05話.[寒いから帰るわ]

「馬鹿、どうせこんなことだと思っていたわ」


 開始早々、不機嫌な感じだった。

 余計なことを言うと帰ってしまいかねないから謝罪だけをしておく。

 俺としては手を繋げないと罰があるから仕方がないんだ。

 そもそも意図的に隠したのは俺なんだから悪いのは俺だろう。

 由姫乃が悪いわけではないからこれが普通の対応だった。


「なっ……なによ?」

「いいだろ、デートなんだから」

「ふ、ふたりもいるのに?」

「あっちはあっちでお楽しみ中だからな」


 四人で出かけているようなそうではないようなという感じ。

 こっちに全く話しかけてこないし、なんならこのまま別行動をしても怒られないぐらいの距離感だ。

 とはいえ、約束があるからそんなことはしないが。


「つか服、それ新しいよな?」

「そうね、この前安くなっていたから買ったの、どう?」

「似合ってるぞ」

「ありがとう、安いとついつい買ってしまうのよねえ」


 安いとついつい買ってしまう物と言えばコロッケか。

 数十円出せば美味しい揚げたての物が食べられるから駄目だった。

 我慢しようと考えていてもいざ実際に目の前にすると大げさでもなんでもなく涎が出そうになってしまいそうになるぐらいだから。

 ただ芋を揚げただけなのにどうしてああなのか……。

 初めてコロッケを作った人に聞いてみたいものだ。


「今日は無難な感じにしよ~、カラオケ屋さんとか映画館に行ったりとかね」

「俺もそれでいいですよ」

「私も構わないわ」


 木田先輩はと確認してみたら……なんか固まっていた。

 ああ、俺が由姫乃と手を繋いでいるからかと少し引っかかっていたら急に腕を掴まれて連れて行かれる。


「崇君、なるべく近くにいてくれないかな? やっぱり松葉先輩は肉食系に見えて怖くてさっ」

「あ、分かりました、そもそも四人で来ているわけですからね」

「う、うんっ、お願いだよっ、崇君だけが味方だからっ」


 自分よりも大きいということが影響しているんだと思う。

 そのせいで常に見下されることになって、笑顔なんかも怖く感じてくるというか、自分が弱い存在になったかのような気持ちになるんだろう。

 ……良かった、松葉先輩がこっちに興味を示さないで。

 良かった、近くに由姫乃という女子がいて本当に。


「なにをやっているのよ、行くわよ」

「おう、木田先輩行きましょう」

「わ、分かった」


 どうやら映画の方を先に観に行くみたいだった。

 約束通りまたあの状態に戻して四人で移動をして。


「私はアクションがいいかな~」

「私は恋愛ね」

「俺は合わせます」

「あ、僕も合わせますよ」


 で、結局それぞれ別れることになった。

 俺としては由姫乃と遊べればそれでいいから文句もない。

 ただ恋愛映画を仲のいい異性と見るというのはなんだかなあという感じであまり集中できなかった。


「良かったわね」

「ああ……」

「あ、やっぱりアクションの方が良かった?」

「違う、ほら俺らはいまこんな感じだからさ」

「なるほどね、ふふ、こういうのもいいじゃない」


 悪いとは誰も言ってない。

 恋愛映画を一緒に観るってデートっぽくていいし。

 総時間が違うから少しだけふたりきりで待つことになった。


「好きだよ」

「はっ? な、なんだよ急に……」

「いまさっきの男の人を真似してみたの」

「どうせならヒロインの方を真似しろよ」


 好きだと言うのはやっぱり男側からであるべきだろう。

 くそ、今回もまた驚かせたかったのにすぐ情けないところを見られる羽目になる。

 女子の方がやっぱり強いのか……。


「それに昔はこの喋り方だったから」

「一年生のときだけな、二年からは~じゃないとかだっただろ」

「体も心も成長しているのよ」


 そ、そうかあ? 身長も女子らしい部分もあの頃からほとんど変わっていない気がするが。

 早熟っていうのは本当らしく一年の頃は俺と同じぐらいだったけど、そこからはもう話にならないぐらいの差ができたわけで。


「あ、イヤらしい目をしているわね」

「いやほら、体の方は成長していないだろって思って……」

「成長しているわよっ、ほら見なさいっ」


 胸を張ってくれたものの……寧ろ冬用の服を着ている状態だとなんにもないように見えるのは俺のそれがイカれているからだろうか?

