夢にまで見たネタ
小説投稿サイト『カクゼヨムゼ』に定期的に投稿しているが、ネタが尽き欠けている。
そこで、休日、何かネタがないかと連れと一緒に街を歩くことにした。黒い傘を差し、連れも同じ色の傘をさしていた。雨足は結構強い。傘を雨が叩く音が響く。
大きな車道を渡るため、コンクリート作りの無骨な地下道に入った。雨が降らなくなったので傘をたたむ。灯りが明滅する薄暗い地下道だった。
後ろから女性二人組が歩いてきた。連れとの話に集中していたので、彼女らは脇を通り抜け先に進んでいった。
地下道の出口までたどり着くと雨はまるで収まっていない。何故か先ほど通り過ぎたはずの女性が待っていた。
濡れる前に傘を広げると、黒い色の傘がなぜかは白色に変わっていた。連れの傘の色も白くなっていた。
おかしいと思ったら、女性が二人同時に傘を差しだしてきた。
「これはあなた方の傘ですよね?」
差し出されたのは見覚えのある黒い傘。連れと自分は見覚えがある傘を受け取り、白い傘を返した。
まったく傘を手放した記憶はない。
これは小説のネタになる。と考えた瞬間。目が覚めた。
どうやら、夢だったらしい。
いいネタだった。目覚まし時計を見るとまだ朝早く、出勤には時間がある。さっそく、夢の話をネタに小説を書き込もうとしたが『カクゼヨムゼ』などというサイトは見つからなかった。そもそも自分は小説など書いたことがないことに気が付いた。
どこからが夢だったのだろう?
連れに聞いてみないと……。
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