第65話 ブレアとのデート中に邪魔すんなよ!

さてと、、昼頃から俺はここ、『フレンドリー水魔館』といういかにも魚と仲良くなろうがまんま伝わってくる所の前で待っている。


え?誰を待っているかって?、、それはだな


「待ったァ〜?」


赤毛の髪色で白い服を着た女の子が近寄ってくる。


「大丈夫だぞ?俺も来たところだからさ」


くすっと笑うブレア……何がおかしいんだ?っと思いながらもまぁいいっかっとその思いは後にした。


「それじゃあ中に入ろうか」


「はいよ」



中に入るとそこは沢山の魚やお客が居た。って魚がいるのは当たり前なのかっとツッコミを入れる


「ご入館の方はこちらで証明書を発行してください」


「オベストこっちよ!」


手を振りながら「はやくこっちにこい!」と言わんばかりの顔をしながらブレアはワクワクしている


それもそうなのだ。原作でもなのだがブレアは魚が大好きという性格でもある……つまりこの機会にとってブレアは1番のデートスポットなのだ


「はい、ご確認しました!ではこちらのカードをお持ち下さいね!くれぐれも無くさないように」


「ありがとうございます!」


ぺこりと挨拶を済ませ俺達は水魔館の中央へと進んでいく

相変わらず水魔館というのは子供達にも人気らしいのだ。この水魔館の中でも1番の人気がこの魚……フレッシュべローンという魔魚らしい


ちなみに詳しく説明しておくとこの世界の水魔館は魔物の魚がかなり多いのだ。だから何が人気なのかは俺にはよく分からないのだった


「にしてもこの魚可愛いねぇ〜!オベスト」


ブレアが指さす方向を見るとその魚は目がクリっと飛び出しておりおでこには星マークが付いて合った。


でも確かに、、よく見ると可愛いのかもしれない


「見てみろよブレア!こっちは高速で壺に入ったり出たりを繰り返してるぞ!?」


「ほんとだ!凄い!!」


楽しそうに笑うブレア。その姿を見て俺も一緒になって笑った


それから水族館を回っていく。その間にも様々なジャンルの魚がいた


ある魚は……凶暴な歯を持ってかなりの強度を誇ったガラスの厚さをドンドンっと突進してきたり


またある魚は……数匹の魚を連れてきて綺麗なパフォーマンスを見せてくれたり踊ってくれたりと様々な魚が水族館にいた


「ん〜〜!!やっぱり水魔館って面白いなぁ!」


「確かにそうだね!私も久しぶりに楽しめたよぉー!」


そんなことを話しながらも一息入れようと中にある椅子に座る

その時、俺はある思ったことを口にした


「そういやブレア昔にさネックレスくれたじゃん?あれってどんな意味なんだ?常に付けてるけど人に見られる度に誰に貰ったの?とか聞かれるんだよ」


そう。ブレアのプレゼントという事もあり付けないのも勿体ないので俺は常に首からネックレスを付けているのだ


「あ〜それはね!今だから言えることだけど貴方を独占つまり1人じめしたいと言うことよ」


その瞬間、俺の顔は真っ青になる


「ってことは………これは」


「そう!つまり貴方の恋人になってみせる!ということよ!」


「あぁ、、なるほどそっちのほうか良かった」


俺はホッとするとブレアが首を傾げる


「ちょっと!?そっちの方ってどっちの方よ!てかどういう意味?それ」


「いやなんでもないぞ?」


俺はてっきり貴方を独り占めしたいつまり来世で結婚しましょうとか言って刺殺されるパターンのやつか!?って思ってしまったのだった


「にしても、ブレアの妹のコノコちゃんはどうなの?」


「コノコは最近また活発になって元気だよ〜!困っちゃうぐらいね」


「実家に帰ってたりするとそうなのか」


「そう!ほっんと困った妹なことだよ」


ブレアが飲み物を飲みながら溜息をつく


「それじゃあ〜行きましょうか!」


ブレアが立ち上がろうとしたその瞬間、ブレアの真後ろで喧嘩が勃発していた


「あぶない!?」


喧嘩をしている2人の男性の1人がブレアのほうに火属性魔法【火球】の流れ弾が飛んでくる。


シールド】を発動させギリギリで火属性魔法からブレアを守る


「おら!やんのか!?クソ野郎がよ!」


「いいぜ!?やって野郎やんけ!ゴミが!」


っとこちらに見向きもせず喧嘩に集中している様子だった。

それに少し切れた俺は段々と人混みを避けながらそいつらに近づく


「おい、、、やめろ」


っと俺のその一言で2人の男性の喧嘩は一時的に収まる。


(こいつらは公共の場という言葉を知らない、、ただのゴミだ)


