第441話芸術的に行こうよ、俺の大事なものに罅を付けてたんだからさ。

  『ううん、したければしていけるんだよ、俺には。』眉間に皺寄せていた自分に、更に困らせたがっているようなメールを送って来ている竜祥の話に、心を軽く殴られているような気分になり、取り敢えず、彼は自分を虐めるつもりはなさそうな気がしている折尾は、つい彼は楽々花にあんまり詳しくない故に、楽々花にいたずらをするのは一体どれだけ困難なのかを語る前に、そもそも接触することもかなり限られているのにと、彼は一体どうやって恨まれている人は少しばかり存在している、知名度の高い楽々花に復讐するのだろうかと、内心で一瞬考えてしまう折尾、「自信満々じゃない…」可笑しそうにとピンク色の口角を上げて行きながら、クラスの中を仕切っているとは言え、学校の外まで彼の思い通りに動いていくと勘違いしているのではないかと、プロのボディーガードに守られているのに違いないはずの楽々花に、喧嘩を吹っ掛けようとする竜祥は身の程知らずなんだと考えていく折尾は、チャットの向こう側にいる彼を小馬鹿にしていくようにと鼻で笑っていた、「阿保みたいね…」


  『どうかな、』自分が彼女に送っていたメールをきっと馬鹿にされているのであろうと、自分の本気を知れないでいる折尾はきっとそう思っているんだと、内心で思って行きつつ、もし彼女が頷いてくれないのなら、また遠回して、何処で手掛かりを手に入れて行けていて、そして自分の支配のもとにいては、簡単に自分を裏切れないでいるような人物を探したらいいのだろうかと、漠然と考えて行きながら、折尾がもし自分を裏切ったら自分はどうやって彼女の弱みを使っては、場を翻っていこうかと考えていく竜祥は適当に携帯画面を弄っていく、『乗る気になれる?』


  『アタシに何かしらのメリットでも?』自分の眉毛を軽く跳ねらせに来ているような折尾の話に、目を細められているように感じつつ、軽く鼻翼に力を込めては、単純にも感じてしまう彼女に、自分を裏切れないようにするのに一番向いている方法は、彼女を自分と共にリスクを負わせる同伴にすることなんだと、シンプルに一つの問題を解決していたように思えている竜祥、『そうだな、雷の奴は退学になっちまったんじゃないの?』自分の喉元を軽く突いて来るような竜祥が送って来ていたメールに、目を細められているように感じては、思わず軽く歯を噛んでしまう折尾は何度も鼻翼に力を込めては、やはり彼は自分を虐められる枠に閉じ込もうとしているんだと、戦慄し始めているような気分にされている心で考えていく折尾は、情けなく思えるくらいに震えている両手の親指で携帯画面に触れていく、『威嚇するつもりですか…?』


  『そんなことはしないさ、』折尾のあからさまなまでに自分のことを恐れているような態度を示しに来ていることに、口角を上げられているように感じては、可笑しそうにと笑って見たくなっている竜祥は、軽く携帯電話を弄っていた、『仲間には一番のものを共有して行きたいんだよ。』胡散臭いとしか思えないでいるような話を自分に投げに来ていた竜祥のメールに、目を細められているように感じつつ、何度も鼻翼に力を込めては、相手は一体何がしたいのだろうかと、漠然とした思いを抱えて行きながら、眉間に皺寄せては、ぼんやりと背中を冷たく感じてしまう壁に当てていく折尾。


  ”ブブー”宛ら携帯電話から目を逸らしていた自分をこっぴどく叱ってくるような、手のひらに麻痺しているような感覚を残しに来ている携帯電話の揺れに、ぱちくりして行きつつ、きょとんとしている目線を携帯画面に向けにいく折尾。『どれ、斗奴に守られなくなると、すぐに我妻に目をつけられちゃうんだぞ?』”ドクンー”忽然、有無を言わさずに自分の心臓を強く跳ねらせに来ているような一言を送って来ていた竜祥の態度に、歯ぎしりしたみたい思いを強いられているような気分になり、思わず強く白い歯を噛んでは、弱小な自分には彼に歯向かっていけるようなすべは持ち合わせていないんだと、心の中で強く思っていく折尾は苦しそうにと右手にある携帯電話を掴んでいた、「うっ…」


