第74話 対抗試験の訓練
リノアとの戦いも終わり一段落が付き翌日になると案の定、リノアは学園に来ていなかった。
予想外なことにクラスの人達はそれに驚くが俺やザァベストエミリア達は顔色を変えない。
(やっぱり……アルべナ・ホーラに魔改造されているのか)
確証はないが確率は殆ど高いのだ。しかし魔改造と言えばあいつは心までは奪わされていないのだ
皆がリノアの席を見てる中教卓に教師が立つと大きな音を立てながら手を叩き注目を浴びせる
「はいはーいリノア君に関してはまた先生から聞いてみます!それよりも皆さん!そろそろ試験まで1週間を切りましたよ」
この学園では対抗試験というのが実施されている。
ただし他と違うのは勉強ではなく魔法・・がメインとされており勉強はその1割も満たないほど評価されないとか噂もある。
それほどこの学園では魔法が重視されているのだ。
「対抗試験のクラス相手はまた後日連絡します!しっかりと復習して下さいね」
それを言い残した後、教師はそそくさと教室を出ていった。
辺りを見ると皆は青ざめた様子やまだ余裕みたいな人や少し焦ってる人など様々な人がこの教室にはいた。
もちろん……俺の横にもいた。
「エミリア……何焦ってるんだ?」
「だ、、だって対抗試験だよ!?どこのクラスと当たるか分からないのに怖いよぉぉ」
頭を悩ませながら震えるエミリア可愛い……いやそんなことではない!
「ま、まぁとりあえずさ?1回落ち着こうぜ」
「う、うん」
そしてその日の放課後ーーザァベスト達みんなを屋上に呼び出す
◆
「なんだよ、、オスト?」
「単刀直入に言うけどみんなさ対抗試験クリアしたいでしょ?なら1つ提案があるんだけど、、一緒にレベルアップしない?」
その提案に乗ったのかザァベストはすぐに了承をした。
「いいな!よし乗った!」
ーーしかしエミリア達はあまり乗る気ではなく迷っている様子だった。
だから尚更着いてきてくれっと頼み込んだ。
◆
【転移】を使い俺達は大魔境にやってきた。
ーーここは大自然であり強大な魔物が住み着く森。だからこそ訓練にうってつけだ。
「ねぇ、、オー君……ここってまさか」
「ここは大魔境、知ってるだろ?」
「当たり前だよ!!ここは強大な魔物で溢れていて入ったら一溜りも無いところだよ!?」
俺は説明をした……
ーーなんでここに来たかそしてお前たちを連れてきたか全てを偽りなく説明したのだった
急成長するにはこの場所が良いと伝え終えるとエミリアが溜息を零しながら口を開く
「とりあえず……オストの言い分は分かったけど、、これからどうするの?」
「そうだな……エミリア達はここで一旦待機で俺とザァベストでお手本を見せる!」
「お?やるのか!いいぜ」
まずは魔力を放ち魔物を呼ぶ
すると地ならしのような音を立てながら魔物が走ってきた。
「それじゃあ!行こうか!ザァベスト」
「あぁ!」
お互いに背中と背中をくっつけ『そっちは頼んだ!』っと言う合図を送ると同時に魔物に向かって走っていったのだった
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