第446話面白い物を見せておくれよ~?

  自分の額を押して来るようなシルエットの存在に体を支配されているように思えては、つい瞬きしていくのも酷く恐れて仕舞いそうな気がしてならないでいる斗奴雷は、苦しそうにと戦慄しているような歯を噛んでは、自分と同じに突拍子もなく、またしても自分たちの狂わされていた生活に出て来ては、今度は一体どんな狂っているような物を自分たちにぶつけようとしているのだろうかと、思わせに来るような平坦な声と、酷く普通にも感じてしまう笑顔を保っているのに、自分の体を握り潰そうとしているようにも感じてしまうシルエットの存在を睨むようにと、潤んでいく深い紫色の瞳で映し出して行きつつ、ベッドに座っていた楽々花の急いでいるようにと痙攣し始めているような両足で自分のもとに向けて歩いて来る様に一瞥しては、自分も如何にか彼女を迎えにいかないとと強く考えていく彼。


  「世界が終わってしまう前ぐらいかな?」訳の分からない言葉を自分に向けに来るシルエットの何を言おうとも、既に何百回も殺されていた以上の、苦しみを強いられているような気がしてならないでいる利佳は思わず強く歯を噛んでは、霞んでは震えているような視野の中で自分を守ろうとしているようにと、自分の左側に向けて歩いて来る歯を食いしばっては、沈んでいるような顔を浮かべている野黒新のこと見上げていき。

  

  軽く歯を噛んでは目を細めてしまう野黒新は自分が持っていた携帯電話の上でまるで携帯画面を踏んでいるようなシルエットの、少しばかり慣れているようにも感じて来る姿に苛立ちを覚えては、軽く右手で宙を舞うシルエットの存在を退かして行きながら、左手の親指で携帯画面を弄っていた、『何しに来た…』「さ~て、」軽く白皙の両手を擦って行きつつ、目を細めては、何度も鼻翼に力を込めていく男の子は、楽しそうにゆっくりと上半身を左側に向けて傾けていき、「そろそろ強化されていない人間のほとんどが亡くなった所で、」


  ごくりと固唾を飲み込んでは、ぼんやりと自分の右手にある使い古されたアスパラガスを抱えていたパンダのコップに入っていた肉のスープに、一瞥していく竜祥は何度も鼻翼に力を込めては、呆然と目線を自分の喉元を守ってくれるような麒麟の頭を縫いでいたタオルに一瞥していきつつ、軽く歯を噛んではゆっくりと目線をテレビのもとにあるサイドテーブルにある引き出しに向けにいく。


  「強化されて来た皆さんも共食いに飽きれていたころなのでしょ~!」シルエットのとっくに知れていたように、人間とはかけ離れた価値観を持っている態度に、口角が斜め下の方向に向けられているようにと強く感じてしまう斗奴雷は、思わず歯を食いしばって行きつつ、自分の左側で座っていた楽々花の不安と心配に心を挟まられているようにと、眉毛を顰めている顔に一瞥しては、強化者を殺していないでいる自分にはきっとシルエットが知らせに来ていた情報の中で、いっぱい人を殺めては、共食いにも感じてしまうくらいに強化者を殺して来た、地獄に洗練された怪物たちには敵わないのであろうと思っていく彼は軽く歯を噛んでいた、「飽きれるものかよ…」


  自分の喉から絞り出していた苦しんでいるような声に驚かされているようにと軽く眉毛を跳ねらせていく楽々花の態度に、弱くされているように思えては、自分にはどんなことに遭っても、絶対に彼女を守り通すんだと内心で強く思っていく斗奴雷は、自分の苦しんでいる思いを知れないでいるような、楽しそうにと両手を軽く上げては、図々しくにも感じてしまうくらいに小さな黒い頭を左右に振らしていくシルエットに、恨んでいるような目線を向けていた、「もう何もするなよ…」


  斗奴雷が歯ぎしりしながら自分の代わりにシルエットにぶつけた話に、目を細められているように感じては、思わず何度も鼻翼に力を込めてしまう楽々花は、シルエットの存在を恐れては、軽く震えているような右手で自分に安心感を与えに来るような斗奴雷の左手に触れていき、「本当…」「なになに~」まるで自分に怒って欲しがっているようにと前のめりになって来ては、軽く右手を黒い耳元に添えて来るシルエットの存在に歯ぎしりしてみたいと強く思っている義威瀬。