  『けれど俺を手を組んだら、』目を細めて行きながら何度も鼻翼に力を込めては、折尾は自分に大人しく従ってくれていて、そして自分を裏切るような真似をするのも一時的に封じていける方法を考えて行きつつ、チラッと目線をモニターに向けては、眼に映し出されるたびに心臓を強く殴って来ては、自分に犯罪者を根絶やしにして欲しいと思わせに来るような、黒い龍の刺青を右腕に入れては、ものを征服してやったぞと、カメラに目線を向けに来る紫色の頭をしていた男性の少女の画面を強く踏んでいた写真にある、少女のあまりにも哀れな姿に、歯がゆい思いを強いられているような気分になりつつ、間接的に自分に胸の奥を焼かれているような物を見せていた楽々花に、これでメインにして復讐するんだと内心で思っていく竜祥は、軽く鼻翼に力を込めていく、『君の安全を守ると約束しよう。』


  

  

  竜祥が自分に送って来ている果たして信じていいのかどうかも、定かではないでいる言葉に目を細められているように思えては、何度も鼻翼に力を込めていく折尾はぼんやりと霞んでいく視野の中で、もう自分の人生の中に置いて果たしてもう一度会えるのかどうかも分からないでいる斗奴雷の、彼に繋げることのない番号に一瞥していき、「雷君…」猛然と脳内を過っていく彼に酷く意地悪していた我妻操の存在を思い出していくと、つい自分にはようやく力じゃ彼に勝てないでいる我妻操に、復讐する時が来ていたのではないかと、内心で強く感じている折尾はごくりと固唾を飲み込んでは、何度も鼻翼に力を込めて行きつつ、軽く繊細な指で携帯画面にある斗奴雷の名前に触れていき、「安心して雷君…」


  自分の唇から零れていく寂しい思いに満たされて仕舞いそうな声に、心臓を少しばかり揺さぶられているような気分になりつつ、自分は如何にか彼のことを助けることが出来なくとも、せめて彼の為に少しでもしていけるような出来事を、全力で努力していきたいと願っている折尾はぽつりと声を発していた、「アタシがあなたの代わりにあいつをぶちのめすわ…」強く両手を握っては、どうしても冷徹にしか思えないでいる竜祥と手を組んでいくと、きっといつだって彼に裏切られてしまうような可能性が伴って来るのに違いないのであろうと内心で思っては、自分の暴れ回っているような内心を如何にか説得していかないとと強く思って行きつつ、斗奴雷の為に全てを捧げようと願っている折尾は、携帯電話に親指を踊らせていき、『じゃ、もし我妻の奴を滅茶苦茶にしてと提案したら?』


  折尾が自分に向けに来る彼女を侮辱していたような我妻操の存在を、酷く恨んでいるような態度に目を細められているように感じつつ、思わず口角を上げて見たくなっている竜祥は、やっと彼女が大人しく自分に使用されるきっかけを掴めたと思っていく竜祥は、熱く感じてしまう携帯電話に触れていた、『そしたら俺と手を組んでくれるのかな?』『ええ…』自分よりずっと賢く感じては、確実に実力を持っている竜祥が自分の代わりに、斗奴雷を自分の傍から奪っていたようにも感じてしまう我妻操を潰すのを手伝ってくれるのを思うと、つい自分には上手く夢の中で会えるかもしれない斗奴雷に向けて、胸を張っていけるような状態になれるんだと強く思っていく折尾、『出来る限り協力しよう。』


  「ふん…」酷く向きになっている折尾が自分に返して来ていたメールに、目を細められているように感じつつ、彼女は酷く我妻操を恨んでいるのではなく、彼女を我妻操のもとから救っていた斗奴雷が、彼女のもとからなくなっている斗奴雷への寂しい思いも己の悲憤も全部、我妻操にぶち込んでいるだけなのではないかと内心で納得している竜祥は、軽く右側の口角を上げていた、「楽勝だな。」軽く鼻で息を吐き出しては、目を細めては、折尾が味方になって来ていた以上、まだ何かしらの楽々花の辱しめを受けるようなシチュエーションに、仕上げていけるような人物は必要なんだと心の中で考えていく竜祥、『簡単な話だ、どうして自分が産まれてはまだ生きて行かないといけないのかと、』ニヤリと口角を上げては、我妻操がいなくなるとクラスも大分平和になれるのであろうと内心で思って行きつつ、クラスメートの脳内に確実に、自分が害悪でしかないでいる我妻操を追い出せていたと言う認識を植え付けては、自分に逆らうとどうなってしまうのかを思い知らせていく必要はあるんだと、上手く学園生活を送って行くために、小夜に悲しむような惨めな目に遭ったりしないためにと思っていく竜祥、『人生を疑ってしまうくらいの仕打ちをあいつに仕込んでやろう。』