【殺気】を発動させ思いっきりそいつらを睨みつける

しかしーーそいつらに〘殺気〙は効かなかった。


思ったよりかは鍛えているようだ


「なぁお前たちなんで喧嘩をするんだ、、」


俺は一言質問する


「あぁ?そんなもん決まってんだろ?」


「楽しいからに決まってんじゃねーか!ばーか」


っと息のあったコンビかのように人を煽る際だけは気が合うらしい



「なら二度と喧嘩出来ねーようにしてやろうか?」


手をポキポキ鳴らしながらそいつらを相変わらず睨みつける


「いいぜ?やってみろや!このガキがよ!」


思いっきり1人の男が顔を近づける。息が臭いのだ


「おい!しかもこのガキ女連れだぜ?」


また別の男がブレアの方に指を指すと俺の目の前にいるこの男がニヤリと笑う


「その女置いていけよ!ならお前だけは見逃してやるよ!」


どうやらここまでらしい……もうこいつらに慈悲なんて言葉はいらない。


殺す価値もないし言葉を喋る価値もない程のクズ人間なのだ。


「ゴミはゴミ箱………っか、、まったくお似合いだな」


鼻で笑うとそれに気づいたのか「なんて言った!?」っと大声で言ってくる


「お前らはゴミ以下いや生きる価値も無いクズ人間だ!」


「俺様をそこまで侮辱するかーー!!死ねやー!!糞ガキがァァ!!」


後ろの方にいた1人の男が拳を俺に振るってくるがそれを俺は可憐に避ける


するとその衝撃を与える場所を失った拳は壁へと衝突し拳から血が出てくる


「まったく無駄な努力を」


「おらー!!見る相手を間違ってるぜ!!坊主!」


息の臭いおっさんが後ろからかかと落としを決めようとしてくる。


『砕けるは肉体 一瞬なる時を待ち 全てを粉々にするーー戦式 豪』


その瞬間、息が臭いおっさんの腕や足とかは全て折られておりまともに歩けない状態になった


「お、お、、俺の腕と足がぁぁぁぁぁぁ!!!」


「どうだ?餓鬼にやられる気分は、、」


「て、てめぇ!覚えてやがれいつか俺が!お前をぶっ殺してやる!!」


中々いい睨みつけをしているでもーー。


「眠れ」


睡眠すりーぷ


魔法でバタンとその場で男は倒れ俺はもう1人残っている男の近くに寄った。


「さてと、、お前はどうなりたい?」


男は地面に尻もちをつきズボンは濡れておりおもらしをしたのだった。


「あ、あぁぁ、、あ」


これではもう話はできない、、ったく仕方ない


「お前もそこで眠ってろ」


〘睡眠〙


2人を片付けた俺は周りから「あの子すっご!」とか「なんかあの子どっかで見たことがある気が、、」などとバレそうになったのでブレアと一緒に水魔館から出ることにした


その帰り道ーー


「今日は面白かったね!!」


「いらん邪魔が入ったけどな」


「それも含めて面白かったってことだよ!」


俺は笑顔になり「そっか」っと小さく声で口にする


「それでね!今日のお礼はこれ!」


その時、俺の頬っぺにはブレアの唇が密着していた。


「え?」


あまりの展開に驚くとブレアは「にしし!」っと笑いながら前に走る。


「それじゃあ!またねオベスト!それはお礼だから気にしないでね!」


そのままブレアはそそくさと寮に帰ってしまった。

ーーそのあとも俺はしばらくその場で頬を触りながらぼ〜っとしていたのだった

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