第440話楽々花にいたずらをかまして行きたくないかな。

  「はい、」丁寧に少しばかり地味のように思えては、退屈なようにも感じて来る仕事を熟して行きたいと、自分の活躍を見てくれては、自分にサインを求めに来るかもしれないと、内心にある黒い髪の毛をしていた男の子の存在を思い浮かべて行きながら、自分の頬に触れに来てショートヘアは、少し長くないのかと、内心で気になりつつ、何度も鼻翼に力を込めては、笑っていく利佳は、もし本当に夢のような出会いを果たしてたら、自分は彼になんて言ったらいいのだろうかと、心を満たそうとしているような期待に、口角が無理矢理上げられているようにと強く感じている利佳は、ぽつりと声を発していた、「妹さんの為なんですね、分かりました。」


  「妹は声優を目指してたのです。」やけに沈んでいるような声を上げに来る男性の様にぱちくりして行きながら、微かに彼の体に違和感を感じてしまう花松は呆然と目を細めては、彼の妹はどうかしたのかと気になり始めている。「そうだったんですね、」自分に酷くどうでもよく感じてしまうような話を向けに来ていた男性の話に戸惑いつつ、まるで自分に恨みでもあるかのような声を絞り出して来ている彼には、一体何があったのだろかと、彼のことが心配になり始めては、急いで彼にサインを渡していかないと、次のファンが来てしまうんだと内心で思っていく利佳は、丁寧に両手で色紙を抱えては、ゆっくりと白い机から上げていき、「頑張ってくださいって、」軽く首を傾げては、向きになっているように自分と目を合わせようとしないでいる男性の態度に、少しばかり戸惑う思いを強いられているように感じては、宛ら自分に何かしらのプレゼントを送りたがっているようにと、軽く左手をポケットに突っ込んでいく男性の仕草に微笑んでいく利佳は言う、「伝えてくれると嬉しいです、はい。」


  「妹は…」自分に注目しに来ては、自分の妹を間接的に苦しめていた利佳が飼っていた犬としか思えないでいる、彼女のボディーガードが間抜けのようにも思えるくらいに、自分のポケットに突っ込んでいた左手の小さな動きに、気を引かれているような様を横目で確認しては、脳内に登ってくる悲憤に視野を無理矢理濁らされて仕舞いそうな気がしている男性は、喉から苦しんでいるような声を絞り出していた、「強姦されたのです。」


  ”ドクンー”刹那、まるで自分にはどうして彼は不機嫌そうでいるのかを教えに来るような男性の軽く額を上げては、自分の顔面を射抜こうとしているようなくらいに、酷く鋭利に感じてしまう眼差しを向けに来ていたことと、彼が語っていた本当であろう話に眉毛が否応なしに跳ねらされているようにと強く感じている利佳は、つい彼に向けて伸ばしていた両手を一瞬硬直されているような気分になり、漠然と艶やかな唇を開けてしまい、「えっ?」


  ”シュー”猛然と左手を抜け出しては、自分を阻んで来るボディーガードの事を如何にかしてやらないとと強く思っている男性は、自分の強くポケットから抜け出していた左手に、反応しに来るようにと強く歯を噛んでは、急いでいるようにと胴体で無理矢理彼の主人である自分からして見れば、ゴミとしか思えないでいる利佳を後ろに向けて倒していこうとするような様に、苛立ちを覚えつつ、強く右手をポケットに突っ込んでいく男性は阿保のようにも感じてしまうくらいに、強く自分の左手を右手で掴んで来ては、放そうとしないでいる間抜けな花松が自分に向けに来る鋭利な眼光を気にすることなく、自分にはあくまでも利佳に自分の妹と同じような苦しみを味わって貰いたいだけなんだと、強く思っていく男性は猛然とポケットに仕込んでいたひんやりとしたものを抜け出していた、「お前のせいでな!」


