第一話

なんだこれ。

そこには水晶と入れ替わりで出現した2つの‘‘石ころ‘‘。

そう‘‘石ころ‘‘だ。

それを見ていたものは一瞬の沈黙の後、嘲笑や蔑みの目で見てきた。ひどいものでは大声で笑うものもいた。

「石ころって、歴史上初じゃないの。もちろん悪い方でw。」

「かわいそうに、あの子の人生終わったな。」

そんな会話が飛び交い、一秒でもこの場所に居たくなかった僕は感情に任せ、両親をおいてその場を立ち去ってしまった。

~~~~~~~~~~

それが先ほどまでの話。

今はだいぶ落ち着いた。いやまだ立ち直ってないよ。

「大丈夫だよ、クリス。武器が無くても魔法があるじゃない。」

「そうだぞ。魔法だって同じくらい使えるんだぞ。」

そう励ます両親。

父の名はガイア。昔は冒険者をやってたらしい。

母の名はリリカ。なんと魔法剣術学院首席で卒業だそうだ。

二人とも武器のランクは3越え

父さんに至ってはランク4だ。

なのに僕は石ころ…。

少し時間があるのでステータスについて説明しよう。

ステータスていうのは、その人の能力について知ることができるものだ。

例えば、僕のステータスはこんな感じだ。

(ステータスオープン)

クリス 10歳


レベル1


種族 人間


筋力 24

俊敏 21

防御 19

知力 26

魔力 31

幸運 42


魔法適正 火魔法B


スキル―


称号—


とこんな感じだ。

ステータスは‘‘ステータスオープン‘‘と念じると目の前に現れる仕組みになっている。

レベルはいわゆる自分の格を示している。

レベルはモンスターなどを倒すことによってもらえる経験値で上げる事が出来る。

筋力~防御までは良いよね。

知力は簡単に言えば数値が高ければ高いほど器用と言う事だ。

使い道ある?と思うかもしれないがコレが一番活躍するのは魔法陣の構築時だ。

これが高ければ魔法陣の構築がより速く精密に行う事が出来る。

魔力は魔法を使うための対価で幸運は文字通り自分の運を数値化したものだね。

魔法適正は自分がどの魔法を使うのに向いてるかというもの。

僕の場合、炎魔法にしか適性が無いね。少し悲しいね。

スキルと称号については手に入れた時に話すとしよう。

そんなこんなで家に着いた。

扉を開けると僕は自分の部屋に向かった。

「「…」」

両親は先ほどの出来事から少しそっとしようと決めたらしい。ありがたい。

~~~~~~~~~~

部屋に戻ると握っていた石ころを見る。

「はぁ、一応武器ウィンドを確認しとくか。」

武器ウィンドとはいわゆる武器版のステータスだ。

その武器の名前やランク、能力補正や特殊能力などが示されている。そもそも、武器でもないのに武器ウィンドなんて出るのか?

「オープン」

出た。出たけど…。

「なんだこれ。」

異端石 ランク―


能力補正—         未契約によって、一部詳細が表示されません


特殊能力—

どういうこと?

「契約ってどうするんだよ。」

そもそもどうやって契約なんかするんだよ。

すると、武器ウィンドに

・契約は契約者以外には武器の使用が出来なくするもの

 契約には契約対象の血液が必要

ふ~ん、なんだかわかんないけど血液がいるんだね。

近くにあった羽ペンで指に切り傷を入れ2つの石に垂らす。

すると、石が白く発光して…






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