第466話さよちゃんだって、いつかは大人になるのですよ!

  体が情けないくらいに、眼の中にある涙の粒を止まらせる事が出来ずにいることに悲憤を覚えては、久しぶりに小さなベッドに寝かされる赤子のように、何も出来ないと言う思いを強いられているようにと強く感じて行きながら、軽く歯を噛んでは、もしこれでも小夜の両親に自分との結婚を許して貰えないのなら、自分にはもう悔いすることもなくなるのであろうと、人を殺めるような取り返しのつかない罪を犯しては、小夜を不幸にするような真似は自分には決してしないんだと強く考えている竜祥は、脳内にある今まで培ってきた全ての知恵を振り絞っても、真心を叔父さんと叔母さんに向ける以外の行動は出来ないんだと、改まって強く感じている彼はぽつりと衰弱しているような声を上げていた、「今の自分には、弱い姿でしか…」


  竜祥が自分に向けに来る彼の隣りで見ているだけだとしても、彼は一体どれだけ頑張って来ていたのかを強く知れている自分を悲しませようとするような、卑屈になっている姿に首を操られているような気分になり、思わず何度も首を横に振っていく叔父さんは痙攣しているような声を発していく、「そんなことは…ないんだよ…」叔父さんが自分に向けに来ていた自分の事を応援してくれているような話に、口角を撫でられているような気持ちになりつつ、自分に優しくしてくれていた人を苦しめるような軟弱な奴になる日が来るとはと、酷く今更にも感じてしまうような思いを抱えている竜祥は軽く歯を噛んでは、自分が彼女への思いは一体どれくらいのものなのかを、はっきりと叔父さんに伝えるんだと、右手にある手のひらに応えてくれるような箱の感覚を握り締めていく彼は言う、「あなたに小夜への気持ちを表す事が出来ずにいる事を悔やんでいます…!」


  竜祥が自分に知らせに来る強がっているような声色に、心の奥を撫でられているような気分になり、呆然と彼に脱帽しているんだと、無言で自分に知らせに来るような顎を引いていた自分の体に悩まされているように感じては、可笑しそうにと軽く口角を上げていく叔父さんは軽く額を上げては、強く熱気を放っているような空気を吸い込んでは、竜祥の話を待っていく。「本当は、自分には小夜も…」軽く握っていた両手を床に付けては、何度も鼻翼に力を込めてしまう竜祥は軽く痺れていたような足指に力を込めては、無理矢理自分の体を跳ねらせようとしているような足指から伝わって来る電流が、足の裏で走っているような思いを頼っては、喉から声を絞り出していた、「とっくに実の両親より慣れ親しんだお二人を幸せに暮らしていけるような財力を手にしてから…」


  生真面目な竜祥が自分と叔母さんの事も思ってくれていて、行動しようとする様に見開かされているような気分になり、思わずぼんやりと唇を開けていく叔父さん、「え…?」「このお話をしようと思っていたのですが…」叔父さんの自分の忖度を知れては、まるで自分に酷く傲慢な思いを抱えて来たものなんだなと嘲笑っているようにも勝手に感じてしまうような声色に、苦笑いして見たくなりつつ、彼から見れば酷く身の程知らずの子供でしかないようにと、自分の存在を見えてしまうのであろうと思いつつ、残念そうにと首を横に振ってみる竜祥は言う、「如何せん、小夜はちょっとせっかちでして…」


  心の奥底から彼は本当に素晴らしい子供なんだと言う事を教えに来るような、竜祥が紡いで来た言葉に目を細められているような気持ちになり、彼となら、少しばかりおっちょこちょい小夜も如何にか幸せな未来に辿り着けるのではないかと、そう思わせに来た竜祥の後頭部を見下ろしていく叔父さんは丁寧に右手を胸に当てては、声を上げていく、「僕らのことは構わないでいいのよ。」叔父さんの少しばかり平坦な声になれている今の状態に、目を細められているような気分にされているような気がしては、ごくりと固唾を飲み込んでしまう竜祥は小夜の話をすると、つい三日三晩でも語り終えないようにと感じつつ、ゆっくりと床に付けていた額を上げて行こうとする彼は両腕で自分の強張っているような、長い時間にも感じてしまうくらいに、跪いていたせいで自分の本心に虐められているような体を起こして行きつつ、叔父さんの顔を見ようと思って言う、「恐縮ですが、どうか…」