  

  『本当に…』竜祥のやけに本気で楽々花をどうやって潰していくのかを考えては、自分と我妻操を倒すと約束して来ているような態度に戸惑いつつ、彼はもしかしたら既に楽々花に対する意地悪に、何かしらの考えを抱えていたのではないかと漠然と思っていく折尾、『約束してくれるのよね?』『俺は簡単に約束を破いたりはしないさ。』折尾の酷く自分を不信しているような態度を自分に向けに来ている様に、目を半開きさせてみたくなりつつ、可笑しそうにと口角を上げていく竜祥は、つい彼女にはまだリスクを共に背負わされていた以上、自分が裏切りたいと思ったとしても簡単には裏切れないのを理解していないことに、微かに安心感を覚えては、彼女はヘンテコな考えを編み出しては、自分をカモにする心配は要らなさそうだ思っていく竜祥、『君が協力してくれる限りは。』


  『分かったわ、』竜祥が酷く正直に自分に利用価値があると語って来ていたような言葉に、目を細められているように思えては、何度も鼻翼に力を込めていく折尾はごくりと固唾を飲み込んでは、彼が我妻操を自分の代わりに排除してくれるのなら、彼が思っている茶番なのかどうかも分からないでいる作戦に、乗っかって見ようと思っていく折尾は彼に尋ねていた、『どうしたらいいの?』軽く白い歯を噛んでは、ゆっくりと興奮気味になれているような両手の親指で携帯画面にある斗奴雷の名前を残していた番号を軽く触れていく折尾。

  

  まったりと携帯画面の下を埋め尽くそうとしているような、自分が送っていたメールに目を細められているように感じている折尾は、軽く繊細な鼻翼に力を込めていた。『今日もママとパパに空気扱いされてるんだ、雷君。』宛ら自分の瞳を奪おうとしているような、自分が彼に送っていた酷く惨めに思えるようなメールに、心を強く殴られているような気分になり、永遠に彼は目にすることのないであろうメールを送っているのを知りながらも、自分が酷く不安になる時、クラスの中で唯一とも言える自分を守ってくれていた、自分にとっての英雄である彼との連絡を中断したくはないんだと、強く願っている折尾はピンク色の指先で携帯画面を弄っていた、『アタシ、我妻操に復讐するんだ。』


  ”ブブー”まるで自分にどうしたいいのかを思いつけていたような、自分の両手の中で軽く戦慄しているような携帯画面を黒い瞳で映し出していく折尾は、軽くひんやりとした空気を吸い込んでいた。『取り敢えずは人脈と資金が作戦を始める定石かな、』折尾の自分たちが扱える資源に知らせて行きつつ、彼女が使えるような資源を聞き出して行こうと考えていく竜祥、『資金は俺が如何にかやっていけるように思うけど、』軽く鼻翼に力を込めては、学生である彼女には大した金を持っていないのであろうと、内心で思って行きながら一番金銭面で手こずらないで済みそうな作戦を中心にして考えて行こうと、内心で思っていく彼、『お前の知り合いの中には法律とかを無視していけるような人間はいる?』


  『そのような人間はいないのでしょ…』竜祥が自分に向けに来ている自分の知り合いの中には、犯罪者はいないかと聞きに来るような質問に、目を半開きさせてみたくなりつつ、思わず彼に飽きれては、頭は結構切れるはずの彼はもしかしたら何処かに頭を打ってしまっては、呆けたのではないかと、もし本当にそうなると、自分には我妻操に復讐していけるようなチャンスを無くしてしまうんだと強く思っている折尾は、軽く唇を噤んでは、本気で不安になっている折尾は携帯電話に触れていた、『だけど法律に結構お世話になっている人がいたりするんだ、』ぼんやりと目を細めて行きつつ、まったりと脳内を過っていく神秘的にも思えるような人物像に、ヒントを貰えているような気分になり、真面目に竜祥に彼の役に立ちそうな人を紹介していかないと、彼に自分には利用価値のない奴だと思わせてしまうのではないかと、不安になっている折尾は携帯画面に文字をかけていき、『結構お金持ちだったりするんだよ。』