 ……脱いだらすごいとかそういう人間ではないから、一概に俺が悪いというわけではなさそうだが……。


「お待たせ~」

「あ、おかえり」

「うん、ただいま~」


 木田先輩もどこか満足気な感じだったから良かったんだろうということは容易に想像できる。

 ただ少し違った点は、このままカラオケ店に行くのではなく昼食を摂るために飲食店に行くみたいだった。

 ここも意見が別れたが女子組を優先して主にパスタが食べられる店に入店。


「あの、なんでこの座り方なんですか?」


 俺の横に松葉先輩なんておかしい。

 しかもそれを提案した人間はにこにこと笑みを浮かべているだけ。

 これを見ていると怖いと言った理由がよく分かる。

 柔らかいはずなのにそうは見えないんだ。

 自分と似たような身長だからというのもあるし、毎回毎回こういう感じだから逆に違和感しかなくなってくると。


「まあまあ、四人で遊びに来ているんだからいいでしょ?」

「まあ木田先輩とか由姫乃がいいならいいですけど」

「僕は大丈夫だよ」

「私も別に問題ないわ、木田は慣れているし」


 俺は嫌だっ、木田先輩は由姫乃と仲がいいから不安になる。

 でも、騒いでいるわけにはいかないからさっさと選んで、運ばれてきたら黙って食べていることにした。

 横に座ったからってうざ絡みをしてくるわけでもなく、木田先輩や由姫乃と楽しそうに会話をしつつ食べているだけだったし。


「ね、約束を守って偉いね」

「俺がしたいのもありましたから」

「そっか、由姫乃ちゃんのことが好きなんだね」

「一緒にいたいですから」


 す……きと言えよ俺、毎回こういうところでヘタりやがって。

 松葉先輩はこっちの腕を突いて「英士くんみたいにはできなかったね」と言って笑ってきやがった。

 くそ、……むかつくけど事実だからしょうがないか。


「ごちそうさま、金はここに置いておくのでお願いします」

「あ、怒っちゃったの?」

「違いますよ、外に出て少し休憩がしたいだけです」


 そこまで短気な人間じゃない、空気は読めていないかもしれないけども。


「はぁ」


 いまからでもマジになれば木田先輩が由姫乃を振り向かせることができる気がする。

 ああいう真っ直ぐさというのは意外と相手に影響を与えられるものだ。

 がっついていないところもいいと思う。

 対する俺はどうだ、自分から手を握ることすら煽られなければできないし、好きだと自分から言うことすらできないと。


「まあまあ、そこまで落ち込まないでよ」

「もう出てきたんですね」

「うん、これからカラオケ店に行くからね」


 カラオケ店に向っている間も何故か由姫乃と離されて……。


「松葉先輩も意地悪ですよね」

「違うよ違う、こういうときでもないと八幡くんとは一緒にいられないでしょ? 連絡先だって交換できていないし」


 どうだか、実際は微塵も興味ないくせに。

 ただ邪魔したいだけなんだ、掻き乱して面白がっているところもあるかもしれない。

 疑いたくはないがあまりにも不自然すぎる。

 木田先輩の味方をしたいということならまあ……分からなくもないが。


「ありゃ、なんか敵視されちゃっているね」

「あからさますぎなんですよ」

「邪魔したいわけじゃないってっ、あ、ほらっ、着いたよっ」


 由姫乃も木田先輩もなにか言ってくれればいいのに。

 まあ木田先輩からしたら多分まだ好きであろう由姫乃と出かけられるんだからなにも言わない方が得だ。

 なにも言わないで勝手にこうなっている現状に合わせておく方がいいだろうけどよ。

 カラオケ店に入ってからも悪意のある配置――俺が面倒くさいだけかもしれないが由姫乃と俺の間に木田先輩を配置するということになって、なんにも楽しめなかった。

 空気が読めていないのは間違いなく俺だから飲み専に徹して、とにかく喋らないことを心がけて時間経過を待って。


「はぁ、八幡くんのせいで駄目だったね、後半は」


 小さい男だ、情けない男だ、余裕がない男だよ。

 今回だけは普通に付き合ってやれば良かったんだ。

 だというのに、俺はちゃんとすることができなかった。


「木田先輩、由姫乃のこと送ってあげてください、それでは」


 近くにいられているから、由姫乃の方から近づいてきてくれるからという油断が本当にあったんだと思う。

 ただまあ、そうなるような理由を作っておいて全てこっちが悪いみたいな言い方をされるのも癪だなと。

 それと同時に自分があんまり相応しくないことを証明してしまっているわけだが、冷静ではない俺はこのとき気づけなかった。

 その後は言うまでもないって感じの荒れようだった。




「おはよう」

「あ、おはようございます」


 先輩は日曜日にやって来るのが好きなようだ。

 拒んでも仕方がないから家に上がってもらうことにする。


