第3話

 その後、大学入学までの春休みの間に、ハンバーガー屋でアルバイトを始めました。

 そのバイト先のN先輩に片想いしました。

 しかしある日、女のバイトのM先輩に「A!恋バナしよ!好きな人いないの?」と、言われました。

 この時、なんとなく私の本能が「この人に話してはいけない!」と、叫んでいたのですが、半ば強引にN先輩の名前を吐き出させられました。

 

 後日、バイト終わりに帰ろうとしたらN先輩に呼び止められました。

 すると、何故か急に「ずっと忘れられない女の子がいてね……」と一時間程、その女の子との出会いと馴れ初めを語られ、最終的に「と、ゆう事で、Aの気持ちには答えられへんねん。ごめんな。」と、告白もしていないのに一方的に語られた挙げ句、突然フラレたのです!


 私がN先輩の事を好きな事を知っているのはM先輩だけ……。


 M先輩に問い詰めたら、

 「ぶっちゃけNくん、Aの気持ち勘付いてたよ?バレバレだったし、Nくん困ってたんだよね。」と、言われました。


 しかし、その二週間後になんとN先輩とM先輩が付き合い出したのです!


 しかもバイトに出勤する度にM先輩から、

「昨日バイト終わりにNくんとそこの駐車場でアオカンしたんだよね。Nくん性欲まじ凄くて獣みたいなんだもん!」

「体操やってたから腹筋割れてるしヤバくない?」と、聞きたくもない話を聞かされ、更にはバイト終わりにN先輩とM先輩にご飯に連れて行かれ、目の前で物凄くイチャイチャされました。


 なんなんだろう、と思っていたらM先輩とふたりきりになった時に、

「ぶっちゃけNくんなんてどーでもいいんだよね。ただ、他人の好きなもの取るのが好きなだけだから。」と、言われました。


 

 

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