  「ふん…」自分の目を細めに来るような折尾が送って来ていたメールに、心を微かに照らされているような気分になりつつ、彼は一体どんな人物なのだろうかと漠然と考えていく竜祥は、まるで内心にある好奇心に操られているような両手の親指で、携帯画面を弄っていた、『どんな人なのか、できる範囲で教えてくれないかな?』案の定竜祥は自分が彼に知らせに行った人物に興味を引かれていることに、口角を軽く上げられているように感じつつ、彼も自分の為に頑張っては、最悪にも思える我妻操を潰してくれるのではないかと、内心で強く期待している折尾、『うん、なんか、家が滅茶苦茶お金を持ってるらしんだ、』


  軽く鼻翼に力を込めては、目を細めて行きつつ、出来る限り相手の自分にしか教えていないプライベートな話を控えて行こうと、内心で思って行きながら、そもそも相手はかなりと言っていい程に人生に達観しては、誰にも彼の境遇を話していたように感じてしまう折尾は、ぼんやりと苦い笑みを浮かべては、ネットでは誰にどんな話もしていけるような安心感のある場所だと思っては、つい自分に竜祥に知らせていく相手に申し訳ないことをしているような気分になりつつ、竜祥に自分の為に働いてくれるのを思うと、ついネットで知り合った赤の他人に気を遣っていく余裕はないんだと、強く思っていく折尾、『それで父を無くして、一人ぼっちになって、自分と同じような社会に受け入れられないでいる人を探す為にグループの中に入ってたんだってさ。』


  ぼんやりとやけに相手の事情を知っているような折尾のメールを見下ろして行きながら、何度も鼻翼に力を込めては、つい折尾と相手の関係が気になりつつ、二人はどんな関係であろうとも、自分にはただ楽々花に復讐していけるのならそれだけでいいんだと、内心で思っていく竜祥は軽く左手を上げては、顎を擦っていき、「お金持ちで引きこもりか。」軽く口角を上げては、どう考えても相手は社会にとっての害悪でしかないように感じては、害悪であればあるほどに普通で退屈する人生を送っていくような一般人の発想とは、違って来るはずなんだと強く思っていく竜祥は携帯電話に文字をかけていた、『紹介してくれない?』『分かりましたよ、』竜祥の須賀に興味を示していたことに手応えを得ているような気分になりつつ、内心にある斗奴雷の代わりに復讐していけるような思いが、強くくすぐられているような気がしてならないでいる彼女、『ちょっと招待してくるね?』


  『ええ、よろしく。』軽く左手にある携帯電話を弄っては、まったりと目線をモニターに向けて行きながら、右手でマウスを握っていく竜祥は何度も鼻翼に力を込めては、楽々花と接触していけるような場所と時間は必要なんだと、内心で思って行きながら、楽々花と言う人間にも利佳のようにサイン会を開いてたりしないのだろうかと、内心で思って行きながら、軽く左手にある携帯電話を下ろしては、パソコンで調べて行こうとする彼。


  ”ブブー”『どうかしたのかな、オイラを呼んでさ。』忽然、自分に挨拶を交わしに来ていた酷く癖のある自称に戸惑ってしまう竜祥は、ぼんやりと左手で携帯電話を握っていき、『どうも、先ずは自己紹介かな、折尾君のクラスメートで、竜祥と申します。』ビクッと自分の眉毛を跳ねらせに来るような竜祥が送って来ていたメッセージに、ぱちくりしていく折尾は思わず左手を軽く上げては、自分の唇を隠していく、「丁寧だな…」