  「うっ…!」刹那、自分にフェイントを仕掛けに来ては、咄嗟の動きで彼の左手を封じていたせいで、胴体が彼から見れば隙だらけに見えていることと、利佳を本気で殺めようとしているように、やけに鋭く見えて来る刃物をポケットから抜け出して来ていた男性の行動に相手は間違いなく確信犯であり、計画を綿密なまでに考えていたんだと、内心で悔やんでは、真っ直ぐのようにも思えるくらいに、自分の胴体に向かって突っ込んで来ようとする尖っていたナイフの先端に苛立ちを覚えては、急いでいるようにと彼の左手から右手を引いては、もし自分が急に胴体をずらしてしまったら、狂っている男性が手にあるナイフを利佳に突き刺してしまう前に、彼の鳩尾を嬲っては、無力化していくような自信はあるものの、無力化した後で軽くナイフを利佳の目玉を狙っては、投げていく事くらいは相手には出来てしまう可能性は高いんだと強く思い、自分がすべきことは瞬時で理解していたように思えては、迷わずに重心を落としては、強く左手の人差し指と中指を立てていく花松は、やけに静かになって来る世界の感覚に体中にある全てのものが利佳を守り通すと言う思いに、起爆されているように感じては、迷わずに握り締めている右手をナイフが突き刺そうとしている胸元をカバーして行きつつ、猛然と左手を相手の眼球に向かっていた。


  「ううっ!?」”トー”騒々しくにも思えるくらいの男性が迷わずに右手にあるナイフを放しては、急いでいるようにと両手で顔面を覆う様を、酷く冷静な眼で映し出していく花松は、大慌てでステージのもとから上がって来ては、自分の後ろで控えていたボディーガードと共に、発狂していた男性を取り押さえようとしている警備員の行動を気にすることなく、やけに涼しくなれているようにと感じては、温かい水に撫でられているような右手の感覚に、目を細められているように思えている彼。


  「ううああああ!」苦しみのあまり立っていられなくなっているような男性の苦しんでいるようにと、両膝を床に付けては、体を起こすことが出来なくなっている様を呆然と耳にして行きながら、まったりと自分の手の甲に鮮やかな深紅の氷柱を残しては、まったりと宙を舞い、真っ白な机に落ちては、白い布を濡らしていく様を見下ろしていく花松。「目が…目がぁ!」ゆっくりと右手の手の甲に付けられていた猟奇的にも感じて来る赤い目の存在に、心を少しばかり悩まされているように感じつつ、ざわめく会場に飲み込まれてしまいそうな男性の沈んでいく叫び声を聞いている花松。


  「大人しくしてろ!」軽く口角を上げては、一斉に無力化されていた男性の存在を押さえては、自分に机の前で跪いている男性に背を向けても大丈夫だと言ってくるような、ボディーガードたちに内心で感謝して行きながら、ゆっくりと彼女に振り向いていく、少しばかり情けなく感じてしまう自分の汗ばんでいる顔を潤んでは、充血している青色の瞳で映し出して来ている、驚愕のあまり言葉を紡ぐ権力を奪われているような利佳の顔を見ては、漠然と戦慄している右手でマーカーペンを握ったままで、両手を上げては、大きく開けていた唇を隠している彼女の泣き出してしまいそうなくらいに、驚かされている顔に向けて、軽く右手からこみ上げに来る激痛に強張られているような口角を上げて行きつつ、生き血を垂らしていく、だらしなく思える右手を背中に向けて引いては、前屈みになっていく花松はゆっくりと左手を上げては、自分の微かに尖っていたナイフの先端に破られていたシャツを隠して行きながら、淡い笑みを浮かべては、自分の行動に目を奪われているような愛おしく感じてしまう彼女に微笑んだ、「どうやら上手く守れたみたいですね。」


  自分が彼女に投げていた言葉で、驚愕のあまり失っていた自我を取り戻せているような利佳の様に淡い笑みを見せて行きつつ、チラッと横目でボディーガードに押さえられながら、ステージのもとに向かって送られていく男性の存在にに一瞥しては、自分に申し訳なさそうにと頭を下げに来るボディーガードに微笑んでは、ゆっくりと目線を利佳に向けにいく彼は言う、「お嬢様?」「うっ…」酷く驚かされては、どうしたらいいのかが分からなくなっている床を恐れているように上げては、震えている両足を床に付かせに来るような花松が自分に投げに来ていた冗談交じりの言葉に、口角が有無を言わさずに斜め下の方向に向けて固定されているような気がしてならないでいる利佳、「うぐっ…」


