第32話 いろいろな単位

うーん。自作小説の、重さの単位を書いた紙をなくしてしまった。

困った。


コインの方や長さの方は、紙に書いたのと、PCにも入っている。重さの単位をなぜ、PCに入れてなかったのか。


コインは、王国によってすべて違うので、これは名前が出ている国の分は、片っ端から設定。主通貨と補助通貨でいいのだ。国によっては補助通貨単位が2つくらいあってもいい。

ここの国家間のレートは、特に最初は決めなかった。国の実情で、変わってくるから、下手にがちがちに決めない。


私が書いている異世界物で、主人公がいる王国は、通貨単位が8つもあって、それは書き留めてある。


距離もミリから、キロメートルまで7つも単位があるのだ。

他の国はそこまで細かくやってないとか、色々だ。


重さの単位も、ちゃんと意味があって作ってあるので、もう1度やり直し。たしか単位は3つだったはず。

主人公がいる王国は、鉄の重さを基準としてあるものと、銅の重さを基準にしたものの2つの系統があったはず。(これは比重x重力が1Gではないのでそれもかけて出せる)


そして、主人公がいる王国以外での、重さの単位。

こっちを失ったのが痛いな。作り直さないといけない。

うはぁ。面倒くさい。


しかし、材料を買うとかの時に、別の国で買って、重さで幾らとか、長さで幾らとか、もし物語で書いた場合、出てくるので決めておいたのだ。

その時になって、でたらめに決めると、あとでつじつまが合わなくなる可能性があるから、先に決めておいてつじつまが合うようにする。


大雑把に、材料はいっぱい買いました。とりあえず支払っておきました。

とか、仕入れは他の人に頼んで、仕入れて貰って、かかった分払いました。

で済むなら、こんなのコインくらいでよかったのかもしれない。



因みに時間は、単位を造っていない。

そもそも時計がない。だから、物語の中で、一分とか一秒とか一時間の単位っていうのは、主人公の頭の中にしかない。


他の登場人物は、細かい時間の事は一切言わないというかんじ。

一秒という概念がないので、一瞬だった。とかそういう表現しかできない。

なにしろ時計が無いのだから、太陽の位置で、朝だいぶたったな、とか、お昼かな、夕方かな くらいなのである。

あと王国はどこかに時計らしきものがあって、外からは見えないが、鐘を鳴らす。

(朝、昼、晩くらいだけど。特に夕方は日没時には鐘も鳴らして、門が閉じられるとか、そういうのもある)


……


単位の事だけど、我々がいる世界だって、パイント、クォート、ガロン、バレルと液体の量を測るのに米国とか英国では4つもあったりするのだ。

これには歴史もあるだろうし、それに意味もあるだろう。

ガロンなんて米国のガソリンの話とか、ガソリンスタンドでの価格でも出てこないとまず聞かない単位。

バレルは石油の産出量の話で出てくるくらいか。

(テンガロンハットっていうのは、実際には全然入らないのだけど「中身が大きい」という、いわば見栄で使ったという説が濃厚。中国の白髪はくはつ三千丈の類か。つまりかなり大袈裟に誇張したと。)


ブッシェル なんて我々は、まず普通の人は使わない単位だけど、穀物の量を測る単位だ。穀物の先物取引を知っている人なら、この言葉はごくなじみ深い物なのかもしれない。

これは液体には使わない単位。しかも米国と英国では数値が違い、なおかつ穀物の種類によって、1ブッシェルの重さが違う。これ、体積を決めている単位だから。穀物が違えば重さが違う。同じ穀物でも出来が違えば重さも違ってくるとか、そんなやつだ。(たしか、35リットルだったか、36リットルだ)


まあ、そんな事があるくらいだから、異世界の中が簡単な単位で全部の国で同じなんて、絶対にありえないと私は考えている。


だから、どこに行っても同じ価値の金貨をだして、コレは何ゴールド みたいな事はやらないようにしている。(だから現実の世界と同じく、越境すれば両替は必要になる。)


その代わり、設定はちゃんと作らないと、あとで破綻する。

きちんとなにを基準にしているのか、物語には出なくても、自分の中では決めておかないといけないのだ……

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