第75話 魔物狩りの基本
ーー背中をザァベストに預けた俺は先に目の前にいる魔物を片付ける事に専念をする
すると目の前からは四足歩行の魔物がこちらに突進をしてきた
「なるほど、、特攻系魔物か!」
【異空間収納】から剣を取り出し四足歩行の魔物が近づくのを待ち近くなったそのタイミングで空中にジャンプをする
ーータイミングを見計らう、四足歩行系の魔物は大抵足が速い為すぐに逃げられるのだ。
だからこそ1度傷を負わせてもすぐに逃げられてしまう
次の瞬間ーー魔物が地面を蹴り空中に飛ぼうとするその一瞬を見逃さない。
(今だ!!!)
鞘から剣を取り出し一瞬のうちに首から胴体まで綺麗に裂くと首は取れ胴体はバラバラになった
「うっ、、くっさ!」
四足歩行系の魔物の死骸の近くによるとその匂いは以上であり気絶しそうなほどの匂いだった。
それはそうと……もう一つ問題があった
さっきの魔物の匂いで他の魔物を呼び寄せたのか鳥系の魔物が集まってくる
(うーん、、この世界の鳥って鼻いいのかなぁ、、まぁ別にそれはいいか)
本来なら1匹だけで良かったのだが成り行きで討伐することに決めた
「おーい!シルク達しっかりと見とけよ!」
参考になるか分からないがある程度知識は入れとかないと駄目なので呼びかける
(って言っても……鳥っていちいちすばしっこいから剣で狙おうとしても定まらないから面倒なんだよな)
でも仕方ないか………っと思いながら剣を鞘に仕舞う。
「さてと、、その鬱陶しい羽は邪魔だな」
鳥に向かって『魔法弾』を撃ち込むと奇声を上げ何匹か地面に落っこちたがまだ何匹かは上で飛んでいた。
「ったく……魔法弾でもたった数匹だけか」
(仕方ない……試し時だし第4式を使うか)
「キィィィィ!!」
俺に向かって威嚇をしてくるがそれを無視しながら魔力を集める
ーーまずは全身に巡り合っている魔力を手に集め魔力の渦を発生させ腕に巻く様に魔力で纏わせるとあとは簡単なのだ
その後は、両手をバッ!っと目の前に広げ手のひらに先程腕に纏わせている魔力を集め撃つ。
〘第4式 風操雷駆・神〙
地面を抉りそのまま空中に角度を曲げ鳥に直接当たった。その威力は鳥の集団全体を呑み込む程の威力なのだ。
◆
しばらくすると煙は消え鳥の死体すら残らなくなってしまっていた
(うーん威力が強すぎた……これから調節しないと)
まだまだ微調節が必要な様だった
それから俺はエミリア達の元に戻り「どうだった?」っと聞く
「いやいや!あんなこと出来るのオー君ぐらいだよ、、」
「はい、、私もそう思います」
少し驚く程度の顔をするが確かにエミリア達ではまだまだ無理だ。
「って感想は後だ!先にザァベストを見ようぜ」
ザァベストを見るとどうやら苦戦しながらも戦っている様子だった
「オラァァァ!!」
拳で魔物を殴り続けている。しかし様子がおかしい
(なんであいつは固有魔法を発動させないんだ?)
「これで終わりだァァーー!!」
気持ち悪い音を出しながら魔物に永遠に殴り続けるザァベスト
「おーい!こっちも終わったぞ〜!オスト」
血塗れになりながらこちらに手を振ってくるが傍から見るとただの変人だ、ったくっと溜息をつきながら魔法を発動させる
『
ザァベストの周りには丸い円が現れ次第に綺麗になっていく
だとしとも汚れすぎだろ……
「はいよ」
「お!あんがとな!オスト」
手を振りながら「ん」っと言い残しエミリア達の方向に向く
「とまぁこんな感じが魔物狩りの基本だ、理解出来た?」
「………」
4人は黙った後、いきなり大声を上げる
「「そんなもの!誰だって出来ないよ!」」
うおー息ぴったりだ
「って言われてもなぁ、、まぁザァベストに関しては論外だけどな」
「それ言うならオストもだろ?」
しかしこれで話が進まない……強硬手段に出るかっと決めた
「とりあえずエミリア達もやってみようか」
「え〜出来るかなぁ」
「出来るさ!ザァベストでも出来たんだから」
自身を持たせる為にザァベストには犠牲になってもらおう。
なにやら横から「おい!」や「俺か!?」などと戯言が聞こえてくるが気にしないでおこう。
「さぁ!ここに立って!エミリアが取り残した分は俺がやるからさ!」
「う、うん」
魔力を全身に集め一気に森全体に魔力を放った
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