  「どうしてこんなにも長い間何もしないでいたのかって~?」勝手にも感じてしまうくらいに、話を進めていくシルエットの存在をぶん殴ってみたいと強く思って行きながら、呆然と自分の視野の左側で座ってくれていた美空の怖がっているようにと両足を引いては、軽く両腕で足を抱えている様に一瞥しては、つい不甲斐ない自分にはシルエットに対抗していけるような能力は持ち合わせていないんだと、強く感じている義威瀬は悔しそうにと喉からシルエットへの不満を絞り出していた、「聞いてねぇよ…誰も…」


  「生き残れて来た皆さんに、」軽く左手の人差し指を立てては、自分に怒らせたがっているような段々伸びて来る黒い指で、宙に丸いを残しに来るようなシルエットのハートを作り出して来ている様に、目を細められているような気がしている竜祥は軽く鼻翼に力を込めては、ゆっくりと目線をテレビのもとにあるサイドテーブルの上に置いていた小さな瓶と注射器に向けていく。「最高のゲームを用意していたのさ~」”パー”宛ら打ち上げ花火を噛ましに来ていたようにと、宙に残していた丸い指を爆ぜらせては、ゆっくりと黒い血肉と化していくような酷く早く感じてしまうくらいに、黒い粒として宙に落ちていくシルエットの自ら体の一部を潰していたはずなのに、全くもって気にしていないようにと強く握っている両手を腰に当てていく様を見下ろしていく野黒新。


  「とても楽しいゲームなんだよ~?」軽く右手の人差し指を黒いの頬に突っ込んでいくようなシルエットのいかれているとしか思えないでいるシュールな姿が、酷く滑稽のように感じて来る竜祥はまったりと目線を手にある携帯電話から、自分を守ってくれているような厨房にある冷蔵庫に向けて行きつつ、心がもうすぐ小夜に会えるんだと言う思いに刺激されては、つい笑わずにはいられなくなっているような気がしている竜祥は、幸せそうにと目を細めていく、「ふふん…」


  「名付けて~」わざとらしく声を伸ばしに来るようなシルエットの存在に苛立ちを覚えては、相手に早くルールを喋って貰いたいと強く思っていく義威瀬は歯ぎしりして行きつつ、何度も鼻翼に力を込めては、シルエットの存在を見下ろしていた。「宝物探しだ!」やけに地味のように感じてしまうシルエットの遊園地を満喫している子供のようにと、黒い両手をかざしていく様に目を半開きさせてみようと一瞬思っては、ついシルエットが自分の両親と自分を守って来ていた花松を間接的に殺めていたことを思い出していくと、自分が受けていた屈辱以上にも思える日々を体験したのを思い出していくと、ついシルエットを八つ裂きにして死なせて見ようと強く考えてしまう利佳は、ぼんやりと自分の左側に座ってくれては、深刻そうな表情を浮かべつつも、真面目にシルエットを倒していく作戦を考えているような野黒新の横顔を見つめていく。


  「きみたちのスマートフォンにぼくが用意していたとっておきのビデオがあるんだけれど~」自分に眉間に皺寄せて欲しがっているようなシルエットが自分たちに向けていた話に、目を細められているように感じては、思わず何度も鼻翼に力を込めてしまう斗奴雷は軽く歯を噛んでは、自分たちはもしかしたら意図的にシルエットが用意していた、どう考えても自分たちに死に行って来いと語っているようにしか思えないでいるようなゲームに、参加しないで済めるんじゃないかと思っていく斗奴雷はごくりと固唾を飲み込んでは、シルエットの存在を目にするとつい、楽々花と普通にシルエットが用意していた見たくもないと思ってしまう柱が、世界を潰していく瞬間まで生き残れていけたら、自分はそれで満足するんだと強く感じている斗奴雷は軽く歯を噛んでいた。