  宛ら自分の思いを認めてくれているようにと、まったりと目を瞑って来る叔父さんの微かに顎を引いていたような様に、瞳の周りを囲んでは、嬲って来ていたようにも感じてしまう涙が一瞬止められているような気分になり、思わず強く歯を噛んでは、自分を包んでくれるような優しさを与え続けて来ていた叔父さんに、顎を無理矢理引かれているように強く思えては、苦しんでいるようにと額を下げてしまう竜祥は少しばかり内心にある迸る思いに悩まされているような声を発していた、「彼女との結婚をお許しください…!」

  

  ”ピチャー”ぽつりと彼の赤くなっていた白皙の頬に沿っては、強く床に当てては、仲間と合流しているような素直な竜祥が零して来ていた涙の群れで出来上がっていた、小さな水溜りに目を細められているように感じては、彼になら小夜を託しても、自分は安心できるんだと内心で強く感じて行きつつ、丁寧に両手を上げては、竜祥の肩に触れにいく叔父さん、「君は…」鼻声になっていた自分が彼に向けにいく、彼を呼んでいた声色に驚かされているように、びくっと眉毛を跳ねらせに来る彼の血走っている瞳の中にある軽く鼻を啜っては、彼に揺さぶられている心境を如何にか整えては、彼に大事な話を向けに行こうとする自分を見つめては、軽く口角を上げていく叔父さんは声を発していた、「僕の馬鹿な弟が取り返しのつかない事をした時から、」


  叔父さんが急に父親の話を持ち出して来ていたことに、戸惑う思いを強いられているように感じつつ、つい今の自分にとってはただ単純に彼には自分と小夜の結婚を許してくれるのかどうか、小夜により幸せな未来に連れて行けるのかどうかだけを知りたいんだと強く考えていく竜祥。微かに反発しているようにも思えるような、素直なまでに彼の胸元の奥にある思いを自分に教えに来るようにと軽く眉間に皺寄せに来る彼に、淡い笑みを見せて行きつつ、まったりと右手を上げては、彼の波の粒に濡らされていた頬に触れて行こうと考えていく叔父さんは、軽く彼の汗に濡らされていた額にくっついていたような黒い髪の毛に触れていく、「君を向けに行った瞬間から、」


  ぼんやりと自分の顔を見つめて来ては、ぱちくりしに来る竜祥に淡い笑みを見せていく叔父さんは軽く彼の頭を擦っていき、「君は僕の息子同然だと、」”ドクンー”突然、自分が彼に向けにいた言葉に酷く驚かされているようにと、眉毛を跳ねらせに来ては、自分を恐れているように軽く体を自分の方から引いていく彼に微笑んで見たくなっている叔父さんは、霞んでいく視野の中にある彼の存在を探して行きながら、言い続けていた、「ずっと思って来たんだよ。」有無を言わさずに自分の胸にある、自分はただ単純に叔父さんと叔母さんにとっての迷惑でしかなかったのではないかと言う思いを破いて来たような、叔父さんが本気で自分に投げてくれていた自分を溶かそうとしているような話に困らされているように感じては、嫌われ者でしかないで来た自分には善良な叔父さんに受け入れられる資格なんてないんだと強く思い、自分には真摯な眼差しを向けに来る叔父さんに見られているのが尋常じゃないくらいに恥ずかしく感じては、自分が今までして来た保身の為の出来事が、恥じだらけのようにも強く感じてしまう竜祥はつい自分を無理矢理小汚くしに来るような、輝いているような叔父さんの頬から目線を床に向けていき、「うっ…!」