  猛然と胸元の奥からこみ上げに来ては、自分に上手く彼に話を紡がせてくれないでいるような悲しみと苦しみが、織り交ざっているような息に白い目を向けられてしまいそうな気分にされている利佳は、思わず強く歯を噛んでしまい、「花松…!」自分に触れに来るのを押されているようにと震えているような両手を自分の腹部に向けて伸ばしに来る、幼い彼女の様に目を細められているように感じては、まったりと左手を上げては、彼女の頭に触れにいく花松は言う、「ちゃんと居ますよ。」


  「ううっ…!」自分と同じようにどうしたらいいのかが全くもって分からなくなっているような、会場にあるざわめきが酷く五月蠅く感じては、サイン会を起こすべきではなかったのではないかと、強く思ってしまう利佳は必死に彼が着こなしていたシャツを握っていく、「きゅ、救急車を呼ばないと…!」何度も鼻翼に力を込めては、強く歯を噛んでいく利佳は自責しているようにと眉間に皺寄せて行きながら、彼の顔を見上げて言う、「一緒にいくわ…!」


  ぽつりと彼女の悲しみにピンク色に染め上げられているような目の下を越えていく涙の粒に、目を細められているように感じては、彼女に彼女の人生をサポートしていく自分なんかの為に、人生のやろうと強く決意していたことを変えたりしないでいて欲しいと願っている花松は、ゆっくりと彼女の顔を見下ろしていき、「お嬢様?」花松のやけに真面目そうな声を上げに来ていたことに、眉間に皺寄せられているような気がしては、彼はもしかしたら大人しく病院に行かないつもりでいるのではないかと、酷く不安になっている利佳は恐る恐ると彼の顔を見上げて言う、「なに…?」


  右手の手の甲で自分の内心を貫こうとしているような激痛を必死に耐えて行きながら、何度も鼻翼に力を込めては、軽く左手で彼女の白い髪の毛を擦っては、彼女が人間不信になって欲しくはないと強く思って行きながら、強く冷たく感じてしまう空気を吸い込んでいく花松は何度も鼻翼に力を込めては、もしこれからまた何かしらのトラブルに遭ってしまう時は、また自分がちゃんと彼女を守って行けたらと、彼女の夢を馬鹿にしつつも、全力で応援して行きたいと願っている自分も、彼女と大概不確かな夢を抱えているんなと、心の中で思っている彼は軽く口角を上げては、彼女の潤んでは、血走っている眼を見つめていく、「自分のやりたい事を貫いて下さいよ。」


  ”ドクンー”忽然、有無を言わさずに自分の心臓を殴り込んで来るような一言を投げに来ていた花松の、苦しんでいるようにと歯を噛んでは、息を吸い込んでいく様に眉毛を跳ねらせているような気がしている利佳、「うっ…」まるで自分には既に救急車を呼んで来たと自分に知らせに来るようにと、ステージに上がって来ては、軽く右手の人差し指で左手にある携帯電話を指して来るボディーガードの様に微笑んでは、軽く頷いていく花松は強く歯を噛んで、次からはファンの全員に体をしっかりと検索して貰うような事は出来ないのだろかと、一瞬思っては、自分が彼女を守るために傷を負ってしまったことに酷く苦渋な思いを抱えては、もういっそのことファンと接触しないと考えているようにと自分が着ていたシャツを放しては、恨んでいるような目線をステージのもとにいるざわめくファンに向けている利佳に、苦笑いしてみたくなりつつ、流石に酷く少数の人の為に、常に彼女の内心に残ってしまうであろう傷を抉る必要はないんだと思いながら、上手くこの事件を抑えていくのが出来なかったら彼女の大切にしている仕事にも響いてしまうのであろうと思い、上手くピンチを彼女の活躍の場に変えていくのが、マネージャーである自分の務めだと強く思い。


  男性が語っていた利佳のせいで彼の妹が強姦されていたことに、興味を引かれているように感じつつ、相手は単純に頭の可笑しな人間であり、利佳にこれ以上の傷を負わせたくはないと強く思っている花松は言う、「信じるのでしょ?」ぽつりと自分の渇いていた唇から零れていく一言に、繊細な眉毛を軽く跳ねらせているような利佳の潤んでいた青色の瞳を見つめていく彼は、自分は大した傷を負っていないんだと言うことを、彼女に知らせて行きたいと強く思っては、声を発していた、「ファンの事をさ?」