  「それを見た後で地図が現れたりするんだ~」ニヤリと口角を上げては、まったりと右足を伸ばして行きながら、ゆっくりと前のめりになって行きつつ、両手を両側に向けて伸ばしていくシルエットは、楽しそうにと自分の存在を恐れているような人々の様を楽しんで行きつつ、面白がっているようにと声を発していく、「で、その地図には宝箱があったりするんだぞ~?」何度も鼻翼に力を込めては、ぼんやりと目を細めてしまう野黒新はつい自分たちがもしゲームに積極的に参加して仕舞ったら、それこそシルエットの思う壺なのではないかと一瞬考えては、自分たちは参加しない方が良さそうにも考えてしまうと同時に、シルエットは簡単に自分の思い通りに自分に人生を過ごさせてくれやしないのであろうと思って行きつつ、自分の右側に座っていた利佳の真面目そうにと自分の手にある携帯画面を見下ろして来る様に一瞥しては、口角を軽く上げられているように感じながら、強くひんやりとした空気を吸い込んでは、結局のところ自分たちは弄ばれることでしか、生きていけないのではないかと、彼女の前で酷く格好良くシルエットに復讐するような啖呵を切ったのに、酷く萎縮しては、自分たちを小馬鹿にしては、玩具としか思っていないようなシルエットを目の前にすると、つい人間が敵うような存在ではないであるのを、再認識していたような気がしてならないでいる彼は、悔しそうにと強く歯を噛んでいた。


  「具体的には一体どのような宝物が入っているのかは、」まったりと両足で軽く携帯画面を踏んでは、可愛くアピールしていくようにと小首を傾げていくシルエットは、軽く小さな右手の人差し指を頬に付けていき、「運次第かな?」”ドクンー”刹那、まるで自分の心臓を貫こうとしているような、酷く不安定なルールをぶつけに来ていたシルエットの存在に、歯がゆい思いを強いられているような気がしてならないでいる斗奴雷は、思わず強く空気を吸い込んでは、如何にか冷静を保っていこうと強く思って行きながらごくりと固唾を飲み込んでは、運なんてものは信じたりはしないんだと、内心でシルエットに文句交じりの言葉をぶつけていた。


  「うふふ~」軽く両手を握っては、自分の黒い顎に当てていくシルエットはまったりと右手の人差し指を立てては、どうせ殆どの人は死んでいくだけのモブなんだから、わざわざ最初のゲームで全てを説明していく必要もないようにと感じているシルエットは言う、「それでは~またルールの補足とか用があったら呼ぶね~」酷くアバウトに思えるルールを自分に教えに来ていたシルエットの存在を見下ろして行きつつ、右手にある携帯電話を気にすることなく、まったりと目線を自分左手にあるアスパラガスを抱えていたパンダのコップに向けていく竜祥は何度も鼻翼に力を込めては、目を細めて行きつつ、ぼんやりと自分の耳を殴って来るような風の音を堪能していきながら、そろそろ出発しないとと内心で思っている彼。


  「いい殺戮を見せて頂戴ね~」ニヤリと口角を上げては、自分に人類の醜さを見せに来るのであろうと、人々の生き様は微かに興味を持ちつつも、一体誰が最後まで行き抜けていけるのだろうかと、ぼんやりとしている目線を自分に選んで欲しいと語って来ているようなモニターにある泡を見ていきながら、何度も鼻翼に力を込めていく男の子はまったりと腕を組んで言う、「人間の諸君~?」起伏しているような声を発して行きつつ、軽く白皙の顎を上げては、自分の興味を引いて来るようなやけに、深刻そうな表情を浮かべている楽々花に左手を握られていた斗奴雷の様に心をくすぐられているように感じながら、胸元の奥にある高ぶっているような思いに口角を無理矢理上げられているような気分にされている男の子は、猛然と両手を空気を囲んでいたようなパイプに叩きつけていた、「ぼくを絶好の楽しい時間を過ごさせておくれ!」


