第3話 5年後の自分

両親に無能なガキは死ね!っと理不尽に殺され早5年が経過し俺は5歳になっていた。

時と言うものは早いらしく俺はすっかりフツメンに育っていました。


「はぁどうせならもっとイケメンが良かったな」


俺の顔は前世と殆ど比べようがないくらい一致している。


寝室にある鏡を見ながら自分の顔を見ていると俺の母親が入ってきた。


「ふふ…オスト自分の顔に興味があるの?大丈夫よ貴方は私達に似てイケメンなんだから」


そっか俺イケメンなのかってそんなわけあるかい!!!。


(って俺は誰に突っ込んでるんだ?)


そんな事より俺の母親……カリナ・ベンフォントは王妃であり魔法使いとしても有名な人だ。


「それよりどうしたの?母さん」


「あぁそのことなんだけどね」


「?」


「オストはもう5歳でしょ?5歳からはね貴族のパーティーを開いて無事育ちましたって言う事を見せないといけないのよ」


「つまりそれに参加しろってこと?」


「そういう事ね」


要は無事に我が子も5歳になりましたので皆にも健康児を見せてあげたいということだろう。


「それは姉さんや兄さん達もしてるのですか?」


「勿論」


俺の兄弟達もしているということで俺もしないといけないのか……


ちなみに言い忘れていたが俺はこの国の王の息子の第3王子でもある。


それから俺の兄弟は俺を含めて4人いるのだ。


・第一王子…ノスト・ベンフォント


・第一王女…ベノア・ベンフォント


・第二王子…アストリア・ベンフォント


・第三王子…オスト・ベンフォント←俺の立ち位置


こんな感じに上から兄弟達がいるのだ。


「分かりましたけどそれはいつ頃なんですか?」


「そうね大体明明後日よ」


「分かりました」


そう言って俺は納得すると母上はよろしくねっと言い残し俺の部屋を後にした。


「めんどくせぇぇぇ〜〜」


俺は大声でそう言いながらベットに倒れ込んだ。


え?そんな大声出したらバレちゃうって?そこら辺は抜かりがない。

なんたって俺は魔法を使っているのだ。ちなみに何の魔法かと言うと


音を遮る魔法〘遮断〙だ。


なぜ俺が魔法を使えるのかと言うと赤ん坊の時から既に魔力の訓練や魔法の使い方の勉強をしていたのだ。


(確か最初は魔力量を増やすためだけに徹して1年ぐらい経ってから魔法の練習をしたんだっけな)


正直俺は結構楽しかったのだ。


(ってそんなことよりもだ!挨拶の練習でもして…その後魔法の訓練でもするかな)


俺は魔法の訓練がしたいがためにすぐさま挨拶の言葉を決める為に行動をした。


「皆様本日はお日柄も良く…よくぞ来てくれました。私の名はオスト・ベンフォントと申します。皆様のお陰で早5年という歳月が経ち成長しました。ありがとうございます。」


(ってこんな挨拶でいいのかな?けど堅苦しいしなぁ)


「まぁーこれでいいかな」


軽く挨拶を決め脳内に記憶を覚える魔法……インプリットで挨拶を覚えた。


「よし!そんじゃー魔法訓練でもしますか」


〘転移〙


俺は森林にテレポートをした。流石に部屋はデカくてもあんな場所でしたら後で親父と母親がうるさいからな。


「さてとここなら魔法を容赦なく練習が出来るな」


(えーと今日は何の魔法を撃とうかな昨日は確かフレイムバズーカでも撃ったんだっけな)


「なら今日はこれだな」


俺は浮遊魔法で空に浮き魔法陣を出現させた。


(高校生の時に化学の授業で習った気がするな……確か酸素と水素を撫ぜるんだっけ?)


〘豪爆〙


酸素と水素を混ぜた超爆発型の魔法……。

森林に向けて魔法を放つと早い勢いで森と衝突してしまった。


その瞬間…3mぐらいの地面が揺れ放った一帯は全て塵となっていた。


「凄……やっぱり前世の記憶とかあったら便利だなぁ化学反応って……」


感心していると俺はふと気づいてしまった。


「そろそろ晩飯の時間か……」


俺の体内時計が正しかったら今は大体6時半ぐらい。

晩飯が6時35分ぐらいだから早く帰らなければと思いすぐ転移魔法を使った。


城に帰ると目の前にはありえぬ人がいた。


「オスト様………いま魔法を……」


「あっ」


俺の目の前にいたのは俺の専属メイドのアリス・ベントレだ。


「アリス……何でここに」


「お夕食が出来たので呼びに来たのですが……」


「そ、、そっか」


「………」


「………」


暫く沈黙がその場を流れたが……数秒後アリスは後ろにくるっと向き走っていった。


「カリオン様に伝えないとぉぉぉ」


「待ったァァァ」


俺は大声を上げてもアリスは足を止める気配はしなかった。

しかし次の瞬間……アリスは何も無いところでつまづいた。


「あう!!」


アリスは思いっきり転け俺はそれを確認すると気絶をしていたのだ。


(危ね〜!アリスの天然がなかったら父さん達にバレるところだった。)