  『オイラは須賀だよ、』強く亀裂していたような口角を上げては、他愛のないメールを送って来ていた相手の文字に、目を半開きさせていく須賀は軽く鼻翼に力を込めては、左手の親指を軽く立てては、緑色のアイコンに右手を触れていく、『白いニーソックスを穿く女の子が一番好きなんだ。』自分に飽きれて欲しいと語って来ているような相手の言葉に、目を半開きさせてみたくなりつつ、相手の頭の中は何が入っているんだと、微かに疑問を抱えている竜祥はぽつりと呟いていた、「どうだっていいよ…」


  まったりと背中をひんやりとした回転椅子に付けては、相手は変態であろうとも自分に使えるのなら、それでいいんだと内心で思って行きながら、偶像を追い求めるくらいの人間は、十中八九偶像のパフォーマンスを堪能していけるような暇があるはずだと、内心で考えて行きつつ、相手のことを好いていればいる程に、偶像のプライバシーに興味を引かれていて、そしてプライバシーを見ていける暇はあるんだと思うと、真っ先に楽々花と言う人が人為的に作り出していたとしか思えないでいる、リアルだけれど空想のような存在を囲んでいるコアにいる人々を潰しては、ブームを起こすと、自ずと空想と言う存在は、空想らしく空中分解してくれるのであろうと思っていく竜祥は、可笑しそうにと右側の口角を上げては、どれだけ愚かで幸せな日々を送って来たらそのような空想に縋っていくのだろかと、目出度い彼女のファンに興味を微かに引かれているように感じつつ、目出度い奴になって行けるような余裕のある環境に育って来た相手が、酷く羨ましく感じている彼は、携帯電話に触れていた、『唐突だけれど、君は楽々花に恨みがあるのかな?』

  

  自分にぱちくりして欲しがっているようなメールをチャットに入れてきていた竜祥の話に、目を半開きさせていく折尾はぽつりと呟いていた、「本当に唐突だな…」『ある。』軽く鼻翼に力を入れていきながら、竜祥が自分に送ってきていた興味を示さずにはいられなくなっているような話に、目を細めていきつつ、悔やんでいるようにと軽く歯を噛んでいく須賀は、両手の親指で携帯画面を弄っていく、〚顔っていうか、皮膚のせいで全般的に握手会とかサイン会と無縁なんだからな…』悔しそうにと目一杯鼻翼に力を入れては、強く空気を吸い込んでいく彼は、自分の過去に興味を示しに来ていた竜祥に自分が遭っていた不幸を知らせてやりたいと強く思いつつ、語って行きたいと強く願っている、〚金をかけて楽しませるような職業だってのに…』

  

  酷く怨念が詰まっているような口調で話をしているような須賀が自分たちに送ってきているメッセージに、ぱちくりしてみたくなりつつ、彼は一体何に遭っていたのだろうかと、分からなくなっているような気分にされている竜祥は、漠然と携帯画面を見下ろしていた。〚なのに金を一杯かけていたオイラに会場に入らせてくれないんだ…』漠然とぱちくりしていきながら、須賀が語って来た酷く楽々花を恨んでいるようなメールの内容であるはずなのに、どうしても楽々花本人とは関係していないような気分にされているようにと考えていく折尾は、呆然といっぱい文字を送って来ていた彼の黒いメールを見下ろしている。


  〚父さんを亡くした小学生だったのオイラを拒んだ!くそったれの差別だ!』勝手に盛り上がっているような須賀が自分たちに送ってきていたメールの内容に戸惑いつつ、取り敢えずは彼は楽々花と言うより、彼に楽々花に会わせてやらなかった門衛を恨むべきなのではないかと、漠然として思いを抱えては、須賀が楽々花に全ての不満と文句をぶつけたいと言うのなら自分にとっては好都合なんだと、思っていく竜祥は思わずぼんやりと小首を傾げては、一体どれだけ酷い外見であらば楽々花の門衛に拒まられるような感じになれるのやらと、内心で酷く須賀の外見が気になりつつ、ぼんやりと渇いていたような唇を開けていく彼は呟いていた、「皮膚のせい…?」


