興味深く読ませて頂きました。
75年の時を越えて、スマホを通してつながるメッセージ。
当然「尊い」の意味も違って捉えられていましたが、両方ともに「リスペクト」
という意味では共通しているのかな?とは思いました。
75年後の世界からの呼びかけが由井少年に何とか通じて、戦火から生き延びて
いると良いのですが……最後の奏音の話が本当だったら良いですね。
作者からの返信
丁寧に読んで頂き、応援コメントをありがとうございます。
そうなんです。「尊い」という言葉は、今、推しのアイドル等に使われているんですよね。初めはこの使い方に、抵抗があったのですが、今はYoulifeさんの書かれているように、どちらもリスペクトという意味だと肯定的にとらえています。
実は、作中の「私をお嫁さんにもらって」というエピソードは戦時中に若者だった(軍人でない)方の実体験で、実際には断った数月後に娘さんは空襲で亡くなったという悲劇なのですが、今回の話ではハッピーエンドを想定しています。
話を聞いた時、昔にも積極的な娘さんはいたんだなと思ったのですが、そういう気持ちは今のアイドルのファンと同じで意外と変わらないものなんですよね。好きと思う気持ちは、平和的な感情だし、だから「尊い」の今バージョンの使い方にも納得できる気がします。
これは面白い。😀
百田尚樹みたいな悲壮感も悪くはありませんが、これくらいアッサリした戦時中話も良いものですね。
掘り下げると面倒臭くなりそうなところを、上手くクレーム入れたお年寄りに被せた不思議話に仕上げられたことで、良い意味での軽さを演出出来ていると思います。
考えたい人は考え、笑いたい人は笑える、良いお話だと思います。
一ヶ所、「燿は何度か通話をしてみて…」、文字化けでしょうか、輝くんの名前表記が違っていました。
作者からの返信
面白いとの感想をありがとうございます。これは今年の春、カクヨムのイベント(「尊い」というテーマで書くという)に向けて書いたものです。
百田さんの小説、読んだ事がありませんが、きっと深いのでしょうね。
私は以前、戦時中に青春時代を過ごした方の悲しい思い出を聞く事がありまして、それがベースにあります。その方は若い頃、働いている仲間同士で遠出した際、年下の女性から告白され、「お嫁にもらって」と言われたけど、妹みたいな存在なので断ったそうです。彼女の家は半年後、空襲にあい、亡くなられ、終戦記念日の度、その女性を思い出すという話でした。まぁ、厳密には戦争が原因で断ったわけではないのですが。
話を聞いた時、戦時中に軍国少年みたいな人ばかりのイメージを持っていたので、普通の青春をおくっていた事にちょっと驚きました。きっと戦前、戦中生まれの方も今の人とベースではあまり変わらないのかな、とか現代の価値観を知るときっと別の生き方をするだろうと思い、書きました。
読んでいただき、うれしいです。
誤字の指摘もありがとうございました。スマホで書くので、ついついやっちゃいます。