  当たり前のようにと顔面を泡のようなモニターから引いては、小さな左手を上げていく男の子は作戦会議を広げているようにとモニターに鋭い眼光を向けては強く鼻で笑っていく、「殺戮はもうまっぴらごめんだ!」自分の顰蹙を買いに来るようにと両腕を抱えては、人間を馬鹿にするのが酷く楽しいと知らせに来るように、体を左右に揺らしていくシルエットの存在に目を半開きさせて行きつつ、何度も鼻翼に力を込めては、相手に怒ってたら思う壺なんだと内心で自分に言い聞かせていきながら、シルエットの存在を怖がっているのか、それとも単純に自分に近づきたいだけなのかも分からないでいる利佳の、軽く両手で自分の右肩を抱えに来る様に一瞥していく野黒新は、つい酷く緊張すべき場面のはずなのに、全くもってと言っていい程に緊張感のないようにも感じてしまう利佳の戦慄つつも、自分が彼女を見ていることに気が付いては、屈託のない笑みを浮かべに来る様に、心の奥をくすぐられているように感じている彼。

  

  「ただ無事に最後の人生を過ごしたいだけだと思っている困ったちゃんもいるのでしょ~」自分を困らせたがっているようなシルエットの話に、内心にある不安で出来上がっている心臓が起爆されて仕舞いそうな気がしては、ついシルエットに跪いては、弱い自分に酷い目を遭わせてもいいから、如何にか楽々花だけを守らせてくれと懇願して見たくなっている斗奴雷は、ごくりと微か赤くなっているような喉元を起伏させていた。

  

  「もちろん~?」痙攣しているような顔色が白い紙に包まられていたようなくらいに、優れないでいる斗奴雷の様に目を細められているような気分になり、思わず何度も鼻翼に力を込めては、面白い玩具を手にしていたような気がしている男の子は、強く繊細な喉元から声を絞り出してく、「優しくて親切なぼくには色んな人の思いを確実に把握しているつもりでいるんだよ?」肝心な話を話さないで、自分の内心にある無実の人に危害を加えに来ていた強化者を作ったのも、そして自分のもとから娘を間接的に奪っていたシルエットを殺させないでいるような相手の、まったりとルールを説明しに来る態度に苛立ちを覚えている義威瀬は、苦しそうにと歯ぎしりしてみたくなりつつ、まるでシルエットが紡いでいるゲームの話はどうでも良く、単純に自分のことが心配になり、不安に泣かされてしまいそうなくらいの美空の繊細な眉毛を顰めては、自分に震えているような琥珀色の瞳を向けに来ていることに、心臓を苛まれているような気分になり、思わず強く歯を噛んでしまう義威瀬はごくりと固唾を飲み込んでは、如何にか内心にある怒気を抑えようと必死に考えている。


  「つまりね~」ゆっくりと人々に自分の体の柔らかさを披露して行くようにと、まったりと仰向けになっていくシルエットは軽く両手を宙に付けていきながら、軽くすらりとした左足を上げていき、「ちゃんと生き残れるような宝物や道具があったりするかもしれないんだし~?」”ドクンー”「なっ!」忽然、まるで自分の脳天を貫けに来るようなシルエットが紡いだ酷く救いのあるように感じては、もし上手く探していけたらと思い、シルエットはただ自分たちに殺し合うきっかけを作り出していただけのことを知りつつも、やはり相手の思うが儘に行動した方が、自分にとってのあまりにも大切過ぎる楽々花を救えるかもしれないんだと強く考えていく斗奴雷は、悔しそうにと歯を食いしばってはごくりと固唾を飲み込んでいた。


  「ではでは~」呆然と目を細めて行きつつ、何度も鼻翼に力を込めては、人類を挑発しに来ていたとしか思えないでいるシルエットの存在に、心を困らされているような気分になり、漠然とベッドの上で寝込んでは、酷く苦しんでいるような唸り声を零している男の子の体に一瞥していく、深い紫色の髪の毛をしていた男性は軽く歯を噛んでは、ぽつと呟いていく、「絶対に救って見せるからな…!」軽く両手を握っては、宛ら瞼を完全に開けていくことすらままならないでいるような男の子の弱っている様に、心臓を殴られているような気がしている深い紫色の髪の毛をしていた彼は、喉から戦慄しているような声を絞り出していた、「太久郎…」