  弱っているようにと軽く左手で顎を擦って行きつつ、折尾はもしかしたら自分にエイリアンでも紹介しに来ていたんじゃないのかと、一瞬不安になりもし本当にエイリアンだったら、とっくに楽々花に復讐できていたのであろうと思っている竜祥は、ぽつりと脳内を過って行く答えを少しばかり弱っているような声に乗せていた、[火傷?」まったりとひんやりと感じてしまう空気を吸い込んでは、相手はどんな体をしていて、どんな皮膚をしているのかは自分とは関係のない話であり、自分にはただ同じ楽々花を潰していきたいと言う志を持つ頼れる仲間が、一人でも増やしていけたらそれでいいんだと思っている竜祥は、携帯電話を弄っていた、『ちなみにハッキングに詳しかったりするのかな?』


  ぼんやりと薄暗い部屋を照らしてくれては、自分に彼が送ってきていたメールを見やすくしてくれているような竜祥のメッセージを見下ろしては、彼は何を企んでいるのだろうかとぼんやりと思っていく須賀は、軽く眉毛を顰めては、竜祥の考えを想像していきながら、軽く両手の親指で携帯画面を弄っていく、『知り合いには色んな奴がいるぞ、金さえ払っていければだけど。』須賀が自分たちに返して来ていた惚れて仕舞いそうなくらいに感じて来る、格好いい台詞にぱちくりして行きながら、ごくりと固唾を飲み込んでは、自分には大した人としか知れないでいるのを思うと、つい携帯画面の下にある最愛の斗奴雷と言う名前を付けていた番号に、傷心を植え付けられているような気分になり、寂しい気持ちに脳内を満たされているような気がしている折尾は、軽く艶やかな唇を噤んでは、恐る恐ると両手で携帯電話を弄っていた、『えっとちなみにどんな作戦をかまして行きたいのですか…?』


  『簡単な作戦だよ、』軽く口角を上げては、人脈をしっかりと持っているような須賀が自分に返して来ていた返答を思うと、学生でも出来てしまう簡単なトラップで自分の大切な小夜を悲しませていた楽々花に、一矢を報いるんだと内心で強く思っていく竜祥は、両手の親指を携帯画面に滑られていき、『一人の人間を潰しにいくのは容易い。』まったりと冷たく感じては、内心にある成功しているような熱気を放っているような思いを、冷やしてくれるような空気の存在を感謝して行きながら、軽く白い歯を噛んでしまう竜祥は、まだミッションは始まってもいないんだと、既に成功に酔っているような自分を心を叱っていく彼、『なんかの昔のニュースを見てたかな、声優を目指そうとしていた少女が強姦され、写真が流出されているのをさ。』


  ”ドクンー”刹那、まるで自分にあんぐり口を開けて欲しいと語って来ているような竜祥が送って来ていたメールに、ぱちくりして見たくなっている須賀は、思わず興奮と緊張とあり得ない未来に、自分たちは到達していけるのではないかと言う期待に、震わされているような両手で携帯電話を抱えていく、『楽々花を強姦するのか…?』自分に彼は妄想癖があると正直に紹介しに来るような竜祥の言葉に、目を半開きさせて見たくなっている折尾は、可笑しそうにと右側の口角を上げて行きながら、竜祥は彼の妄想が見事なまでに破られたとしても、ちゃんと自分との約束を守ってくれては、我妻操を虐めてくれることを願っていく折尾は、飽きれているような思いをメッセージに込めていた、『無理があり過ぎるのでしょ…』


  宛ら自分を強姦魔に仕上げようとしているような、二人の勝手にも思えるような話に苛立ちを覚えては、どうして自分には小夜以外の女に触れないといけないのかと、二人に聞いてみたくなっている竜祥は、不機嫌そうにと眉間に皺寄せて行きつつ、軽く白皙の顎を上げては、携帯画面を見下ろして言う、「俺がんなゴミがするような底辺な復讐をすると思ってんじゃねぇよ…」軽く鼻翼に力を込めては、学生である自分たちが大したことはできないと、自分と同じ認識をしっかりと抱えているはずの折尾の存在を考えていくと、どうして自分たちには簡単に楽々花に近づけるだけではなく、あからさまなまでに人を殺しにいくつもりでいたはずの被害者の少女の兄を、簡単に征服していけるようなボディーガードを倒しては、楽々花に害を加えるのが出来るを思うのだろうかと、ぼんやりと思ってしまう竜祥、『芸術的に行こうよ、俺の大事なものに罅を付けてたんだからさ。』


  

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