第21話 10年後の話
この世界ホンマントゲームに似た世界に転生してきて
約15年と言う歳月が経ち俺は遂に15歳になった。
10年という時間が経ち俺は立派な普通な男性として成長をした。
俺はベットから立ち上がり窓を開けた。
(神様………なんで俺をイケメンにしてくれなかったんですか………)
幼少期な頃から成長していけばいつかは前世よりマシになるんじゃね?なんて思い描いてた自分が馬鹿でした………はい。
(ってそれよりも……俺ももう大人の仲間入りだし……旅に出るって言うのもありだな………)
この世界では15歳になると大人として仲間入りするのだ……。
(冒険か……定番的に言えば大魔境とか新しい国とかかな?)
俺は既に決まっているかのように冒険する場所を考えているとメイドのアリスがやって来た。
「オスト様……カリオン様がお呼びです……」
「父さんが?分かった」
父さんに呼び出された俺は仕事場に向かうとそこには帽子を被った女の人がいた。
「父さんなんですか?」
「早速だがオスト…学校に通ってみないか?」
「はい?」
突然のことに驚きすぎたのかはい?っとつい言ってしまった。
俺は周りを見るとあることに気づいた。
(どうせ…横の人は学園の重要人物的な人だろうな……)
そう思っていると父さんがその答えを出してくれた。
「ちなみにこの人はセントバァース学園の学園長だ」
「オスト様よろしくね!私はバァストって名前よ」
「よろしくお願いします」
やっぱり俺の予想は的中していた……しかしこの金髪のエルフの人が学園長なんてな……もっとおばさん的な人かなって思ってしまった。
いや失礼だし……やめておこう……。
「ってそれよりもなんで俺なんかを学園に?」
「お前も15歳だろ?学園に行ってもいいんじゃないかなって」
「そんなこと言われましても……俺は家督も継げないですしノスト兄さんに任せれば……」
「あいつは剣術学校に通っている……知ってるだろ?」
そうだった……ノスト兄は魔法が嫌いな為得意分野の剣術を習いに剣術学園に行ってるのだった。
(でも……ここで断らないと……俺のスローライフが……)
そう頭をフル回転させながら悩んでいると父さんがスっと立ち上がり学園長の前の横に立った。
「それじゃあバァストさんよろしくお願いします」
「分かりました」
「ちょっと!?父さん何勝手に決めてるんですか!?俺別にまだ行くとも」
「行かなかったらお小遣いなしだぞ?」
「うっ………」
こうして俺は半場無理やり来週から学校に通うことになった………。
あとその時の父さんの顔がめっちゃ威圧が凄かった………。
とはいえ…行きたいか行きたくないかでいえば正直ちょっと行きたいという気持ちもある……なんせ同年代の男女の友達が出来るかもしれないのだ!。
っとその時の俺はウキウキしながら部屋に戻ったのだ………。
◆
(やらかしたァァァァァ!!!!!)
そう……俺には徹底的な弱点があった…それは
コミュ障だってことなのだ………。
前世では女の子とか肝心の同性でさ会話が成立しないのだ。
(え?まじで?俺コミュ障なのに学校に通うの?コミュ障なのに!?ふざけてるってあの親父!どうか虐められませんように………)
しかし俺だって成長してるはずなのだ……。
前世よりかはマシになっているかもしれない…そう願うしかないのだ。
ーーそれから来週になりーー
「オスト行くの?本当に行くの?私のお菓子はどうするの?」
「ベノア姉……それはマステに頼んでください……」
「そうね……なら行っていいわよ!オスト」
「薄情者め………」
そう呟くと俺はベノア姉に頭を思いっきり叩かれた………。
「痛いんですけど……」
「私に逆らったらあのこと言うわよ?」
それは10年前の俺の正体がバレてからおれはこの姉貴にいいように扱いを受けているのだ。
「ったく分かりましたよ………トホホ」
そうして俺は馬車に乗り……両親達に見送られながら王城を出た。
「本当に厄介な姉貴を持つと苦労しますね……バァストさん」
「あはは……私はお姉ちゃんはいないから分からないや」
「へぇ〜意外ですね……てっきり居るのかと」
「居ないですよ?なんせ私は一人っ子ですから」
それから何やかんやがあり俺はとうとう王都でもちょい端っこらへんにある魔法学園に来てしまった………。
それでも生徒数がなんと2000人を超えるというとてつもない人数が居る学校なのだ。
(ついに来たけど………俺本当にここでやって行けるの?)
不安も感じたがそんなことはどうでもいい!問題は友達ができるかの話だ!。
「それではオスト様は寮生活となります」
「分かりました………」
俺は彼女に連れていかれ着いた先はでっかい寮だった。
それからバァストさんから色々な学園の規則を教えて貰った。
「学園内では身分を掲げないというのが条件となっておりそれを破った場合は即退学となりますのでご注意を」
ーーという事らしいのだがーー
身分を掲げたら退学?厳しくないっすか?いや別に身分を掲げるつもりは一切無いですけど………というか隠すつもりです……はい。
「それではあとは寮母に任せますね!それではまた明日!」
「わかりました」
俺とバァストさんは別々になりその後俺は寮母に会った。
「あんたがオストかい?」
「そうですけど…」
「そうかいそうかいならこっちだよ」
どうやら身分の件は本当らしい……というかもしかしたら俺の名前なんてみんな知らないだけかも知らないしな……
って多分端っこら辺に魔法学園があるからかな?………。
「ここがあんたの部屋だよ……あと共同だからお互い仲良くね」
「ありがとうございます」
俺は部屋を開けるとそこに居たのは筋肉マッチョの人がいた。
「おぉ!君が新しく同居するオストか?俺はザァベストって言うんだ!」
「あぁよろしく」
「こちらこそ!」
男と男の熱い拍手をした俺は初めて感動をした………。
まさか来て相当友人が作れるなんて………感動的だ………。
明日は遂に学園に編入なのだ………。
俺はちょっと緊張しながらもウキウキして眠りについた。
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