判断はAIに
本を購入するため、世界的に有名な会社のサイトを開く。
本以外でもストレージサービスとかもやっているらしい。
売っているのも、本だけでなく、家電などもある。
開くと見知らぬ本がおすすめに並んでいた。
いつもの話で、これは購買履歴からAIがユーザの好みの商品を提示している。
特に何も考えず、おすすめの本と、本来買うべき本をカートに入れて決裁した。
AIがおすすめと言っているので、問題はないだろう。
特にほしい本がない時も、AIのおすすめを買うことにしている。
これで特に問題はない。
スマホにも同じくAIを導入したソフトがあり、尋ねると答えを返してくれる。
これも便利だ。
道に迷ったりしても、地図を教えてくれたりする。
質問にも流暢にこたえてくれるので、もはや人間と話しているのと大差ない。
ネットで何か購入するときは、自宅に設置されたスピーカを思わせるAIに話しかけて、判断することにしている。
就職でも、仕事でも何か迷ったら、AIに聞くと、間違いなく答えを教えてくれた。
結婚の相手も、恋愛のノウハウですら、AIに聞けばわかる。
AIが薦めるまま、買い物をしていると、いつの間にか、貯金は空になり、何のために働いているかわからなくなってきた。
AIに言われるまま、離婚し、家を売り、いわれるまま買い物をしている。
何か、おかしい気がしてきた。
そのうち、幸せになる方法を聞いてみることにしよう。
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