Detective Time:ループⅢ

【ループ3 Last】 ~地下室~


GM:皆様は再び、地下室に戻ってきました。


弁護士:「おー、おかえりおかえり。で、今回はどうだった?」


ジュディ:「ただいまですよー」


ピピル:「Kさん、前娘さんと会いましたね? そこでループも自覚しました?」


弁護士:「こうなる前(最初のイベント時)に会ったし、ループの中でも見かけたには見かけたが…?」


ジュディ:「ジュディたちはループ目くらいなのに、あの子からするとジュディたちが来てから40周はしてる~とか言ってたんですよ」


トビー:「娘に会って色々聞いてきたんだ、かなりの収穫だったな」


弁護士:「娘と話せたのか!?」


トビー:「しっかり話せたぜ、アンタの事も見たには見てたっぽいが」カクカクシカジカシカクイムーブ


弁護士:「なるほど…じゃあ、あの娘は生きてるんだな…」 かくかくしかじかされつつ


トビー:「そういうことになるな。行方不明でもなく、ずっとここにいたわけだ」 ループしてるけど


テレス:「生きてるし意識はあるし自覚もあるけど、実際にはコマみたいなもんよ?」


弁護士:「俺達よりも不幸だな、それは…」


GM:図らずも、娘が行方不明だった理由も判明しましたね! 彼女もまた、役者として、挑戦者として、この迷宮に囚われていたわけです。


トビー:「意識がしっかりあるだけ辛いぜ、あんなの。いっそ気ィやってた方が楽だろうよ」可哀想よね


ジュディ:「でもまぁ、ジュディたちが来たからには、このループは終わりますし」


テレス:まあここに居なければどこって話になるからね…


トビー:挑戦をほぼあきらめてる娘…


GM:半分以上部屋に閉じ込められていたら無理ゲーですよ…。まぁ、そうなったのは自業自得なんですが…。ループ前から既に閉じこもってましたからね。だから、部屋に閉じ込められたままだったんです。


トビー:それもそう(そう)


ジュディ:閉じ込める仕様に作られてるということは、魔剣自体がもう彼女だけで脱出できるようには作ってないってことなんだよな


テレス:そういうことなんだよなぁ


トビー:娘も同じ問いをされて閉じ込められたとしたら、もう出ていくの無理だよなぁ(物差しが自分単位になるし)


ジュディ:娘は問われてないんじゃないかな。だってこれ、娘への拷問かもしれないし…


トビー:酷い拷問だ…


ピピル:「次は魔剣の問いにどう答えるか、という点に主旨が変わるっすね」


弁護士:「おう、それじゃ、今回も集めた情報を整理しようぜ」


ピピル:「ですね」メモをドバー


ジュディ:うむと頷きながら腕組みポーズ


トビー:メモの雪崩が…


GM:と、いうことで

GM:情報をほぼ集め終えた今の皆様ならば、事件簿ボードを完成させることができるでしょう!

GM:どうかご自身の手でボードを完成させてみて下さい!


トビー:当てはめて行かねばね


ジュディ:エート・・・


ピピル:フーム


テレス:一応確認なんだけど、もしかしてこれって七つの大罪に当てはめられる?


GM:ほほー、気づきましたか


テレス:色欲がダブりそうだけど…


GM:ダブリはないはず!


ピピル:強欲の演奏家君...


テレス:なら、まあメイドちゃんは純粋に嫉妬にしとけばいいって感じか。そうやって当て嵌めていくと娘ちゃんが怠惰ポジになるはず


ジュディ:執事は憤怒だったようですね・・・


トビー:燃え尽き憤怒


テレス:もっかい確認だけど魔剣的に”怠惰”が一番アウトだよね


ジュディ:魔剣調べて出てきた情報だし、そこは間違いないはず


テレス:じゃあPL視点では、答えはほぼ確定だ


ジュディ:そうですね。まぁ、キャラクターとしても魔剣の情報は得ているのと、娘ちゃんの言動と思考もある程度知れた状態ではあるので、推理はできると思います。


ピピル:こうなったらもうこっちのもんだな!