  「利佳ちゃん頑張れー!」花松の強く自分を励まそうとしているような態度と、ステージのもとで段々落ち着いていたようにと両手をかざしては、自分を応援するような叫び声を上げに来てる人々の姿に目を細められているように感じては、自分には確実に人々を支えて行けてたと自分に教えに来ているような、怖いものを目の当たりにしても尚、会場から離れようとしないでいる人々と、自分にサインを書き続けて欲しいと語ってくるように自分の顔を見下ろして来る花松の、自分を信じている様を見上げていく利佳、「分かり…ましたわ…」


  ごくりと固唾を飲み込んでは、何度も鼻翼に力を込めていく利佳はまるで自分が喉から絞り出していた彼への感謝の話に、からかわれているようにと口角を上げている彼の存在を見つめていく利佳は言う、「執事さん。」「はい、」まったりと彼女に向けて軽く辞儀を交わしては、これでニュースで利佳は被害を受けそうになったとしても、ファンの為に体を張り、サイン会を続けていたことに仕上げて行けていて、彼女の知名度を上がらせていけるんだと、内心で考えていく花松は軽く口角を上げては、軽蔑しているような眼差しをステージのもとにある、まだボディーガードたちに抗うのを観念していないような男性に一瞥していく、「是非そうしてください。」やけに恨んでいるような眼差しをステージの方向に向けては、まるで人を噛み千切ろうとしているような酷く怖く感じてしまう眼差しを、自分に投げに来るような男性の写真をぼんやりとしている赤い眼で映し出していく竜祥は、まったりと腕を組んでいき、「ふん…」


  まったりと右手で頬杖を突いて行きつつ、妹が強姦されていただけではなく、辱しめを受けていた時の写真まだばら撒かされていた男性のことを思うと、つい彼を同情してしまいそうな可笑しな思いを抱えてしまう自分はきっと変じゃなく、純粋に妹を迫害していた奴らを八つ裂きにしていなかった法律が悪いのに違いないのであろうと、もし加害者が全員処刑されることになると、家族も如何にか気持ちを整えていけるのであろうと、少なくとも被害者の家族から加害者になるような真似はなかったはずだと、腐っていた社会の中で、如何にか無垢な小夜を守っていかないとと内心で強く考えていく竜祥。


  ”ブブー”まるで自分を呼んで来るような携帯電話の軽く黒い机の上で、ダンスを軽く披露してくれていたことに、目を細められているように感じつつ、軽く左手で携帯電話を握っては、目線を携帯画面に向けていく竜祥、『や、折尾君、最近はどうかね?』『ど、どうも…』酷くシンプルな返事を自分に向けに来ては、自分にどうやって話の続きを、相手にしたらいいのかを分からなくしに来るような折尾のメールに、目を半開きさせてみたくなっている竜祥は、飽きれているようにと軽く右手で額を擦っていき、「どうもって…」


  まったりとひんやりとした空気を吸い込んでは、とりあえず少しでも多く有意義な情報を得る為に、楽々花に詳しそうな人間に話しかけていた方が良さそうな気がしている竜祥は、まったりと両手で携帯電話を抱えていく、『まぁ、君はアニメとかには詳しいってイメージなんだけれど、』チラッと自分の目に焼き付こうとしているような、ボロ雑巾にされていたような少女の酷く可哀想に感じては、見ず知らずの加害者である男性の代わりに、彼の妹をレイプしていた奴らを殺してやりたいと思わせに来る程の、使い捨てされていたと自分に知らせに来るような、倒れ込んでいた彼女の存在を見下ろしている画角に一瞥しては、思わず強く歯を噛んでしまう竜祥はつい人間と言う存在を呪ってみたくなりつつ、酷く向きになっている自分は冷静を保っていかないとと、内心で自分に忠告して行きながら、ゆっくりと血走っているような眼を携帯画面に向けていた、『どうかな、楽々花と言う奴の弱点を知らないのかえ?』


