幼馴染の妹が俺にベタ惚れなんだが、その子の家庭教師をしてたら 押し倒され、そこへボーイッシュな幼馴染が入ってきたんだが、なんか、般若の形相で俺のこと見てるけど、 どう対処すればいいの?
雲川はるさめ
第1話
幼馴染の美少女な妹が俺にベタ惚れなんだが、その子の家庭教師をしてたら
押し倒され、そこへボーイッシュな幼馴染が入ってきたんだが、なんか、般若の形相で俺のこと見てるけど、
どう対処すればいいの?
ある日の放課後。季節は春で時は5月半ば。
俺は現在中二なんだが、名前は山吹シンジ。
さて。
中学一年生である、俺の幼馴染の妹にあたる
長い黒髪の毛の女の子女の子した美少女なミヒロが、ひとりで帰っていた俺に
背後から抱きついてきて、こんなお願いをしてきた。
「私の家庭教師をしてほしいの」
「え?」
胸を押し付けられ、俺は真っ赤になった。
昔から俺に好意を抱いている感じはあったが、
ここまで積極的にされたのは
初めてだった。
「中間テスト、数学21点だったの。
ヤバイでしょ?だから、シンジに助けてほしくて。教えてほしいの。懇切丁寧に」
「え、おまえさ、小学校のときから頭いいって噂あったろ。それに、一年生しょっぱなのテストって正負の計算とかだから簡単なはず」
「できなかったの!とにかく!
だから!あさって日曜日、午後二時から。
私の部屋に来て教えてほしいの」
かなりの押し。
幼馴染の妹ミヒロは超強引だった。
「分かったよ...」
「やったぁ」
俺は渋々承諾した。
やがて。
時流れて日曜日がやって来て、
俺はミヒロ宅でもあり、ミヒロの姉でもあり幼馴染でもあるマヒロ宅へとお邪魔したのだが。
呼び鈴を鳴らしたら、ショートで
ボーイッシュな幼馴染のマヒロが怪訝な顔した。
「なに?なにしにきたわけ?」
ツンツン女。
「あー、家庭教師。ミヒロの
」
「は?ミヒロの家庭教師?」
「頼まれたんだ」
「ふうん?取り敢えず上がってよ」
俺は靴を脱いだ。
そして。
ミヒロの部屋へと案内された。
ノックして入ったら驚いた。
「おいおい、なんだ、そのカッコ...」
滅茶苦茶薄着だった。
水色のキャミソール一枚にピンク色のショーパン。
「いいじゃん。今日けっこう暑いんだから」
「いいから、早くこの問題教えてよ」
「ああ...。てか、おまえ、結構まるついてんじゃねーか。分かってるだろ?」
「ううん。ぜんっぜんわかんないよ」
いや待て。しかもな。
多分だけど。
教えながら気が付いたんだが、ミヒロのやつ
ノープラだと思う。
この部屋に
マヒロはいないが、俺は心の中で呟いた。
姉貴よ、妹は破廉恥すぎやしないか?
10分後。
ミヒロが俺に胸を押し付けてきて、更に俺をどさりと押し倒した。
「何やってんの!」
「しーっ!お姉ちゃんにバレちゃう!」
「私がずっと、シンジに好意を寄せてたのは
気づいていたよね?」
「う、うん、、まぁな」
「まずはキスよね?」
「や、やめろ、、」
迫るやわらかそーな唇。
「んっ...」
俺は必死に抵抗した。
そのおかげで口撃はほっぺにそれた。
「ねぇ、そろそろしたくなっちゃった?」
「おまえ、どこ触ってんだ!?やめろ!」
俺の下半身、触んなよ!!
「俺は好きな女がいてだな!!」
そう叫ぶと。
ドォン!!部屋のドアが派手に開いた。
マヒロだった。
「ミヒロ、何やってんの!?
んでもってシンジも何やってんの?」
「これはだな、、、」
マヒロは鬼の形相。
ミヒロは俺からパッと離れた。
「私も勉強教わろうかしら」
マヒロが座り込み、ミヒロのシャーペンをクルクルと器用に回してみせた。
俺は助かったと思った。
でも、すぐに窮地に陥る。
「ところでシンジ。好きな人がいるんだって、
あんたの好きな人って誰なのさ?」
「今ここで言えと?」
「そうね。答えてもらおうかしら」
俺の好きな女は、
マヒロだった。
でも、ここで答えたら修羅場になりそうなので、俺はもごもごと濁した。
「あとで教える...!!」とな。
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幼馴染の妹が俺にベタ惚れなんだが、その子の家庭教師をしてたら 押し倒され、そこへボーイッシュな幼馴染が入ってきたんだが、なんか、般若の形相で俺のこと見てるけど、 どう対処すればいいの? 雲川はるさめ @yukibounokeitai
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