第5話 ~色を求めて③~

に着くと、アイルが言った。

「ホログラムが作動しない。どうしてなんだろう。」

すると、ホワンが言った。

「ホントだ、僕のも!どうやらここには、目に見えない力が働いているようだね。誰かライトを持ってる?こっから先は薄暗いからさ。」

他の5人は首を横に振った。

そこで、アイルが思いついたように言った。

「じゃあ、僕の剣に光を灯せば良いんじゃないかな?」

「それだ!」

「でも火が無いと灯せないんだよね。」

すると、エーベルが言った。

「ったく、しょうがねえなあ。俺のパワーで大きな火を灯してやるよ。」

「ありがとう、エーベル!」

「あぁ....」

エーベルは照れ臭そうに笑った。

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魔界の迷宮の「奥の間」と思われし場所に行くと、そこには1人の老人が王の椅子と思われしものに座っていた。アイルたちに気づくと、こう話しかけてきた。

「お主らは、今までいくつコインを集めてきた?」

「6つです。」

そう、アイルが答えると老人は不気味そうに笑った。

「ならば、ワシに勝てたら最後のコインをやろう。ただし、もし負けた場合はお主らは、生きて帰れまい。はっはっは。」

「ここ、学校の中ですよね?そんなこと許されるはz.... ヒェッ!」

老人が放った光線がアイルの頭をかすめた。

「ワシの行動に関しては全て不問に処されてきた。お主らは弱っちいから私には勝てないだろうから大人しくここから出て言って、退学になる以外道はない。」

すると、エーベルが叫んだ。

「俺らは、みんな同じ仲間だ!誰一人お前に負けやしない!侮辱するな。」

(エーベル...... そんなふうに思ってくれたなんて)

「ふぅ.... ならば仕方がない。魔界の迷宮の主、シャッルリーア様の真の力を受け止めろ!魔の力、初手、超能力フォースニング!」

「このエーベル様がお相手だ!煌めく炎の術、業火炎柱ファイアーストライク!」

すると、老人は技をかわした。

「避けられた!」

「ふん、そんなものか。甘いな。食らえ!」

老人は魔力でエーベルの意識を失わせた。

「エーベル!しっかりして!」

アリネが必死にヒーラーの力で治癒している。

そうした間にも老人は攻撃しようとする。

アイルが言った。

「みんな!力を合わせて一斉攻撃だ!」

「おう!」

「ライターの本気、見せてやるぜ。超電撃ウルトラライトニング!」

「ウォーニングの本領発揮!ウォーターハイドロカノン!!」

「草と共に我あり。大草原グリーンフィールド!」

「すべてを凍らせてやる!絶対零度ハイフロージング!」

老人はかわそうとしたが、全ての攻撃をかわせず重傷を負い、コインを残して消え去っていった。


「やった!倒したよ!さあ、先生のところに戻ろう!」

「ホログラムも動くよ!」

「じゃあ先生に連絡しよう。」

そう言って、連絡すると.....

「君たち、一体いつまでかかってるんですか!!」

と怒り心頭だった。

「え?」

「とっくに他の子たちは帰ってきてますよ!」

「いやでも魔界の迷宮には誰もいませんでしたが....」

「はあ?今工房ですよ?どこですか、そこは?まあ、いいわ。迎えに行きます。」

「え.....」

アイルたちは背筋が凍るのを感じたのだった.......


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嘆願書


生徒会長殿


アイルとホワンという少年たちの身体能力はずば抜けて高く、将来我々にとって有害な人物になるでしょう。我々が隠密に■■■■していることは、他の教師や生徒に決して気づかれてはなりません。彼らは■■■■■■■であるため、■■■■■■である可能性が高く、速やかに彼らを■■することを求めます。


申請者 : ■■■■


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クランテベルトの冬 Haon.K @HaonKralc

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