第15.5話 異質な画集
こちらは本編で四銘旅人が手に取った画集の一部を記載してます。
本編に関係しているかは、ご想像にお任せ致します。
1.水面に1羽の白鳥が静かに佇んでいる美しい油絵。水面には真っ黒な白鳥の影が映る。それは大きく羽を広げて羽ばたき、水面を揺らしていた。
2.次は天使と女性のデジタル絵。上空からは光が差し込み、天使の羽が舞う。天使は女性を上空へと連れ去ろうとしている。女性は安らかな笑顔でそれを受け入れている。しかし、地面には真っ赤な心臓を残し、女性の胸からは血が吹き出している。
3.つぎはぎだらけで、落ちた腕を自ら縫い合わせる熊の縫いぐるみ。それが後ろ向きで描かれている。縫いぐるみは、同サイズの鏡を見ており、それに映る新品だった頃の自分を見ていた。こちらは鉛筆のみで描かれている。
4.デジタル絵。双子の少女が互いを縄で縛り、片方は崖へ乗り出し、片方はそれを食い止めるべく泣きながら反対方向へ手を伸ばして踏ん張っている。しかし、崖への落下は時間の問題だ。崖側の少女は自らの胴体に縄が付いているが、反対側は心臓に縄が付いている。
これでは縄を解くことも出来ずに落下してしまうだろう。
5.デジタル絵。黒の蛙の着ぐるみが、ナイフを子供に向けている。白の蛙の着ぐるみが、風船を子供に渡そうとしている。黒は背中に風船を持ち、白は背中にナイフを隠し持っている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます