第2話 技名の呼称は忘れずに
この世はお金で回る。
この事実は異世界に来ても変わらない。悲しい事だ。
この世界は通貨が、ある程度運用されている。当然、俺達勇者一行もその通貨で活動している。武器、薬、食べ物、宿泊、移動、何もかもお金が必要だ。
もちろん俺達は勇者一行としてこの国の王家に支援されている。
しかし、それでお金が使い放題になった訳ではない。王家からの支援は、要するに税金を使っているという事だ。今、魔王の復活で色々な所で魔物の災害が起きている。人類の滅亡寸前ではないが、皆生活に余裕がないのは事実だ。その時、勇者と愉快な仲間達は民衆の税金で自堕落な生活をしている事が出回れば、この国は魔王に滅ぼされる前に反乱が起こりかねない。
そして、何よりも俺達はそのお金を使いたくない。これは俺達5人の共通意見だ。支援されているという事は行動が制限されているという事。支援している側がそのつもりは無いと言ってもこれは両者の意図に関係なく発生する事実だ。
レストランのレビューもレストランに頼まれてレビューするより自分の金で支払った方がレビューしやすいだろ。あれと同じだ。そして後者の方が信用される。
だから俺達は清廉潔白な勇者一行である事を証明する為に自らお金を稼がなければならない。ファンタジーなのになんという世知辛い世の中だろう。
仕事はお金、お金は仕事、幸せをもたらす。
それは昔からタイにあるモットーだ。当時の政府はこのモットーを催眠かのようにラジオで流していた。真面目に働いて幸せになろうという意味で伝えようとしていたと思うが俺にはお金がなければ仕事をすればいいじゃない(マリーさん風)としか聞こえない。どうせ税金狙いだろと今まで思っていたが、今の状況だとこのモットーは一理があると思い始めた。
兎に角、お金が必要なら仕事が必須だ。幸い、俺達には仕事の為の才能が備わっている。暴力の才能だが。
この才能を活用する職場は2つ。1つは裏社会、もう一つは冒険者ギルドだ。
ゲームに馴染んでいる皆さんは冒険者ギルドがなんたるものか多分ご存知だと思うが、念のためここでもう一度説明しよう。冒険者ギルドとは冒険する者が集まる組織だ。その冒険者達はもちろん遺跡や色々な所で冒険しているので3Kの危険・汚い・キツイ仕事に慣れている。そのため様々な依頼が冒険者ギルドに来ている。薬草の採取から護衛任務、そして魔物の排除までだ。今、魔物の増加によって魔物の関する仕事がほぼメインになっているが。
そして、俺達勇者一行もその害獣駆除の仕事を受けている。
害獣を駆除する勇者。略して、害獣勇者。
「害獣勇者のお通りだ!」
「やめてください!それを言ったら僕が害獣みたいじゃないですか。ていうかリットさんはただ学んだ言葉を使いたいだけでしょう。」
新しい言葉を勉強したら使いたくなる。それは人の性だ。ふ、翻訳スキルを持っているやつには分かるまい。
と考えながら俺は緑色の小人の顔に右ストレートを突っ込む。ボギと音が出て、その緑色の小人は動かなくなった。うむ、死んだな。
人間っぽい形なのでちょっぴり罪悪感が沸いたが、これは人間じゃないと自分に言い聞かせた。実際これは人間じゃなく魔物。話が通じず害にしかならない獣だ。通称はゴブリンらしい。
今、勇者パーティは冒険者ギルドの依頼をこなしている最中だ。その任務の一環はゴブリンの巣の調査と駆除。ゴブリンはさっき見た通り中学生の子供サイズの魔物だ。一匹ではさほど危険性がないが、群れで来たら結構厄介だ。ソロでゴブリンの群れを対応するのはベテランでもあんまり勧められていない。
更にたちが悪いのは、ゴブリンは一匹だったら臆病だが群れになると一層大胆な行動に出る。畑の食い荒らしは勿論、家畜の殺害、窃盗、そして誘拐まで手が伸びる。何を誘拐するのかって?女の子だよ。これ18+の展開では?と思う人がいるかもしれないが、やつらはそんなサービスを提供していない。か弱い女子を持って帰って死ぬまでいたぶる。猫がネズミで遊ぶみたいに。
上等だぜくそ害獣が。戦争じゃー。
というわけで今俺達はゴブリン巣の洞窟の中で戦っている。危険なのは危険だが、最終的に魔王と戦うかもしれない。この害獣さえ相手に出来ないとこの先進むのは無理だ。そして学生4人は勇者召喚による恩恵があるらしく成長スピードやステータスが補正されている。経験は浅いが強さは並の冒険者以上だ。俺?俺は普通に頑張っているから心配しないでくれ。
「はああ!スラッシュ!」
幸斗は何か叫びながらゴブリンを剣で切り倒した。あれは普通に斬ったな。叫びは気合的な意味しかない。
因みに俺達の装備は今冒険者風になっている。学ランやセイラー服で戦う訳にはいかないしな。いや、俺としてはセイラー戦隊とか反対していない。むしろ見たい方だ。しかし女性側にあんまり受けがよくなかった。何故分かるというと幸斗が実際に提案したから。それを言い終えた途端、沙織さんのハンマーに一発おみまいされた。幸斗、どんまい。
今、女性2人の服装は動きやすいものになっている。それはそれで可笑しいと俺は思う。
後で詳しく聞いて分かったが愛奈さんは聖女だった。そう、ホーリーなメイデンだ。ダークが付いているのはともかくこれは教示的な職業なはず。そしてそれに相応しい衣装があると思うが、今、愛奈さんが着ているモノは暗殺者としか言いようがない。
実際この国の暗部の夜戦装備の参考で作ったらしい。黒ずくめクロークの下にボーディーラインにピッタリ合う黒服、愛奈さんのプロポーションをちらちらに見えて大変よろしいと思うが、何か納得いかない自分がいる。
沙織さんも重戦士なはずだが、鎧の一欠片も着ていない。本人が「可愛くないですわ。」と言って譲らない。いや、貴方の職業は先陣で戦う職業だから見た目より身を守る事を心配して欲しい。
しかし、沙織さんはレベルアップするともにステータスも上がった。城から出る時点で彼女の身体はステータスの補正で鎧より強度が高い。柔らかそうな皮膚だけど切っても殴っても傷一つつかない。
「鉄を紙で包んだ所で一つの役にも立ちませんわ。動きにくくなるだけです。」と沙織さんは言い張った。ぐうの音も出ない正論。
今、彼女が着ているのは薄色のブラウスとノースリーブ皮ジャケット。そして、タイトなパンツを被っている。うーむ、可愛いより格好いいと思うが本人がいいなら良しとしよう。
幸斗はレザーアーマーでアキはローブを着用しているが、野郎の服なんてどうでもいいだろう。
俺達は、戦線に注意を払いながら前に進んでいる。フォーメーションは俺と沙織さんが先陣、幸斗が中央そして後方はアキだ。愛奈さんはリベロ、グループの背中に気を付けながら皆をサポートする。
先陣の俺と沙織さんは敵を引き付け、倒すだが、今その役目はほとんど沙織さんが担っている。俺はサボるつもりは微塵もないが、彼女のハンマー裁きが上手すぎるのだ。
沙織さんの使っているハンマーは確か戦鎚だが、頭は1.5ポンドのコンパクトサイズのやつで片方は平だが反対側は鋭利な爪状だ。しかし、柄は1.5メートルぐらい長い。沙織さんはその柄を利用し、ハンマーを振り出す。
ハンマーは蛇のように沙織さんに這いまわって、気が付いたら敵に命中する。ほぼ全て一撃で沈む。
「ふふふ。いい音しますね。たまりませんわ。」
時折、沙織さんからそういう呟きが聞こえた。
この人、目がいっちゃっているよ。怖い。
後方のアキは、それ以外の敵を魔法で狙う。洞窟の中で火を使ったら酸欠の恐れがあるので、周囲を照らす火以外、土魔法に専念している。
アキは石を生成し、飛ばす。その石は勢いよく一匹のゴブリンの頭に命中。魔法の名前は確か“ストーンバレット”。俺は心の中で石投げと呼んでいる。だって石を投げるだけだもん。
と考えながら一匹のゴブリンを対応している俺に突然、別のゴブリンが襲いかかる。やつの手にしているのは錆び付いたツルハシだ。
目の前のゴブリンを倒して、カウンターを入れようとしたが、あ、これ間に合わないなと分かってしまった。
これは痛そうだなと覚悟した時、黒い雷が洞窟の中に響いた。
「“
幸斗からの黒雷は俺を襲うゴブリンを黒焦げにした。勿論ゴブリンは死んだ。
「リットさん!大丈夫ですか。」
幸斗は俺を心配してそう言って来たが、礼を言おうとそっちを向くと幸斗の後ろもゴブリンがいる。
危ないと言おうとしたが、幸斗の影から出る愛奈さんはナイフでゴブリンの首を切った。
「幸ちゃん、他の人を心配してもいいけど、自分の安全を疎かにしちゃ駄目よ。」
「う、分かった。ありがとうな、愛奈」
「いえいえ。」
愛奈さんと幸斗の会話はストーカーとその被害者のモノだと思えないほど仲睦まじい。
愛奈さんはリベロだと言ったけど、多分90%の時間を幸斗に使っているな。
それはそうと、先生!質問があります!
「いや、僕、先生じゃないんですが。まあ、いいや。質問は何ですか?」
そのマージレスジャッジメント?の漢字は合っていない気がします。何かの意図があるでしょうか?
ジャッジメントは多分問題ない。でもマーシレスの部分は確か幸斗がよく使う堕天使だと思う。フォルンエンジェルという意味らしい。しかしマーシレスとは無慈悲という意味なはず。何で漢字の意味と読み方があっていないのだろう?
それを聞くと残り3人が驚きの表情になった。え?それを聞いちゃう?と言いたそうな顔だ。それに反して幸斗はドヤ顔だ。よくぞ聞いてくれました!みたいな。
「いいですか。確かにマーシレスは無慈悲という意味です。しかし慈悲のイメージが強いモノがやっぱり天使だと思います。そこで堕天使を置き換えたら無慈悲のイメージにつながるんです。だから堕天使はマーシレスと読む事も許容範囲だと思います。そして
また早口。分かりにくい。要するにお前は両方を使いたいだけだろ。何でそんな回りくどいネーミングにするの?
「格好いいからです!」
お、おう。格好いい...のか?
残り3人の方を確認で見たが、全員頭をゆっくり横に振るっている。
あ、はい。これ以上追及しちゃダメってやつですね。分かります。
因みに何で雷が黒くできるの?
「頑張ったらできました!」
さいですか。
「そういえばリットさんのムエタイってこういうもんはないですか?」
こういうもんってどういうもん?
「必殺技なんですよ。」
ひっさつ...わざ?
「必ず殺すテクニックですね。」
うーん。基本技とか小技とかあるんだが、必ず殺してはいないんだよね。でも、相手が死ぬまで殺れって教わった事があるな。ならこれも必殺なのか?
じゃないこともないかな?
「おおそうですか。見たいですね。本格的なムエタイの技。」
構わないが...自分から言う事じゃないんだが、結構えぐいもんだぞ。
「更に見たくなりますね!」
幸斗の目がキラキラしている。う、この目を裏切る事が出来ない。
他の3人も興味ありそうでこっちを見ている。
ふう、しょうがない。一丁やりますか!
丁度、技の餌食がこっちに歩いてくる。
「จรเข้ฟาดหาง!」(鰐の尻尾叩き)
俺の踵はゴブリンのこめかみにあたり、爆散させた。
「อิเหนาแทงกริช!」(パンジ王子の短剣突き)
俺はゴブリンの懐に入り、あばらに肘を突くつもりだが、内臓まで抉った。
「หนุมานถวายแหวน!」(ハヌマーンの指輪捧げ)
俺の両拳はゴブリンの顎をとらえて潰した。
「ฤาษีบดยา!」(老師の薬潰し)
俺はゴブリンの膝を踏んで肘を頭頂に落とした。ゴブリンの頭が半分のサイズになった。
「......」
沈黙が洞窟を満たした。
皆は文字通り原型をとどめないゴブリンの残骸に言葉を失った。実に言うとやらかした張本人の俺もだ。
え?ナニコレ?自分の技がえぐいと分かっていても。ここまでだと思ってもみなかった。
技の名前があると何かの付与効果があるのか?その幸斗の黒雷みたいに?分からん。分からんが、これは気軽に使えないな。
「これは人に使ってはいけませんわね。」
沙織さんは今の惨状を見ながら言った。
沙織さんには言われたくないよという台詞が頭をよぎったが、その通りだと思う。
******
それからは、敵が出ないので俺達は歩きながら雑談している。
どういう流れか覚えていないが、俺と幸斗はゲームの話しをしている。幸斗はいわゆ
るオタクという部類の人間らしい。まあ、薄々感じているけど。
「え、リットさんもゲームをやっていたんですか。」
今もちょくちょくやっているよ。
「へえ、何のゲームだと聞いていいですか?」
ああ、大体は日本のRPGだな。FFとか、テールとか。
「お、本当ですか?俺もRPGが大好きなんです。ドラグエ、やった事がありますか?」
ドラグエはないな。俺、ドラグエをやらない事を決めているんだ。
「え、何でそんな事を決めてしまうんですか?」
キャラデサインがね、趣味じゃないんだ。このデサイナーは漫画の方がいいけど、ゲームキャラになると子供っぽいというか、それを見るとこのゲームをやる気がなくなった感じ?みたいな。
めっちゃ怒られた。何故?
分かった分かった。元の世界に帰ったらプレイしてみるからそんなに迫らないでくれ。うんうん約束約束。超約束する。
「にしても、ゴブリンのやつら結構連携とれてるな。可笑しくないか?」
アキは助け船を出してくれた。確かに今日のゴブリンは通常より戦いにくい。普段だったら群れと遭遇しても最低ツーマンセルのフォーメーションで簡単に対処できる。やつらは考えなしに襲ってくるしタイミングも合わせない。ただ返り討ちに会う為に突入して来る。アクション映画の雑魚キャラみたいに。
しかし、今日のゴブリンは一味違う。俺が一匹と交戦している最中もう一匹襲ってきたし、幸斗が仲間をとどめて油断する途端、背中に攻撃してきた。でも、これはゴブリン達が賢くなったというより...
「誰か指示を出していますの?」
そうそれ。沙織さんに賛成。こいつらは作戦を立てた訳ではなく、普通はこうしろ、こういう状況になればこうしろという指示の下に動いているように見える。誰かがこいつらの動きパターンを作ったんだ。
「上位種が出たのか」
上位種、それはゴブリンから更に進化した個体。話しだけ聞いた事がある。この洞窟の中のゴブリンは進化して、他のゴブリンを率いているというのか?厄介な。
「これでメインの依頼が難しくなりますね。」
幸斗が言ったメインの依頼は俺達が今回この洞窟に来た本当の理由だ。ゴブリンの駆除はあくまで二の次、報酬が出る依頼のついでにやっておく程度だ。
今回の依頼は遺体の回収だ。
この洞窟の中で、つい最近誰かが死んだ。俺達の任務はその死んだ人を回収して依頼主に返却する。普通であれば、勇者パーティにとって楽勝な依頼だが、上位種の話しは本当だったら一段警戒を上げる必要がある。
「皆は...この依頼が可笑しいと思いませんの?」
沙織さんは聞いてきた。可笑しいとは?
