第20話 イーロン・マスク劇場

余りにもTwitter社の変化が目まぐるしくて。イーロン・マスクとTwitter米国本社。


1.買収完了で乗り込むぜ。流しを持って!(sink in) 写真付き。

これはアメリカでは、買収されると流し台以外は全部取り替えるというジョークがある。

逆に言えば取り替えられない物が流し台っていうジョークを逆手にとって、自分で流し台を持ち込んできた。(そういう写真と共にtweet)

(つまり、今までのTwitter社の中身を全部取り変えるぜっていう彼の気持ちをJokeにしたものらしい)



2.あなた達は首だ! Twitter社で必要ないと思われる従業員を直ちに解雇。

(株は非上場。非公開にして、人員は一気に削減。会社をスタートアップ企業に戻す)



3.何ぃ!信頼性も安全性も無いだとぉぉ! 今からそれを証明してやんぜ。

Twitterサーバーは如何に落ちないかをイーロンがデータをグラフにして見せているtweet。しかし本番は、ワールドカップだろうという会話もあるが、日本Twitterでは、バルス祭りで耐えられるのかよ? というtweetが飛び交う。



4.お前は首だ!

ツイッター上でイーロンと技術的な話になり、説明し始めた技術屋に向かって、一言。お前は首だ。

これもすごい事なんですが、彼が求めていた説明が出来ず、やたらと細かい話をし始めた技術屋社員(ベテラン)。さっぱり、要領を得ない解説をするので、彼がキレた。

会話の大元の部分は、何故アンドロイド版は起動のあと、延々と待たないとtweetが表示できないのか? PCやi-Phoneは直ぐじゃないか。から始まる。

アンドロイド版だけ、冒頭に余計な処理が含まれていて、それが1000を越える処理を一気に走らせるからだ。というあたりから、会話が微妙にズレて行き、とうとうイーロンが切れたという。これも一部で報道されニュースになった。


→この会話のあとで、俺を使わないかい? と言って、伝説的なハッカーが現れる。

(彼はイーロンが即座にインターンとして扱うことを決定。ハッカー自身が社員にはなりたくないんだという事をtweetしていた。)



5.トランプを戻してもいいのか? 皆の衆、投票だ!

でトランプは戻るべき、が辛うじて半数を超える。52%位だったはず。

過半数を越えたのなら、民主主義に基づき、トランプの垢はバン枠から外すよ。

→しかしトランプは、俺の作ったトゥルースのほうが優れてるんだ。そっちになんか行かないよと、マスメディアに垂れ流す。



6.お前達は首だ! Part2

社屋で限界一杯ぎりぎりやるよって宣言したのに、ついて来れてない技術系社員続出。

毎週コードをこれだけ書いた、コードレビューの結果を週末にレポートで提出せよ。とイーロンが命令。まったくついて来れない技術者たちを解雇した。

(これにより、Twitterのシステムは崩壊するという噂が流れ始める!)



7.Twitterはオワタ! Twitterは墓場いきぢゃ! (写真付きでイーロンも墓場に登場)

日本のTwitterでもTwitter終了がトレンド入り。

Tweet辞めますと宣言してアカウントを削除するインフルエンサーも続出。

Twitterオワタ祭り勃発! TLが荒れる。


→この頃、移住先としてマストドンが急激に浮上するも、日本ではマストドンは不評。これがニュースにすら上がってくる。

(マストドンはボランティアでその管理者次第である事と、今までのフォロー者が来てくれないと会話が盛り上がらない。別の話をするためにはサーバーを変えないといけないマストドンは不自由だという声も上がる。)

ミクシィがあるぢゃないか。という声が上がるも、ミクシィのほうこそ、もう終わってる、あそこは限界集落だろっていう声が上がる。結局誰かが2chのような雰囲気のSNSを作ってくれねぇかなとか言う他力本願寺。



8.バックファイアか?