  叱られていたような竜祥が自分に向けに来る弱り切っているような態度に、目を細められているように感じつつ、可笑しそうにと口角を上げては、頑なに自分と顔を合わせようとしないでいる彼の酷く温かく思えるような、両頬に手を付けにいく叔父さんは、自分の両手の親指に軽く頬にある涙の粒を拭かれていることに驚かされては、あんぐり口を開けに来ている彼に笑っていく、「小夜を、幸せにしてください。」”ドクンー”「うぐっ…」否応なしに自分を撃沈しようとするような叔父さんが、自分に向けて来た酷く勿体無く感じてしまう、自分がずっと求めているはずの話に自分が恥ずかしい奴なんだと、自分が今までして来たことに悔いを強いられているような気分になり、つい真心を小夜以外の誰かに向けても、自分は大丈夫なのだろうかと、考え難く感じてしまう出来事の答案を、目の当たりにしている現状に困惑気味になり、とめどなく自分の目の下を越えて行けば行くほどに、優しく自分の顔を包んでくれるようにと涙を無言で微笑みながら、拭いてくれる叔父さんに泣かされているんだと実感しては、恐る恐ると床に付けていたせいで微かに汚れていた額を下げていく竜祥、「はい…!」


  口角が感動に斜め下の方向に向けられているように感じては、胸元の奥にある自分には一体どうやって本当に肝心になって来る、小夜との生活を過ごして行くべきなのかと言う疑問を、自分の真心を受け入れてくれてた叔父さんに強いられているような気分になってしまう竜祥は、苦しんでいるようにと強く握っている自分の右手を上げて行きつつ、ぽつりと自分の人中を濡らしに来ては、渇いていた赤くなっていた唇まで汚そうとしていた鼻水を微かに吹き出していく、「全力で…!」胸元の奥にある激昂になり、上手く話を自分の恩人である叔父さんに向かわせてくれないでいるような思いと、全力で戦っていく竜祥は目一杯赤くなっていた鼻翼に力を込めて言う、「彼女を世界中に一番幸せな女の子にしまう…!」


  酷く向きになっているような可愛く感じては、いよいよ本当に自分の息子になってくれていた竜祥の向きになっているようにと肩を縮めに来ては、自分を恐れているような様に微笑んでいく叔父さんは軽く頷いていき、「うん、これからもよろしくね、竜祥君?」自分が彼に投げていた少しばかりからかっているような言葉で、恐縮しているようにと口角を斜め下の方向に向けたままで、何度も強く頷こうとするように、震えている顎で軽く空気を突いているような可愛らしく思える彼の頭を擦っていく叔父さん、「可愛い息子よ。」


  「うっ…」叔父さんにどれだけの感謝な気持ちを伝えたらいいのだろうかと、微かに想像して見るだけで脳内が起爆されているような気分をされているようにと強く感じては、恐る恐ると震えているような両手で自分の目の前にいる、自分の実の父親よりずっと大切にしてくれる叔父さんに触れて行こうとする竜祥。”とー”刹那、無力化されていたような自分の思いに察してくれているようにと、逞しく思えるような両腕を自分の背中に向けて伸ばしてくれていて、軽く自分の体を抱き留めてくれている叔父さんの存在に、軽く上げていた両手にある力量を奪われているようにと強く感じている竜祥は、輝いているような叔父さんに触れられる資格を持てないでいる自分に、失望しているようにと強く感じつつ、つい保身の為になんだってしていこうと思って来た自分のやり方に疑問を生じて来た今の自分には、果たして本当に上手く小夜を守って行けるのだろうかと、不安になり始めている竜祥は、軽く左手で自分の萎縮しているように震えているような背中を擦ってくれる彼に頷いていこうとする、「うん…おとうさん…」


  竜祥が酷く感動しているような声色で自分を一度くらいは、聞いてみたいとずっと思っていた呼び名で呼んでくれたことに、口角が一瞬斜め下の方向に向けられているような気分になり、鼻腔の奥が痺れている針に強く刺さられているような心境になり、視野が霞まされているような気がしてならないでいる父親は軽く頷いていた、「うん…」自分の体を包んでくれるような彼の温もりを心の奥で感じて行きつつも、真心を誰かに向けた所で、殆どの場合はカモにされてしまうだけなんだと、自分が短い人生に置いて見て来た人々の付き合いを思い出して行きながら、自分には小夜を不安定な環境に置くわけにはならないんだと、強く考えていく竜祥は軽く歯を噛んでは、右手をポケットにある膨らんでいたような感覚に付けにいく。