「今回の依頼主は他の冒険者のパーティですわ。4人組だったんですが、1人がこの洞窟の中で依頼をこなしている所で死亡して、残り3人は命からがら逃げた。そこまでは普通、どこでもある話ですわ。しかしこの事件が起こっている場所はゴブリンの洞窟ですわよ。経験がある冒険者がゴブリンに後れを取るのも考えにくいし、何かのトラブルで本当にそうだった場合、1人が死亡、3人も重傷という事があり得ます?そもそも冒険者というモノはそんなに遺体に執着心がある連中のように見えませんわ。」
「いや、沙織、そのパーティの中に亡くなった人の婚約者がいるらしいぞ。恋人の遺体を取り戻したいのは普通じゃないか。」
「それにこの異変があれば、たかがゴブリンだと油断して失敗した線は濃いな。でもそうなら事前に言ってもらいたいもんだが。」
沙織さんの疑問に幸斗とアキがちょっと否定的。うーん、多分沙織さんが言いたい事はそうじゃないと思うけどな。しかし俺は沙織さんを代弁出来るほど日本語が上達していない。まあ、どうせ推測の話しだし。このままでいいか。
その時、幸斗の影から愛奈さんは出た。
「皆、気を付けて!前方、敵が接近中!数は10数、いや20よ。前の戦闘より多いの。」
愛奈さんの警告により、皆戦闘態勢に入った。彼女は離れていても “影移動”スキルで幸斗の影に帰る事が出来るから進む先の斥候を頼まれている。このように敵の接近が事前に把握出来る。
「これは最後の砦か決死隊なのか。」
「それはまだわかりませんが、油断は禁物です。」
そうだな。最後まで慎重に行こう。
「まだ距離がある内にはオレの番だな。」
アキは前に出た。
「先ず牽制だな。2...いや3つにしよう。“ストーンキャノン”。」
ストーンキャノンとストーンバレットはサイズが勿論、形も違う。ストーンバレットは拳ぐらいの石だが、キャノンは人の頭ぐらい。形は丸い。
「発射!」
生成された丸い石の弾丸は飛ばされて、地面に落ちたが、勢いよく弾んでまた前に進む。弾丸が闇に消えたら、ゴブリンの悲鳴が聞こえる。当たったようだ。
「よし、今の内だ。」
アキは左手を上げて親指は上、人差し指は前、中指は横に向いた。
「距離は5.8メートル。Xはプラスマイナス4.1。Yはマイナス1。Zはプラスマイナス2.3。“マッドトラップ”展開開始...完了。お、丁度良かったな。来た来た。」
アキの魔法は生成するもののサイズによって必要な時間が変わる。今回は結構のサイズなので時間がかかったが、牽制に放った魔法のお陰か、ゴブリンが出た時はもう魔法が展開済だ。
「3..2..1“マッドトラップ”発動!」
その瞬間、ゴブリン達の立っている地面は泥沼になった。ほどんどのゴブリンは胸まで泥に沈んだ。
「よし!解除!」
そして、地面は元通りになった。ゴブリン達を捕られているままで。
「ちっと時間がないから生き埋めは出来んしまだ埋まれていないやつがいる。申し訳ないが任せたぞ。」
「大丈夫、これでもう上出来だ。行くぞ。」
「はい、お任せくださいませ。モグラ叩きならぬゴブリン叩きに行ってまいりますわ。」
うむ、俺も行くとしよう。かかってこいや害獣どもが。
戦闘はすんなり終わった。アキの魔法もあるし、皆の連携もどんどん上がっている。
しばらくして、洞窟は静まり返った。もう敵の気配はない。
上位種がいれば、それに遭遇する時はもう近い。そのような予感が俺にはある。
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作者ノート:
ドラグエのキャラデサインについてはドラクエのファンの怒りに対する覚悟が出来た上で書きました(笑)。作者も昔、リットと同じ理由でドラクエをプレイしませんでした。今もうそういうくだらない偏見を持っていませんが、なかなかドラクエをプレイする機会がありません。何番からやればいいかのおすすめがあれば是非、教えてください。
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