第16話 いざニートの里へ
「オレはしばらくニートの里にいくから、あとはよろしくね」
「なによ、その変な言霊の……なに?」
アシュリーがカボチャ頭を消しながら、可愛い顔を困惑させる。やっぱスキルで
「ノース・エンペラー・アーリー・タートル。頭文字を取って
「その割に、言霊から溢れるナマケモノ感? が凄いんだけど」
「そりゃ
「そこまでの結界で何をするの?」
「うーん。帝国がこの辺りに、悪質な結界を張ってるから、上書き
「そんなっ、エルトス教会の6つや7つ、ロアンさまなら半日もあれば壊せるではないですか」
ラクシャが、唐突に口を挟んだけど、
「まあ、そうなんだけど。帝国軍で
「……あまり気分のいいやり方じゃないわね」
ラクシャがつづけないので、アシュリーが話を繋ぐ。
ドーンと神威を示したいけど、人間の些事に言及するのはみっともない、って感じかな。まったく、ラクシャはコミュ障なんだからー。
「だから、こっそりバレないように結界を
「ふーん、ちょっと面白そうね。私も一緒にいっていい?」
「村の作物たちを放りだしてもいいの?」
「くぅぅぅ……」
「とはいえロアンさま一人では心配ですね。わたくしはここを無闇に出られませんし」
「わたしが
「レーネ、さんじゃ一緒にサボりそうです」
「えっ、そっちの心配?」
別に、久しぶりにぼっちを満喫しようとか、のんびり寄り道しまくろうとか思ってません……よ?
「じゃ、じゃあ、わたしがお供しますっ!」
「ごめんタトラ。オレの
なにより、戦えないタトラを連れてはいけないよ。
「では、せめてこの
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