Twitterオワタの翌週のTwitter利用率爆上がり! アクティブの接続者がどんどん増加。

イーロンが買い取る前を軽々と超える事態に。イーロンが驚きの声を上げる。



9.ツイッターは日本主体だ。

Twitterの利用率は米国が一番多いが、人口で言えば日本は飛びぬけている。

人口で言えば日本はアメリカの半分も無いのに、利用者の数で言えば、米国に僅かに追いつかないくらいまで、利用されている。

そこで日本のツイッターの様にしようとイーロンが社内で演説。ニュースになってしまう。

(日本では匿名の複垢が当たり前なので、たとえ5千万登録あっても、実際のリアルな登録者数で言えば2千万人位ではなかろうか?)


10.今までバンされていた人も、恩赦だ。犯罪者以外は、順次復帰させっぞ。

これに、右翼も左翼も大パニックに。差別発言や子供虐待、子供性犯罪が増えるとか、ヒステリックな発言が米国で飛び交う。

→これでTwitter辞めますっていう人が、また続々出た。



11.アップルがTwitterをアプリストアから外す可能性を示唆!

言論の自由を拒むとは、どういう事だ。

→マスメディアまで巻き込んで、イーロン・マスク一人に言論の場の判断が任されているなど、おかしいというアンチニュースが流される。



12.アップルとグーグルが、自分達がコントロールできない言論なんぞ認めんというなら、しょうがない。テスラフォン作っぞ。

イーロンマスクは以前から準備はしていたとして、そういう選択はあるということをtweetした。他に選択肢がないなら、自分の所で選択肢となる電話機を作るよだそうだ。



13.米国は本当に言論の自由を認めない国になったのか? よーし戦争だ!(イーロンがそういう写真画像でtweet)

実際にはアップルを訴えたEPICのようになるのか、予断は許さない。

→さらに、Twitterを選ぶかi-Phoneを選ぶかという投票まで現れる始末。




余りの変化に追いついていくのが精いっぱい。

凄い男が、凄い事やってるとしか言いようがない。

(打たれても打たれても、ジョークと実績で返してしまう、稀有な実業家)


こういうのをただのパフォーマンスだと見て、嫌う人や嗤う人は大勢いるが、ここで注意しなくてはいけないのは、Twitter運営がただのビジネスであるのならば、こんな事をする必要がまったくない。という視点が、批判者からは抜け落ちている。


450億ドルだっけか。彼の考えは言論の自由が保障された場を手に入れるのなら、それは安いと考えている節がある。(これがゼロになったら流石にヤバいだろうと思うのだが。)

これを米国の影の支配者や政府の裏の人間に頼まれてやっているんだよとかいう、陰謀論者もいるが、全くおかしい。

イーロン・マスクが言論の自由絶対主義者を標榜しているのだ。この部分については、どうやら信用してない人も多いようで、今でもTwitter上で激論が交わされているようだった。



ちなみにテスラフォンは、当然イーロンのテスラ社で車の方に使ってるOSを小型化して通信用に出来ないかっていう開発は結構前からやっていた模様。

で、電話会社が協力してくれなくても、Space-Xの通信衛星回線を使った基地局を置いて、そこと通信する電話機でも、成り立つという、恐ろしい現実。


いやはや。まだまだ目が離せない男です。



追記:

今現在のイーロン・マスクは自分の家や別荘などを一切持っていない。

(かなり昔に奥さんに与えたのを除き、全部処分したとの事)

彼が持っているのはプライベートジェットだけ(恐らくはヘリコは必要な時だけレンタル、テスラの車は、テスラ社所有になっている)で、彼は友人のゲストハウスのベッドを転々と泊まり歩き、会社の事務所で社員や作業員と雑魚寝までする。彼はボディーガードすらつけていない。

こんな億万長者は、今までに見た事がない。


訂正:奥さんとは別れた。どうやら、過去にもいろいろあったらしい。

(イーロンは南アフリカ共和国生まれで、子供時代を過ごしている事もあって、昔ながらの男尊女卑で育ったことが大きく影響しているという見方もかなりある)

子供たちとの関係は子供5人を共同親権状態で、イーロンはめったにそっちに行かないらしい。


破格のお人なのは間違いない。

常人の理解をはるかに超えている人物なので、大抵のコメンテーターだの、評論家の言う事は、事この人に関しては、まったく、全て当たらないというのが、今の所事実であろう。

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