アリスは何かと昔から天然がある為、ドジっ子が混ざっていたりするのだ。

いつもは転けて紅茶をかけられたりしたが今日はそのドジっ子に救われた。


(でもどうしたものか…目を覚ませば父さん達に言いに行くだろう、だが俺はこの2度目の人生をスローライフで過ごしたいし)


俺は頭にあることが思い浮かんだ……。


(よし記憶を抹消するか)


そう決めるとすぐに【魔法創作】で記憶の抹消の魔法を作るのだ


俺が生まれてすぐ習得した魔法…魔法創作はありとあやゆる魔法を作ることが出来る便利者だが……その反面作る時の魔力量が半端ないのだ。


「よし!完成っとそんじゃー発動しますか」


10分間の間だけの記憶を抹消してやるだけでいい……俺はアリスのおでこに指を置き魔法を唱えた。


〘記憶消去〙


「よしこれで大丈夫だろう」


俺はそのままアリスを食堂に連れていきメイドに渡した。


「オスト大丈夫か?」


「大丈夫です!」


この人はカリオン・ベンフォント……この国の王であり俺の父親でもある人だ。

しかもこれから出会うHonmantogameの主人公に魔王討伐を要請する重要な人物でもある人だ。


「遊ぶのもいいが、それよりオストはもう5歳だろ?そろそろ騎士団団長から剣の稽古でもつけて貰っときなさい」


「剣ですか………」


(俺…剣とか握るの初めてなんだけど、、日本では法律とかで決まってたし)



食事を終えると俺は自室に戻った。


「ステータス」


俺を転生させた神から貰った。恩恵の1つでありこの世界でプレイヤーの俺しか貰えない特別な物だ。


「やっぱりこれは異常だよな」


俺は相変わらず苦笑いを浮べた……それもそのはずだってステータスにはこう書いてあるしな。


オスト・ベンフォント


『魔力』 84000/84000

『体力』250/250

『レベル』17


『魔法種類』

火属性魔法 闇属性魔法 雷属性魔法

風属性魔法 光属性魔法 無属性魔法

水属性魔法 土属性魔法 氷属性魔法


『転生ポイント』

0/1000


ちなみに転生ポイントは体力と魔法系統に分けたのだ

1番消費したのは魔法系統でした。


火・水・風・闇・光・土・雷・無・氷で450ポイントぐらいでした。


しかし魔法の種類はこれからどんどん増えていくとしても魔力量半端なかったのだった。


「やっぱり凄いな1年前はこれの半分ぐらいだったしなぁ」


そう……1年前まではこれの魔力量は半分つまり44000/44000だったのだ。


「ていうか俺は俺のできることをこれからしていかないといけないしな」


俺は元々Honmantogameホンマントゲームには存在しないキャラなのだがパーティに行くということで予定を変更しある人物を見つけることにした。それが

5年後の披露会で会う人物それは、、

ホンマントゲームの主人公……リノア・セレククト。


本来は、主人公は男爵の階級なのだが訳あってパーティに招待される。

しかしパーティに来た主人公は貴族に絡まれ粗相をしてしまい。

男爵家の階級を剥奪され平民以下となり主人公は奴隷になる寸前に主人公の師匠となる人に拾われいつかは魔王を倒すって言うのがストーリー性なのだったのだが。


俺はそれをぶっ潰す!のだ


理由は簡単な話……早めに師匠となる人に出会ってもらい仲間を探し魔王を倒してもらって俺はスローライフの為に隠居生活を送るのだ。


「王子は何かと大変だしな」


俺は第3王子だが、それでも仕事は回ってくる。多分だが勿論主人公の補佐としてももしかしたら付けられるかもしれない。しかしそれを俺は先読みをし俺の出番を減らすことだ。


「それじゃーこれからのやる事は決まったがこれからは取り敢えず主人公を影からサポートだな」


俺はそのままベットに倒れ込み眠りについた。

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