トビー:こちらの考えもそれですな


ジュディ:私も異議なしです


トビー:一応文字ログ用に下記を記載!

 (※実際はGMが作ったボードにコマを載せています)


 

【この悲劇の全容を暴け】

 

1:[被害者] 夫人   / [犯人] メイド

 

2:[被害者] シェフ  / [犯人] 画家

 

3:[被害者] メイド  / [犯人] 画家

 

4:[被害者] 画家   / [犯人] 演奏家

 

5:[被害者] 演奏家  / [犯人] 執事


 【最も罪深き者を示せ】

 ◆愛娘


 【その罪を検めよ】

 ◆[罪]を[告発]しなかった



GM:はい! 皆様、見事正解です!

GM:3番の問いは、「夫人」を「断罪」しなかった とかでもOKでした!


ピピル:これあれだよね、国語の先生が出す問題だ


GM:そうだよ!


ジュディ:ある程度の幅はきかせてくれる


ピピル:国語の先生が出すから、国語の先生が思ってることじゃなくても正解が広い奴


トビー:この時の作者の考えを答えなさい


ピピル:「.....罪を、告発しなかった。.....殺人を全て止めるには、告発するしかなかったはずっす」


トビー:「今となっちゃ”起きてしまった事”で戻しようはねェけど、そこから始まってるんだろうな」


ピピル:「では、それが何故罪深かったか。……それは、魔剣の示す通り、怠惰であった。夫人の犯罪の証拠を握りながらも"やってくれるだろう"と、自ら動かなかったこと。こりゃスクープにもスキャンダルにもならんっすね」


テレス:「こんな記事見たら悪趣味だと思うでしょうね」


トビー:「ここが”何の魔剣が作った”迷宮なのかってのがミソなんだろうな。そうじゃなかったら娘はただ大人のいざこざに巻き込まれた子どもで、”被害者”で終わりそうだしな」


ピピル:「もしかしたら、なんすけど…魔剣次第では、魔剣を作った神次第では、まったく別の人が囚われてたかもっすね」


ジュディ:「どの道、ひどい話ですけどね? 関係ない人間を巻き込む仕様ですし」


ピピル:このセリフめっちゃ火サスだよね!? 火サスやってるわたし!?


GM:まぁ、火サスみたいな卓ですからね…!

GM:あ、PC達が語りたいことを語り終えたら進めますね!


テレス:「せめて本人にも解ける仕組みにしてあげなよ、とは思うけど」


トビー:「神やら魔剣の考える事なんざわからねェや、今は…そうだな、あの娘を早く出してやれたらっつーことくらい」無事に出れるの?


ピピル:「…なんすけど、ね。ピピルは本心ではこうは思いません。私が最も悪いと思ってるのは――全員、等しく罪ありき。その罪は、生きるうちに償うものではない。出てから考えて反省するもんだと思うっす」


ジュディ:「…ジュディは正直良くわからないですけど、みんなもうちょっと、ほかの人のことを考えてあげられれば良かったですのにね」


トビー:「自分が自分が、だったもんな…身につまされるぜ」


GM:一人を除いて他の全員に行動力がありすぎた


トビー:「それはそう」と言いかけてやめたマン


ジュディ:自制できる大人


GM:さて、皆様演出が終わったようなので、クライマックスフェイズに進みますね!


テレス:はーい


トビー:うい!



■□■□■ 


 事件簿を完成させると、弁護士は、ふむ…と頷きます。


弁護士:「これが、この事件の全てか――」


 事件の全容を暴き、最も罪深きものを示し、そして、その罪を検めたその時、地下室の壁の隙間から、光が溢れ始めます。

 いいえ、地下室だけではなく、この魔剣の迷宮という名の「舞台」が、ヒビ割れ、崩れ去らんとしているのです。


ピピル:「ピピルはですねぇ.....周りで見て罪をつつくものも、悪いとは思いますよ?」と、誰とも言わずにその様子を見ていよう


 永きに渡り、繰り返されてきた時間の輪が解れ、解き放たれます。

 時間が撒き戻るその時のように、視界の全てが白に染まり___


■□■□■ 

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