  まったりと緊張に揺さぶられているような体の奥に入り込んでは、自分の体を軽く嬲って来ているようにも思えるようなひんやりとした風の温度を感じていく竜祥は、何度も鼻翼に力を込めては、チラッと楽しそうにと軽く両手を広げては、嬉しそうにと自分たちの存在を見下ろして来るような満天の星々を見上げていく小夜の横顔に一瞥していき。「ねぇ、」丁寧に左手にある自分が彼に送っていた少しばかり短くにも感じてしまうような杖を、右手で受け取っていく竜祥の自分の唇から零れていた声色に、目を引かれているようにと自分の方に顔面を向けに来る様に淡い笑みを見せにいく小夜は、楽しそうにと軽く左手の人差し指を立てては、彼に尋ねていく、「何で急にこんなところでデートしようと思っていたのかな?」


  綺麗にも思えるような青色のダウンロードを着こなしていた小夜の夜風に髪の毛を吹かれるがままで、自分の事を見て来る姿勢に目を細められているように感じつつ、軽く鼻を啜ってしまう竜祥はぼんやりと右手にある自分に意地悪しに来ているのではないかと、思わせに来る杖を小汚くにも感じてしまうような地面に付け地面に一瞥する彼、壊れていたかのような不規則な大理石に、心を軽く撫でられているような気分になりつつ、強くひんやりとした空気を吸い込んでは、自分と小夜を囲んでくれていたような両側にある月の淡い光に照らされていく木々の葉に、内心にある緊張と、人生今までの努力を無駄にすることはないけれども、人生における最高にも思えるようなシチュエーションに仕上げていかないと、自分の今まで背負って来た苦しみには申し訳が立たないんだと内心で強く考えていく彼は、ぼんやりと左手をポケットに突っ込んで言う、「言いたいことが、」胸の奥にある激しく鼓動を刻んでは、自分に一気に彼女に自分の胸にあるずっと彼女を好いて来た思いを、伝えてくれないでいるような鼓動に苛立ちを覚えては、思わず強く歯を噛んでしまう彼、「あるんだからよ。」


  竜祥のやけに緊張に脳内を翻弄されているような姿を、自分に向けに来る姿勢に、胸の奥を撫でられているような気分になり、思わずニヤリと右側の口角を上げては、ゆっくりと彼に近づいていく小夜は軽く両手を握っては、勿体ぶっているようにと軽く顎を上げては、自分の顔を頑なに見ないようとするような竜祥の紅潮していくような顔を、からかっていくかのようにと起伏しているような声を発していた、「なになに~?」自分の彼に向けていく声に戸惑う思いを強いられているようにと、ぱちくりしに来る竜祥の潤んでいた赤い瞳を見つめて行きつつ、彼に向けて強く右手の親指を立てていく小夜は言う、「人気のない所に彼女を連れ込んで~いけないんだ~」


  一瞬にして自分の胸の奥にある緊張を不思議なまでに打ち消しに来ては、自分に目を半開きさせて欲しがっているような小夜が向けに来る、子供の頃の彼女とあんまり変わることなく、酷く純粋に感じては、自分に彼女を守ってやりたいと思わせに来るような様に、心を軽く撫でられているような気がしている竜祥、「違うからな…」自分が彼女に返していた一言に、眉毛を軽く跳ねらせているような小夜の顔に向けて目を細めては、可笑しそうにと笑って見たくなっている竜祥は、まったりと目線を自分の視野を引いて来るような遠くにある寒い風に揺らされていく木々の葉と同じように、月の光に照らされていたような水色の屋根を見つめていく、「言っとくけど。」


  「ちぇ…」軽く艶やかなピンク色の唇を尖らせては、つい竜祥は酷く行けずのようにも感じて来る小夜は、悔やんでいるようにと軽く歯を噛んでは、ぼんやりと弱っているような目線を自分の膨らんでいたはずの胸元に向けて行きつつ、自分はもしかしたら彼にとっては魅力のない奴なのだろうかと、自分の体には一体、常に冷静沈着にも思えて来た彼に、どれだけの影響を与えていけるのだろうかと、気になり始めている小夜。弱っているようにと寒風に赤く染め上げられていたような小さな両手を、彼女の体に膨らまされていたダウンジャケットに当てていく様に、目を半開きさせて見たくなっている竜祥は照れくさそうにと彼女の方向から目を逸らしては、左手の人差し指で軽くこめかみを掻いて言う、「期待してたのかよ…」チラッと横目で自分が彼女に投げていた言葉に、眉毛を刺激されているようにと眉毛をびくっと跳ねらせていた小夜の瞳の奥にある自分のハニカム姿を見つめていく竜祥、「ちえって…」


  「ふん…」竜祥が自分に向けに来る照れているような態度に目を細められているように感じつつ、思わず彼のことをからかって見ようと思っていく小夜は軽く右側の口角を上げては、右手の人差し指を立てていき、「人はね、」勿体ぶっているようにと軽く左手を胸に当てては、竜祥の自分の真面目そうにと話をしようとする態度に戸惑う感情を強いられているような顔を見つめては、威張っていくようにと何度も鼻翼に力を込めてしまう小夜は声を発していた、「原始なる欲望に従っていかないとね?」


  自分が彼に教えにいく酷く赤裸々にも思えるのであろう話に、左側の眉毛をびくっと跳ねらされているような彼の瞳に飾られていたような自分の様を見つめていく小夜は言う、「繁殖しなくなるのよ?」自分にその程度のことはとっくに知れてるんだと、語ろうとするように目を半開きさせに来る竜祥の態度に仕返ししていくようにと、彼の表情を真似しては、軽く艶やかなピンク色の唇を尖らせにいく小夜、「大事なんだよ?性欲って。」自分の胸の奥にある彼女への思いを刺激しに来るような小夜が紡いで来た、脳天を心臓にある激しく鼓動で爆破させようとする話に、口角が一瞬斜め下の方向に向けられているように感じつつ、つい自分を飲み込もうとするような彼女の本気の眼差しから目線を逸らしていく竜祥は、ごくりと自分の喉元に引っかかって来るような唾液を飲み込んでは、ゆっくりと自分たちに近づいているような水色の屋根のもとにある窓を見つめていく彼は、ぽつりと飽きれているような声を発していた、「真顔で言うなや…」


  声が少しばかり震えているような竜祥が自分に向けに来る紅潮していく頬につられては、赤くなっているような繊細な耳殻に心を撫でられているように感じつつ、つい彼とどうやったら夫婦のような関係になり、胸を張っては、自分は彼のお嫁さんになれたんだと、言えるのだろうかと、きっかけを全くもってくれないでいるような竜祥の姿勢に、飽きれてしまいそうな気持ちになりつつ、ゆっくりと腕を組んでしまう小夜、「ふん…」自分の唇から零れていく微かにせっかちのようにも感じてしまうような、ふしだらな奴だと思われたりしないのだろうかと、不安になってしまう思いが混ざっている、嫌になっていたような声に、不安を強いられているようにと軽く繊細な眉毛を跳ねらせに来る竜祥の顔を見つめて行きつつ、つい彼の叱られていた子供のようにも思えるような姿に、心の奥を撫でられているような気分になり、可笑しそうにと笑って見たくなっている小夜は言う、「真面目なんだから。」


  小夜が自分に向けに来る自分にもかなりの落ち度があるように感じてしまう話に、弱らされているような気分になり、ぼんやりとしている目線を自分の右手にある杖に向けにいく竜祥は、自分の心を鼓舞していくようにと何度も鼻翼に力を込めていき、「まぁ…」突然、まるで自分と淫らなまでに、同人誌で見ていた全ての体勢になっていくと言う希望の光を微かに零しに来たような竜祥の様に興奮気味になり、思わず軽く口角を上げていく小夜は楽しんでいるようにと流し目で彼の顔を見上げていく、「おお~?」


  自分に飽きれて欲しいと語って来るような小夜の全くもって自分がこれから彼女にしようとする事を、知れていないでいる態度にため息をついて見たくなってしまう竜祥は、困り果てているようにと軽く首を横に振って言う、「ちげーからな…?」またしても彼女を遠ざけようとしているように、彼女の自分にくっつかせようとする心を微かに遠ざけていく自分の言葉に目を半開きさせに来る彼女の子供のようにと、頬を膨らませて来ている様を見下ろしていく竜祥は可笑しそうにと笑っていた、「そんなことより先にやるべき事があるのだろうよ。」


  急に真面目そうな話を自分に向けようとしているような竜祥の態度に、困らされているように感じつつ、つい夜遅くちゃんとベッドで寝ないで、一体どういうつもりで自分をこんな辺鄙なところに連れていたのだろうかと、自分に危害を加える可能性が皆無どころか、彼ならきっと自身が傷をいっぱい背負おうとも、自分にかすり傷もさせたりはしないのだろうと、彼のお嫁さんになり、彼を全力で癒して行けていて、彼の苦難を分担したいどころかが、自分よりずっと苦しい生活をして来た彼を命懸けで守り通したいと願っている小夜は、軽く首を傾げていき、「何がな?」


  ごくりと固唾を飲み込んでは、何度も鼻翼に力を込めてしまう竜祥はチラッと自分に飽きれるくらいに、見られていた月と雲の流れを見計らって行きつつ、内心にあるパンクしてしまいそうな緊張を気にしていく余裕を無くされているように感じては、自分が用意していたプランが完璧な状態に仕上げることが出来なくとも、小夜が電気を付けたら大した差はないはずだと思っている竜祥は、思わず強く自分の汗ばんでいるような右手にある杖の水晶のような取っ手を握って言う、「先に一つ確認させて貰ってもいい?」


  酷く真面目そうな態度を自分に向けに来ているのに、深刻そうな表情を浮かべている竜祥のもしかしたら自分にプロポーズでもしようとしているのではないかと、やけに暗く感じては、氷に刺さられているのではないかと感じて来るような場所で、流石にそのような真似はしないはずだと、綺麗なウェイティングドレスを着てから彼のプロポーズを聞いて見たいんだと内心で思ってしまう小夜、「いいけど…?」呆然と左手を上げては、彼の胸元をなで下ろしているような竜祥の態度にぱちくりして見たくなっている小夜は、思わずニヤリと口角を上げては、軽く右手の人差し指を口角に当てていく、「ノーブラじゃないよ?」


  ”ドクンー”刹那、自分の胸の奥を貫こうとしているような小夜が自分に投げに来る言葉に、目を半開きさせてみたくなりつつ、つい変にも感じてしまうくらいに、自分の体を狙いに来る彼女に、自分たちの人生一度きりの最高にも思えるはずのシチュエーションを潰されてしまわないかと不安になっている竜祥は、自分が彼女の話を耳にしていた後の態度が気になっているようにと、見つめて来る彼女の潤んでいたピンク色の瞳に目を半開きさせていき、「なんで下ネタを連発するのかな…?」またしても他愛のないからかっているような言葉を向けに来た彼女に返していた返答に、不満を覚えているようにと唇を尖らせに来る彼女に話を向けにいく彼、「俺の可愛い小夜ちゃんを返して貰えるのかえ?」


  「うう…!」突然、否応なしに自分の口角を斜め下の方向に向けて固定しに来るような竜祥が紡いだ一言に、自分はもしかしたら彼の心の中で汚されているような状態になっているのではないかと、内心で強く感じては、つい子供のようにと駄々を捏ねて見たくなってしまう小夜は悔やんでいるようにと歯を噛んでは、猛然と腕を組んでは、白皙の顎を上げて言う、「さよちゃんだって、いつかは大人になるのですよ!」一瞬にして自分の左側の眉毛を跳ねらせに来るような小夜が自分に向けに来ていた、自分はもしかしたらずっと彼女を理想のように思っているだけで、彼女が本当に考えている事に全くもって気を遣っていないのではないかと、悲しんでは、俯いて見たくなってしまう竜祥は悩んでいるようにと右手にある取っ手を強く握っては、小夜に全ての理想を押し付けていく事は何としても避けなければと、純粋に無垢な彼女が傍に居てくれるだけで自分は酷く満足して行けていて、命を奪われたとしても、喜んでいけるようにと感じてしまう彼女への愛を如何にか抑えていかないとと強く思いつつ、自分たちに踏まれていた大理石の欠片を見ていく彼、「そっか…寂しいな…」



  

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