「昨日はすみませんでした、俺のせいで空気を悪くして」

「いや、崇君が悪いというわけじゃないよ」


 じゃあ松葉先輩か? となったらそうじゃないって言うだろ。

 でも優しいなあ、別に怒ってくれてもいいというのに。


「あ、長戸さんはちゃんと送ったから安心してよ」

「ありがとうございます」


 連絡もなかったから色々な意味で終わったと思った。

 そもそも俺は彼女の目の前で情けないところを見せてしまったわけだ。

 そして隣にはしっかりしている先輩がいたということになる。


「由姫乃のこと名前で呼んだらいいんじゃないですかね」

「不安がらなくていいよ、もう終わったことなんだから」

「だけどいまからでも頑張ればっ」

「落ち着いて。大丈夫、不安がる必要はないよ」


 いや俺だって譲りたくなんかない。

 けど、どう考えても余裕がない人間といるよりはマシだと思ってしまったんだ。

 松葉先輩が関係していると先輩は駄目になってしまうが、対由姫乃の場合は一切問題なく一緒にいられたから余計にそう思う。


「それにあれは松葉先輩が言っているだけだよ。僕はそんなこと思っていないし、長戸さんだって思っていないはずだよ」

「あ、それで今日はどうして……」

「気になったからだよ、ごめん、朝から来て」

「いえ、どうせ暇ですからいいんですよ」


 まあ昨日ので松葉先輩が来なくなると思えばいいか。

 変に動くこともやめて俺はあくまで普通に生きていればいい。

 学校に行って、勉強をして、帰って食事や入浴を済ませて寝る――ただそれだけを繰り返していればいいだろう。


「アクション映画はどうでした?」

「格好良かったよ、CGを使っている部分も少なくてね」

「迫力がありますよね」


 露骨にレベルが変わってくるから選ぶのが難しい。

 最初は良くても終わりが微妙だったりすると不完全燃焼感がすごそうだし、逆に展開を知りすぎてもつまらなくなるし。


「話は変わるけどさ、僕は松葉先輩にって意識を変えることはできなさそうだって分かったよ」

「すぐには無理ですよ、俺は体験したことないですけど」

「すぐにとかじゃなくて単純に長戸さんを知っちゃったから」


 だったらいまからでも本気になればいいのに。

 少なくともあそこで空気を悪くして、そしてそのまま帰る人間よりは遥かにマシだ。

 由姫乃だって先輩のことを見直したはずなんだから頑張ればいい。


「呼ぼうか、長戸さんを」

「それなら外でふたりで会ってください」


 どんな顔で会えばいいのか分からないんだ。

 だから明日学校に行って、来るようなようって話をするつもりでいたのにそんなこと許可できるわけがないだろう。


「大丈夫、呼ぶからね」


 まあいいや、先輩が会いたかったってことにしておこう。

 飲み物を用意して待っていたら割とすぐにやって来た。

 ……先輩に呼ばれたからすぐに来るっていうのも複雑だった。


「って、連絡がきたときから分かっていたけど木田もいたのね」

「うん、いたよ」

「まあいいわ、用があるのは崇にだから」


 今日は逆に先輩の後ろに隠れようとしたが無理だ。

 そもそも動き始めた瞬間に腕を掴まれてしまったし、これはもう逃げるとかそういうことができるレベルじゃない。


「なになよなよしてんのよ」

「いや、昨日ほら、歩いたりして疲れててさ」

「ふーん、それなら座りなさいよ」


 顔が見れねえ……。

 彼女に対してこんな風に思ったのは初めてだ。


「こっちを向きなさい」

「そうだ、飲み物ならそこに――」

「崇」


 情けねえ、身長だって一番高いというのになにやってんだ。

 諦めて見てみたら別に怒っているようには見えなかったが……。


「木田、悪いけど今日は」

「うん、分かった」


 ああ……帰ってしまった。

 気分は最悪だろう、まだ気持ちを捨てきれていないのにこうやって追い出されたりしたらさ。


「……もうちょっと考えてやれよ」

「なにを?」

「先輩はまだ由姫乃のことが好きなんだよ、それなのに帰れなんて直接的ではなくても言われたら嫌だろ」


 俺はこれに関係ないから今日は自由に言える。

 先輩が勝手にしたこと、由姫乃が勝手にしたことと片付けることができることだから。


「そんなことをしても無意味よ、私のことが好きであるなら余計に期待を持たすようなことをする方が駄目じゃない、そう言ったのはあなたでしょ?」

「だからって……別に追い出さなくてもいいだろ」

「はぁ、あいつにああ言われたぐらいでなによ!」


 いやそこじゃないんだよ。

 別に駄目だとか言われようと俺は構わない。

 ショックを受けたのは俺が全く余裕のない人間だと滅茶苦茶分かってしまったからだ。

 先輩の方が相応しいって思えてしまったからでしかない。