  『えっと…』自分を困らせたがっているような竜祥が自分に送って来ていた情報に、ぱちくりして見たくなっている折尾は漠然と組んでいた両足を見下ろして行きつつ、困っているようにと軽く右手を上げては、根が黒くなっていた金色の髪の毛を擦っていく、「何がしたいんだ…?」漠然と自分の体を殴りに来るような小さな部屋にある空気の存在を感じて行きながら、きょとんとしている表情を自分の手にある携帯電話と、目の前にあるノートパソコンと共に、部屋の中で空気以外の数少ない味方となってくれるような黄ばんでいた白い布団に一瞥していく彼女、「この人は…」軽く鼻翼に力を込めては、自分の両腕を守ってくれるようなピンク色のティーシャツを気にすることなく、自分の顔を映し出して来ているような不気味にも思えるような黒い眼を携帯画面を通しては見下ろして行きつつ、急いで竜祥に返事を送っていかないと、自分も誰かに意地悪されることになるんだと、内心にある焦燥感に見開かされているように感じながら、急いでいるようにと両手で携帯画面を弄っていく、『怖いものとか?』


  まるで自分に飽きれて欲しがっているようなシンプルな返事を自分に向けて来ていた、折尾の可愛く見えてしまうピンク色の輪っかに包まられていた黒い文字に、目を半開きさせてみたくなっている竜祥は、思わずため息を吐いてみたくなりつつ、ぽつりと弱っているような声を発していた、「馬鹿にしているのかな…」軽く鼻翼に力を込めては、少なくとも自分より楽々花について詳しそうな彼女に、何かしらのネットでは中々調べられない、或いは事務所に隠されていたかもしれない情報を聞き出せるんじゃないかと、内心で期待して行きつつ、丁寧に両手で軽く携帯電話を抱えていく彼、『まぁ、ファンなのかな?お前は彼女の。』


  自分にぱちくりして欲しがっているような竜祥が自分に送って来ていた、やけに楽々花に興味を示しているようなメッセージに戸惑っては、漠然と小首を傾げていく折尾は軽く繊細な両手の親指で携帯画面を弄って行きつつ、彼は一体何をしようとしているのだろうかと、ぼんやりと想像していく、『ううん、なんか、嫌って言うか…』自分の興味を引いて来るような言葉を携帯電話を通して、伝わせて来るような折尾の話に目を細められているように思えては、思わず軽く口角を上げて見たくなっている竜祥は自分がプランを考え、自分で実行して行くのはリスクが大きいように感じつつ、もし自分と同じように楽々花に何かしらの恨みのある奴に、手伝って貰えるのが出来たら大分楽に色んな手口で楽々花を潰していけるのではないかと、内心で謀っていく竜祥は軽く鼻翼に力を込めては、期待に満ちているような目線を携帯画面に向けていた。

  

  『可愛いからと言ってぶってる所があったりするんですよね…』軽く両手の親指で携帯画面に触れて行きつつ、ぼんやりと自分の頬に触れに来ているような黄色の髪の毛の存在を感じていく折尾は、つい自分の微かに膨らんでいるようにも思える胸の感覚を恨んでは、時々男っぽい太い声になったり、尖っていたような声になる訳の分からない自分の体を恨んでは、どうして楽々花と言う人間は綺麗で、楽しく日々を過ごしていけるのかが分からなくなり、つい人生の勝ち組の組長にも感じて来る彼女のこと恨んでいく折尾は、悔しい思いを噛み締めていくようにと強く歯を食いしばっては、両手で携帯画面を弄っていく、『自分のことを楽々花って、呼ぶ所は気持ち悪いと思う。』


  「ふん~」自分の心を高ぶらせに来るような折尾が、意外なところで自分に利用する価値を提供しに来ていたことに興奮になりつつ、思わず意味深な声を上げていく竜祥は、チラッと目線を自分に楽々花に復讐するヒントを与えに来てくれるような、モニターにある可哀想に思える少女の画像に一瞥して言う、「よく言ってくれるんじゃないか。」『だから彼女の事を悪く言うグループを作ってたりするんだよ、』軽く眉間に皺寄せて行きつつ、竜祥がもしかしたら楽々花に好意を抱いているのではないかと一瞬思っては、彼が自分に話しかけに来ていた楽々花の弱みについて聞き出そうとしていた話をよくよく考えていくと、やはり彼は楽々花に何かしらの恨みを抱えているはずなんだと内心で思っていく折尾は、内心にある楽々花への恨みに操られているような両手を携帯画面で走り続けていた、『楽々花を恨んでいる人が殆どかな、皆暇があれば彼女の写真にいたずらとかするんだよ。』


