孤高と孤独の違い

孤高と孤独の違い

　『KAC2021』の今回のお題である『ソロ○○』から思い浮かんだのが孤高、孤独でした。孤高と孤独は小説や、漫画、アニメにおいて、よく使われる単語だけど、どう違うのか、自分なりに解釈していこうと思います。

　まず、孤独について、日本人であれば孤独ってマイナスなイメージかと思います。一人ぼっち、仲間から外れている。誰もいない。どれもマイナスな形で捉えられている事ばかりです。

　それでは次に孤高についてです。孤高は、同じ一人でも、一人だけ高みにいる存在であったり、自分を主体として考えられている時に使われている言葉だと思います。

　時間に縛られた中で、一人取り残されてしまい、他人に依存しているのだけど、満たされず、他人に左右されているのが孤独、’時間に縛られず、周りに合わせる事より、自分の時間、あるいは目標の為に戦っている姿、それが孤高です。

　そう、一番違うのは『志』です。

　例でいけば、学校の受験勉強でしょうか。みんなが学校で一緒に遊んでいるいる時に、一人だけ受験勉強をずっとしている人がいたとしましょう。朝はやく来て、休み時間も勉強して、放課後もみんなが帰る中、勉強を続けている。これって孤独と言えるでしょうか？　またネットゲームでもたまに見かける、ギルドにも入らず、ソロプレイを貫いていて、それでも他の人に負けない位、強い方っていますよね。そういう人は、ギルドに負けないようにするために、他の人とは違う視点で動き、独自のプレイスタイルを確立させている人です。それも孤独なんでしょうか？

　私は違うと思います。なぜならそこには明確な目標と、そこへ向かう為の努力、それこそ『志』が違うのです。確かに受験勉強があったとしても仲間と遊んだり、それに流されたり、ネットゲームでも誰かととりあえず一緒にプレイするだけだったり、人によっては寄生虫と呼ばれるプレイヤーになってしまったりとあると思います。けど、孤高な人というのは、この『志』があるからこそ、他の人と違う事をしていても孤独ではなく、孤高な存在となりうるのです。

　先程も書きましたが、孤独はマイナスなイメージがあると思います。けど、実際に生活している上で、私達は、独りの時間って生きていく上で、大事な時間です。それこそ、今やっているような執筆をしたり、漫画を読んだり、SNSを見たり、この時間って大人になればなるほど、貴重であり、大切な時間になると思います。この時間があるからこそ、社会で嫌な事があっても我慢出来たり、頑張ろうと出来るのだと思います。決して独りということは悪い事ではないのです。

　もし、その一時的な交流が途切れた時、貴方はどうしますか？　また新しいコミュニティーを探して、同じ事を繰り返すのか。それとも、自分というモノを強く持ち、たとえそれが独りであったとしても目標に向かって頑張る事が出来るのか。そこで頑張る事が出来れば、いつか貴方ではなく、周りが変わっているかもしれません。

　ちなみにですが、同じ事を繰り返す事がずっと出来るのであれば、私から見て『孤高』だと思います。独りにならない為、ずっと努力をしている。それは素晴らしい事です。少なくとも、私には出来ません。

　みなさんには独りになった時に貫きたい事はありますか？　私はその時に孤独ではなく、孤高な存在でありたいものです。