「違う、俺には木田先輩みたいな余裕がないから……由姫乃の隣にいる資格がないって――ぶぇ、にゃ、にゃんだよ」

「余計なこと考えるな、避けたら怒るって言ったでしょ」


 どう考えても物好きすぎるだろとしか言えない。

 絶対に先輩を好きになった方がいいに決まっているんだ。


「はぁ、頬が壊死するかと思ったぜ」

「そこまで力を込めてない」

「自分の余裕のなさに情けなくなってなあ……」


 ああいう人間からすればすぐ感情的になる人間なんて正に獲物というかそういう風に見えていることだろう。

 先輩がああ言いたくなる気持ちが分かる、なんか丸ごと飲み込まれそうな迫力があるからだ。


「まったく……昔からそういうところは変わっていないわよね」

「ああ……すまん」

「もういいから、ゲームでもやらせてもらうわ」

「おう、自由にやってくれ」


 ああ、やっぱり取られたくねえ。

 でも先輩の方が相応しいしな、と考える自分もいる。


「これで――見すぎよ」

「ん? ああ、新しいのを作ってくれればいい」

「なんかそっちから見られても嫌だからここに座っていなさい」


 隣から凝視される方が嫌だと思うが、本人がこう言っているんだから別にいいか。


「……あなたから誘ってきたのに先に帰られて複雑だったんだから」

「松葉先輩が意地悪をしてきていたからな、あれは明らかに気に入っている木田先輩の味方をして動いていたからさ」


 先輩は優しいから好きだけど彼女関連になると譲りたくないという気持ちが出てきて醜いところを晒す羽目になる。

 しかも送ることは任せたとか最高にだっさい。

 俺が無理やりあそこから連れ去れば良かったんだよ。

 大体、松葉先輩のせいで出かける約束が一回分なしになっているんだから損しかないことは分かっていたはずなのになにをやっていたのかという話だろう。


「由姫乃、この前の用事ってなんだったんだ?」

「あ、放課後に遊びに行こうと思っていたのよ」

「じゃあ行こうぜ、今度こそふたりきりでさ」

「残念ね、お金がなくて遊びに行けないのよ」

「だったら一緒に過ごすだけでもいいからさ」


 金を使わなくて済むなら俺としても最高だ。

 とにかく彼女といられればそれで十分なんだ、どちらかの家ならもっともっといい。


「あら、木田の方が私に相応しいんじゃないの?」

「い……意地が悪いな」

「ふふ、この前の仕返しよ」


 そうやって自分も思っているからこそ難しい。

 それについに余計なことを言ってしまったからいま滅茶苦茶後悔しているがもう遅い。

 先輩がその気になって再度動き始めても俺は見ていることしかできないわけだ。


「取られたくねえっ」

「きゃっ!?」


 ……なにやっているんだ俺はっ。

 彼女を見下ろしながらも色々と内で言い訳を探す。

 最近は訳の分からないことや情けないところしか見せていなかったんだからこのような馬鹿なことをしても仕方がないのでは?

 とか最低でクズな考えをしている自分は慌ててぶっ飛ばした。


「……ど、どきなさいよ」

「落ち着け」

「落ち着かなければならないのはあなたよっ」


 それ、よし、どこう。

 その後はベタなあれにもならずに先程の状態に戻して。


「ただいまー」

「お、おかえりなさい」

「ただいま。いいねー、若い子が迎えてくれるというのは」


 危ねえっ、もし押し倒しているところを目撃されていたら揶揄じゃなくて本気で怒られていたから助かった。

 大きな声で落ち着けと言ってもらえたからこそやっちまった感よりも動かなければならないというのを強く思って行動できたんだ。

 由姫乃には感謝しかないな。


「そういえば大丈夫なのか? 顔が赤いけど」

「だ、大丈夫よ」

「そうか、まあもう暗いし崇に送ってもらえ」

「え、ええ」


 大丈夫、暗いところに行けば顔を見られなくて済むし。

 歩くことがメインなんだから気まずくもならない、無問題だ。


「寒いわね……」

「ほら、上着貸してやるよ」

「ありがとう」


 ……先程の俺はなんであんなことをしたのか。

 や、取られたくないのは本当だけどさ、だからってふたりだけしかいない家のリビングで押し倒すとか不味いだろ。

 寧ろ父に見られて叱られた方が良かったかもしれない、由姫乃だってこんな人間が近くにいたら怖いだろうし。


「さっきは悪かった」

「うん」

「怒っていいぞ、最低なことをしたしな」

「……とりあえず今日は寒いから帰るわ、もう着いたし」

「そうか、うん、分かった」


 俺も寒いから帰るか。

 多分、なにかがあれば明日から行動が変わるはずだ。

 それを罰として受け入れておけばいいだろう。

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