第8話 従魔 中編
俺が大量の水に飲み込まれ…一方、コンマラスは……
◆
「天使め……わしを殺すというのか……」
「………」
「答える気はゼロと言うわけか…」
コンマラスは第14使徒に質問をしても天使は反応すらしない……それもそのはずだ。
天使とは4人の四大天使が中心とし約14人の天使達で行動をしているのだ。
そしてこのHonmantogameは魔王だけではなく…悪・魔・空と言う閻炎魔と四大天使も構成されているのだが……。
その中でも強いのが四大天使の奴らだ。
「それで?儂を殺せって命令したのはメトロンって奴か……」
「今メトロン様を呼び捨てしましたね?メトロン様を蔑む者は排除……」
ガルシファはそう言うと羽を大きく広げコンマラスに近づいた。
「お主、遅いぞ?まだ本気じゃないだろ?」
「排除……排除」
「拉致があかんな……なら!」
コンマラスは後ろに大きくジャンプをすると第14使徒ガルシファの目の前には大きな魔法陣が現れた。
「これは一体……」
「もう遅いぞ……」
〘フラムレクス〙
古代魔法であり…食らった地形は跡形もなく塵となり地図が消えたこともある…禁句の魔法だ。
しかしそれを食らった天使はケロッとしながら魔法を防いだ。
「貴方の本気はこれぐらいですか?」
「ふん……あまり儂を舐めるなよ?」
「それでは私の魔法をお見せしましょう」
第14使徒は空中に向け魔法を唱えた。
〘ランスロット〙
それは光属性魔法の一つであり最上級魔法でもある技だ。
「たかがそんか光属性の槍で儂がやられるとでも?」
「知っています……なのでさらに追加します」
「なんだと!?」
コンマラスは空をみると無数の槍がコンマラスを狙っていた。
「それではさようなら裏切り者」
「チッ……」
そうして無数の槍はコンマラスに襲いかかった
「これで私の任務は完了……ただちに帰還」
第14使徒は戻ろうと去ろうとすると…後ろで大爆発が起き第14使徒は慌てて後ろを向いた
「な……ん…だと……」
「儂をこれぐらいで殺せるとでも?」
コンマラスは咄嗟の判断でオストが置いていた…魔素吸収機を開けると自分に魔素を吸収させ魔力に変え古代魔法の一つの魔法。
〘完全守護〙を発動させていた。
「まさか生きているとは…ですが同じ奇跡は2度も起こらないのです」
「………」
第14使徒はニヤリと笑うとまた光属性魔法の槍の魔法を発動させた。
「それでは改めてさようなら」
天使は槍を放ったがそれはコンマラスの目の前で完全に止められていた。
「なんだ……これは」
コンマラスは驚いた様子だった。
「う……そでしょ……」
その瞬間泉の水は再び中に舞った。
「やはり生きておったか………お主」
「あぁーお待たせ」
水の中から出てきた人……それはオスト・ベンフォントだった。
◆
「な……ぜ生きている!貴方は死んだはず」
「え?あぁ確かに俺は死にかけたよ?でもね窒息死させようなんて甘いよ?俺は魔法創作で色んな魔法を作れるから〘水中呼吸〙の魔法を作らせてもらった」
「そ……んなの!卑怯でしょ!」
「ん〜卑怯って言われてもこれが俺の魔法だし……」
こんな感じに敵と会話をしていると前世の頃の俺が懐かしいな……よく味方とか相手に卑怯とかにお前汚い手使ってるな!!っと言われてたっけ?まぁーただの嫉妬とかだったけどね……
「ふ………け……るな」
「?」
俺はモゴモゴ言っている天使に向けて耳を傾けると天使を大声を出した
「ふざけるな!私がメトロン様の命令を達成できなかったら消去される……それはあってはならない!」
「メトロン?とか言うやつは知らないけどさ…今回はさ帰ってくれない?」
「せめて……裏切り者だけは倒さないと………」
ブツブツ独り言のように何かを言っているようだった。
しかも俺の声が一切聞こえてないらしい。
(ってか裏切り者ってだれだ?)
その時だった…横からコンマラスが話しかけてきた
「お主よ……裏切り者は儂じゃ…」
「コンマラス」
「だから儂自身が起こしたこの戦いは儂が決着をつける……」
「俺が着けてもいいけど……」
「感謝はするぞ…だがお主はまだ5歳だろ?」
「分かった……」
俺は後ろに下がりコンマラスを見守った。
「第14使徒ガルシファよ…儂がダンジョンを見捨て隠れたのは済まなかった…」
「まっさ………す…ま……さす……」
第14使徒ガルシファは下を向きながらブツブツと何かを言っているようだった。
「本当に済まなかった……どうか許して欲しい」
「命令……抹消………」
どうやら先程の完全守護と俺が生きていることの予想外で気が動転しているらしい。まともとは思えないほどだった。
「出来れば許して欲しいが……儂も決着をつけないとならない……」
コンマラスは空中にかなりのデカさの魔法陣を展開させた。
〘
古代魔法の炎隕石は食らったら最後、その町…都市を全て壊滅させることが出来ると言われる魔法だ。
しかしコンマラスが出したのは1箇所に固められたかなりのデカさの炎隕石だった。
こんな高度な魔法は長年生きていないと実現出来ないほどの高テクニックが必要となるがそれをあっさり使ってしまうコンマラスには尊敬をした。
(でもあれを食らわすってなったらここら一体は危なすぎるし都市にも影響ができるかも一応展開しとくか)
俺は〘絶対障壁〙を第14使徒の周りに展開させた。ちなみにさっき…コンマラスが発動させた完全守護を真似して魔法創作で作りました。
そうして炎隕石と第14使徒はぶつかった。
「ぎぇぇぇぇぇぇぇぇぇい」
雄叫びを上げたが数秒もするうちに無くなった。
「流石の儂も何回も古代魔法を使うと体力が……」
「大丈夫か?」
「あぁ、すまない」
しかしあの天使がすぐにやられることはない…それにまだあの形態になっていないし警戒する必要があるな
「しかしこれで倒したか?」
「いいやまだだよ」
「まさか!」
「そのまさかだね」
すると消滅したと思われた第14使徒ガルシファが大きな翼を広げ出てきた。
「やっぱりその形態になるよな……」
天界にだけ存在し天使達のみが使用出来るとされている魔法…〘形態進化〙
これにより感情が無くなる代わりに全ての能力値が大幅にアップされるのだ。
「わだしは天使抹殺……消滅……全てこの世から消し去る………」
(あの形態になるともはや感情も戻らない……どうするべきか)
俺はゲームではそのような形態になっても倒していたが…俺の身体はまだ齢5歳なのだ。
「すまない……儂のせいでお主にも迷惑を」
「それよりもあれをどうするかだ」
「儂の最後の魔力を使い切り死と引き換えにしあやつを消滅させる!」
「その作戦は賛成しかねるな…」
俺はコンマラスに〘回復〙をかけ前へ出た。
「コンマラス…あとは俺に任せとけ!」
「駄目だ!お主はまだ5歳だぞ!?」
「心配すんなって!俺はプロゲーマーだ!」
「プロゲーマー?って言うのはよく分からんが…そこまで言うなら期待するぞ」
「任せろ!」
ここからは俺の本番だ……既にこの辺りは絶対障壁を張ってあるからどんなけ暴れても後で〘
(ゲームでは味わせなかったこの感覚……クリシスさんとの初めての剣術の訓練以上の快感を味わせそうだ。
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