  「また生きてたら~?」自分に相手の顔面をぶん殴ってみたいと思わせに来るような、酷く挑発しているように感じて来る両手を宙に付けては、宛ら空気の自転車を載っているようにと軽く両足を前後に踏んで来るシルエットの、狂っているとしか思えないでいる様に歯を噛み締めていく野黒新。「そして、地獄にはいかないように、」”フー”猛然と小さな両手で空気を押しては、宙を舞うシルエットは流し目で自分の存在に注目して来る人々の様を確認していきながら、左手の人差し指を立てては、自分の唇に近づかせて言う、「ちゃんとぼくに祈りを捧げるんだぞ~?」


  シルエットの酷く雑のようにも思える説明が終わっていたことで、自分たちは一体このどれだけの人が命を無くしてしまうのであろうゲームに、身を投じていくべきなのかを、自分に尋ねに来るような利佳が自分に見せに来る不安に満たされているような顔に、目を細められているように感じている野黒新。「地獄よりずっとおぞましい場所にご案内いたしますからね~うふ~」軽く両手を合わせては、投げキッスするように自分に真っ黒なハートを送って来るシルエットの態度に悲憤を覚えては、軽く左手の親指で携帯画面を弄っていく野黒新はまったりと宙に炸裂しては、自分の携帯画面に触れていた親指を目掛けているようなどす黒い黒いものに苛立ちを感じては、急いでいるようにと左手の親指を携帯電話を連れて黒いものから避けていこうとする彼。


  ”ピチャー”「うっ!?」忽然、自分の意思とは関係なしに、黒いものに触れられたら死んでしまうのも可笑しくないと思っていた自分の思いを、貫こうとしているような瞬きもしていないはずなのに、まるでもとから自分の左手の親指に生えていたような黒いもので出来上がっていた生暖かく思える感覚に見開かされては、心臓が否応なしに嬲られては、急いで利佳のもとから離れていかないと、彼女を波及してしまうかもしれないと強く感じている野黒新。


  「緊張しないでよ~」まったりと細長い黒い糸と化しては、自分の存在を邪険に扱ってくるような野黒新の態度に、不満を覚えているようにと軽く腕を組んでは、小さな黒い唇を尖らせていくシルエットを野黒新のことを見上げて言う、「きみにはかなり期待しているんだ~」無理矢理自分の唇をこじ開けに来るような、人間が操っていけるような最新のテクノロジーだとしても、決して出来るような真似ではないはずのシルエットの存在が、今、自分の左側に座っている少しばかり風を起こしていたように体を引いていた野黒新としか、会話していないのを自分に知らせに来るような酷く彼に甘えているような様に、心臓を抉られているように感じては、目一杯ひんやりとした空気を吸い込んでは、息を整えようと強く思っているはずなのに、暴れ回っているようにも思える自分の存在の代わりになろうとしているような、ゆっくりと鼓動を刻んでは、自分に空気を吸い込む権力すら奪いに来るシルエットに操られている自分の存在は、酷く小さくなっているような気がしてならないでいる利佳。

  

  「面白い物を見せておくれよ~?」”フー”刹那、まるで存在したことがなかったかのようにと、自分の左腕から姿を消し去っていたシルエットの存在に、歯がゆい思いを強いられているように感じつつ、思わず何度も鼻翼に力を込めては、小さなシルエットの存在に微かな意趣返しとしてデコピンを噛ましていくことすら出来なかった、驚愕のあまりシルエットの話を真面目に聞いていた自分に不満を覚えている野黒新、「くっ…」


  野黒新のシルエットの話に苛立ちを覚えているようにと悔しそうに歯を食いしばっている態度に、ぱちくりして行きつつ、滑稽のように感じてしまう小さな存在ではあるはずなのに、人類を滅亡する寸前までに追い詰めに来ていたシルエットのことを思うと、つい心臓が握り潰されてしまいそうな気がしては、口角が斜め下の方向に向けて固定されているような気がしてならないでいる利佳は、何度も鼻翼に力を込めて行きつつ、ごくりと固唾を飲み込んでは彼の顔を見上げていき、「ど、どうしますか…?」


