　結局、また身体の関係を持ってしまった私達。

　事を終えた後に、服を着ていると「送ってくね。」と、初カレ様が普通に言うので、私は思わず、

「こういう事をしたって事は、Ｔさんにとって私はなんなんですか？やっぱりセフレとかなんですか？

　私、セフレでも良いって言っちゃったけど、やっぱり嫌です。

　恋愛対象外かもしれないし、昔から喧嘩しても原因はいつも私のワガママだったし、浮気してたし、失礼なLINEしちゃうし。

　なんかもう“前科”しかないし、好きになれる要素なんて残ってないし、むしろ嫌われて当然なのもわかってるし。むしろ迷惑だったり面倒くさい存在かもしれないけれども……

　私、Ｔさんの彼女になりたいです。」

　すると初カレ様は、ため息を付きました。

「本当に面倒くさい。」

「……。」

「あのさ、好きじゃなかったら、こんな時間とか金までかけて面倒くさい事しないだろ、普通。」

「それは、その……Ｔさんは、私の事、好きで……また彼女になれるという事で宜しいのでしょうか？」

「……面倒くさい。」

　目も合わせずに冷たく言われましたが、私は嬉しくて「キュンです！」と、騒ぎ「うるさい」と、更に冷たく初カレ様に言われました。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい