第64話 エミリア!何を着てもやっぱり可愛い!
シルクとのデートが終わり翌日の事……次はエミリアの番になった。
「オスト君!行くよ!」
またもや部屋に無断で入ってき腕を引っ張られ連れて行かれた先は学園から少し離れた所に立っており色々な服が並ぶ店だった。
外見を見ているとやっぱり見覚えがあるのだ
ファミ○ーマートや居○屋とか……
(なんでかな、、?この世界って前世と店がたまに似てるんだよな……)
「さぁ行きましょう!」
「了解」
店内に入ると中に客が足を運んでいる様子も見受けられたり店員が直接案内をしていた。
でも、、やはり似ているのだった
「まぁでもとりあえずは楽しもうか」
店内を歩き回るといい服があったのかエミリアがこっちこっちと手を振りながらはしゃぐ
「オスト君!こっちだよ!」
しゃーっとカーテンを閉めると中で着替える。
近くにあった腰掛用の椅子に座り数分後ーーエミリアが中から出てくる
「どう?」
「おぉ〜いいんじゃんか!可愛いよ!」
エミリアと良く似合う服だった。銀髪色の髪に合うような黒色の服でありファションとなれば軽く優勝出来るほどの丁度いい身長でもあった
しかも今日のエミリアは普段履いていないタイツを履いているせいか服もその全ての魅力が引き出されていた。
「あ、ありがとう!」
かぁぁっと顔を赤くしたエミリアは再びカーテンを閉めた
するとまたカーテンが開きエミリアが出てくる
「これはどうです!?」
赤い服に長いスカートを履いているエミリア……しかしそれは先程とは違い魅力があまり引き出されていない。いや可愛いんだけど
「可愛いけどやっぱりまだな」
「じゃあ〜これは!?」
高速で着替えるエミリア
次の服はと言うと少し短い短パンのスカートに黒と白の模様が入った服を着ているのだった
「おぉ〜それはすっごいいいな!!」
「そ、そう?」
ゆっくりとその場で回転するエミリアだった
「お客様〜!こちら等は如何でしょう?」
店員が俺らの方にそそくさと近づいてくると色んな服をエミリアに着替えさせた
「彼氏さん!これなんていかがでしょう?」
「長いがでも一部が短いスカートか……可愛いじゃん!」
「そ、そっか」
この店員分かっていらっしゃる!?。などと心の中でこやつ出来る!?みたいな演技を心の内側で思い浮かべる
「はい!」
そんなことを考えているとエミリアは元の服に着替え俺に服を渡してきた
「え?これを買うってこと?」
「違うよぉ!これはオスト君の分!ほらーはやく着てきてね!」
ドンっと背中を押された俺は着替え室に入れられた
袋に入っていた物を取り出しそれに着替えカーテンを開く
「すっごいイケメンですね!彼氏さん!」
「そうでしょ!?自慢の人なんですよ!」
などと2人でイケメンがどうたらの話をしている様子を見ながら俺は苦笑いをする
「あの〜俺別にイケメンでもなんでもってかどちらかと言うとブーー」
「「イケメン「です!」「だよ!」」
っと声を重ねた状態で言ってくるーー
それにしてもこの服は似合ってるのかっと改めて服を見直す
Tシャツに灰色の服に黒色の線が横に交互にありその上からはまた灰色の服を着る感じのよく分からない格好だった
(俺……ファッション系苦手なんだよな)
「それじゃあ〜!次はこれね!!」
はい!っと次々に服を渡される俺と横でワクワクしながら待つ店員と服を何着も手元に持っているエミリアだった
それからも次々と服を着ては見せてまた着ては見せての繰り返しを何回何十回とやり続けた結果ーー。
買ったのはたったの2着だけだった。
「ほんとにそれでいいのか?」
「うん!オスト君が一番似合ってるって言ってくれたやつばっかりだしね」
「そっか」
「オスト君も結局は買っちゃったもんね!」
そうなのだ。結局俺も店員さんやエミリアの期待の眼差しで服を2着分買ってしまったのだった
まぁでもファッションはプロからまた教えてもらおうっと、、。
「それではもう夜ですし!夜ご飯にでもしましょうか!」
「確かにもうそんな時間か」
時が経つのは早いのだ。デートが昼頃から始まって約5,6時間は経過していた
◆
ーーっとその時の俺はまさかこんな店に来るなんて一向に思いませんでした
そう。ここはいわゆる高級レストランなのだ。外見は王子でも中身が庶民派の俺がこんな所に来ていい場所ではなかったりする……がエミリアもここに来たそうにしていた
(出来るだけデートは楽しくだしな)
そして時間が経つ事につれて色々な高級食材が出される
1つ目の食材が……えっと名前が『フフレフトの丸揚げ』というものらしい
フフレフトというのはこの世界で6大の食材と呼ばれる1度口にすると二度とその味を忘れることが出来ないと言われておりその後は天国まで登るほどの味とされている
ぱくりと口に入れるとその瞬間、口の中で弾け飛び最初は甘く段々と酸っぱく最後はあっさりとした味であり流石は6大の食材とされていることだけはあった。
「これは美味しすぎるだろ!?」
「だよね!!」
(あっ、、そうだ!せっかくだし)
すかさず俺はエミリアに「こっち向いてー」っと声を掛けるとエミリアはこっちを向く
その時、俺のシャッターチャンスは逃がさない。バッチリとポっぺにフフレフトの丸揚げの欠片を付けたエミリアの写真を撮った。
「ん?今何かしたのぉー?オスト君」
「いやなんもしてないよ!」
「そう?」
そのまま食べ続けるエミリアとエミリアの写真を眺めながら微笑む俺だった
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