  自分が彼に投げていく戦慄しているような声に、顔を引かれているようにと自分に目線を向けに来る彼の潤んでいた瞳を見つめていく利佳は、恐る恐ると小さな両手を握って言う、「旦那様…?」やけにしおらしくなっているような利佳が自分に向けに来る様に、ぱちくりして見たくなっている野黒新は軽く強張っているような口角を上げては、彼女の緊張に操られているような顔を、自分で如何にか解していこうと思い、軽く右手を上げては、彼女の白皙の頬に触れていた、『急にメードみたいなキャラになるなよ…』


  酷く優しく感じて来る野黒新の自分の頬に触れに来ていた手のひらの感覚に、目を細められているように感じては、つい彼の存在に酷く救われているような気分になり、弱っているように目線を床に向けにいく利佳はぽつりと渇いていたような唇を開けていき、「は、はい…申し訳ございません…」内心が彼の左手にあるいつシルエットが飛び出て来るのかを知れないでいる携帯電話の存在に、乱されているように感じては、ぽつりと唇から零れていた丁寧な話に、歯ぎしりしてみたいと思っていく利佳は軽く人差し指を突いては、弱っては萎縮していくようにと肩を縮めて言う、「い、いや…なんでもない…」


  『どうするって、』利佳の酷く弱っている様に目を細められているように感じつつ、ぼんやりと彼女のソファーの前にあるサイドテーブルに置いていた彼女の携帯電話に一瞥していく彼、『お前はどうしたいんだ?』野黒新の酷く重要にも感じては、下手したら自分たちが上手く生きていけるのかどうかも左右していけるような選択を、自分に委ねようと語って来ていた一言に眉毛を跳ねらされているような気がしてならないでいる利佳は、思わず強く両手を握っては、自分に命を託してくれているような彼の瞳を見つめていく彼女は、軽く緊張に鷲掴みにされているような喉元を起伏させては、報告していくようにと揺るぎない眼差しを彼に向けては、声を発していた、「ひめちゃんに電話してみたいと思う所存。」


  自分を上官として扱って来るような利佳の様に、口角を上げられているような気分になりつつ、ぼんやりと目を細めていく野黒新は軽く目線でサイドテーブルの上にある携帯電話を指していく、『じゃそうしておくれ?』優しさで自分の眉間を軽く突いてくるような一言を紡いでくれていた携帯電話の平然としている声に、額が軽く後ろに向けて退かされているような気がしている彼女、「い、いいのですか?」


  困らされているようにと眉毛を顰めては、自分が彼に投げていた酷く重たく感じてしまうはずの質問なのに、当たり前のようにと自分の顔を見下ろしに来ては、頷いてくる野黒新の態度に悩まされているような気がしている利佳は、ぼんやりと萎縮しているような目線をサイドテーブルに向けては、自分の弱いにも感じてしまうくらいに先に楽々花に会いたいと言う思いは、下手したら自分と野黒新を死に追い詰めてしまう結末と繋がってしまうんだと内心で思っては、ぽつりと内心にある不安を呟いていく彼女、「滅茶苦茶土壇場だよね…今は。」


  利佳の本気でシルエットは人類を許しては、人類に上手く生きていけるよな道を用意してくれていて、そして丁度良く自分たちに触れさせてくれるような話を信じていた態度に、口角を上げられているような気分になりつつ、可笑しそうにと笑って見たくなっている野黒新は、軽く携帯電話を弄って行きつつ、もし本当にそんな善良にも言えるような神であるのならば、こんなにも沢山無実の人を巻き込んではいなかったんだと考えている彼、『ううん、違うんだよ、りかしゃん。』


  刹那、有無を言わさずに自分の唇をこじ開けに来るような一言を紡いで来た野黒新に、心臓を弄ばれられていたような気がしている利佳、「り、りかしゃんって呼んでくれた…!」自分に飽きれて欲しいと語って来ているような利佳の、さっきまでに酷く緊張しているはずなのに、急に自分が彼女に投げていた彼女の内心にある畏怖と緊張を少しだけ解しては、自分の話を真面目に聞いて貰いたいだけの呼び名に興奮気味にされているような彼女の青色の瞳を見ていく野黒新、『真面目な話をしてるのだから…少し真面目に聞こう?』

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