っていた。まったく羨ましいことだ。
マスターに代金を渡し、店を出た。帰路の途中、弁当屋に寄り、幕の内を買った。家に戻り、露台の物干し竿を屋内に取り込み、屋根裏部屋に移した。その後、浴室で足を洗った。〔11日〕
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