  「へ…」自分に利用していけるような道具が一気に増やせたぞと、自分に教えに来るような折尾の話に目を細められているように感じつつ、まったりと右手を携帯画面から離れては、楽々花と言う人間はかなり有名なはずなんだと、内心で漠然とした思いを抱えては、有名と言う強みを無理矢理弱みに変えていこうと、内心で強く思っていく竜祥は軽く口角を上げていた。『まぁ…悲しいものだけどね…』切なげに鼻を啜っては、自分だって綺麗な体に産まれて来ては、テレビに出て、ドラマやアニメに出演して、皆にちやほやされてみたいと強く思っているのに、自分の思い通りに世の中は転がってくれるはずもないんだと、強く思っている折尾は悲しそうにと軽く鼻を啜っていき、『皆人生上手くいかないから、上手く行っている何処か、順風満帆な彼女に不満を抱えてるんだよ。』


  折尾が自分に知らせに来るどうしようもない連中を集めているようなメッセージに、興奮気味にされているような気がしては、口角が強く上げられているように感じつつ、暇人であればあるほどに、利用しやすいと強く思っている竜祥は軽く鼻翼に力を込めては、ぽつりと渇いていたような唇を開けていく、「面白い情報を教えてくれるんじゃないか…」まったりとひんやりとした空気を吸い込んでは、折尾が楽々花に不満を覚えている以上、楽々花に復讐しようと考えている自分とはかなりと言っていい程に、共通点を持っているんだと内心で強く思っては、折尾を如何にか説得しては、自分と共に楽々花に向ける復讐のショーを持って行こうと考えている竜祥は、携帯電話に触れていた、『楽々花にいたずらをかまして行きたくないかな。』


  自分の眉間を軽く突いて来ているような竜祥が自分に送って来ていたメッセージに、ぱちくりしてみたくなりつつ、彼は一体何を考えているのだろうかと漠然とした思いを抱え始めている折尾、”ブブー”まるで自分に勝負を持ち掛けに気ているようにと携帯電話に震わせに来ている竜祥のメールに、ぱちくりしていく彼女はきょとんとしている黒い瞳で携帯画面を見下ろしていく。


  『吠え面をかかせるような。』自分にぱちくりして欲しがっているようにと、語って来るような竜祥のメールに、心を困らされているような気がしてならないでいる折尾は、思わず小首を傾げていき、「えっ…?」ごくりと固唾を飲み込んでは、自分が彼に向けにいく返答を守っているように、自分を攻めるようにと連続にメールを送って来なくなっている竜祥の姿に、戸惑う思いを強いられているような気分になり、どうして彼は急に彼とは縁のなさそうな楽々花に、いたずらを噛まそうとするのだろうかと、ぼんやりとしている思いに脳内を充填されて仕舞いそうな気がしては、軽く鼻翼に力を込めては、竜祥が自分に送って来ていた自分に向けに来るいたずらのようにも思えるメールに、体の奥に入り込んで来ている空気が無理矢理震わされているような気がしてならないでいる折尾は、恐る恐ると両手で携帯画面を弄っていた、『そんなことができるはずないでしょ…あの楽々花日芽なんですよ…?』


  軽く携帯電話を握っては、両手が竜祥の思いに無理矢理震わされているように感じつつ、相手はもしかしたらただ自分を、退学していた斗奴雷の代わりにクラスの中にある虐められる枠にぶち込んで行きたがっているだけなのではないかと、酷く不安になっている折尾はチラッと自分の目を奪おうとしているような黒い輪っかに、囲まられていた彼が送って来る白い文字から目線を携帯画面の下半身にある斗奴雷の名前と、電話番号の代わりとなって来た彼の誕生日に一瞥していく折尾は呟いていく、「頭大丈夫かな…その人。」


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