第316話これからも手紙を送っていくのを手伝うよ?ねぇ…?

  酷く弱くなっては、強い風に吹かれると、倒れてしまいそうな白野の衰弱している様に見開かされ、思わず彼女のもとまで駆けつけては、弱り切っている彼女の事を支えていきたいと切に願っていく和流。「話したい事は…それだけか…?」忽然、まるで自分の彼女に向けて踏み出していた右足を、拒んで来ているような声を発していた白野の潤んでは、自分を仇だと思って来ている態度に、泣かされてしまいそうに思いつつ、ぼんやりと俯いてしまう和流は悲しそうにと軽く鼻を啜っては、チラッと彼女の涙を抑えているように艶やかなピンク色の唇を、白い歯で噛んでいく姿に一瞥しては、彼女が自分に見せて来る態度は、もう何百回も脳内で浮かんで来たはずなのに、彼女が本当に野黒新の方を選んでは、自分を果てしなく遠くに突き放して来た様に困らされては、切なげに唇を噤んでいく彼はごくりと固唾を飲み込んでは、引き攣っているような右側の口角を上げて行きつつ、彼女の瞳を見つめていた、「そんなに…怒らないでよ?」


  「怒るわよ…」自分がずっと好いていた和流が、自分の知っていた彼とはまったく違う人になっている事に苦しめられては、思わず涙を零してしまいそうな気がしてならないでいる白野は辛そうにと左手を上げて行きつつ、自分の赤くなっている鼻先から垂れてしまいそうな鼻水を拭いていく、「あたしの新だぞ…?」「うっ…」さり気なく自分の心臓を抉りに来る白野の、自分をあからさまなまでに嫌っては、自分に近づいて欲しくないでいるようにと、左足を軽く後ろに向けて引いては、宛ら悲憤に体中を抑えられているせいで、上手くバランスを取れなかったかのようにと軽く弱っている肩を地面に近づいては、倒れ込んでしまいそうな彼女の体勢に見開かされている和流は、まるで自分の代わりに反応してくれているようにと強く地面を踏んでくれている右足に苛立ちを覚えては、自分に弱されている彼女は、きっと屑だと思われている自分なんかに助けられたくはないんだと、悲しみに頭を打たれている脳内で漠然と考えていく彼。


  本来ようやく自分に告白してくれるんだと考えていた和流が、急に自分に野黒新の事を彼と共に諦めて欲しがっているような言葉を自分に投げて来て、身体を潰しに来ては、両足から力を奪いに来ていたようにも思えている白野は、否応なしに自分に近づいて来ては、身体を抱えようとする彼の軽く自分に向けて来る右手に一瞥しては、不服そうに鼻翼に力を込めてしまう彼女、もし彼に触れられると、つい彼から離れる事が出来なくなってしまいそうな気がしてならないでいる彼女は、必死に戦慄している喉から声を発していた、「近づかないで!」


  ”ドクンー”「うっ…」またしても自分が思っていたように、あまりにも慣れ親しんだ白野は、自分が思い通りの態度を何度も示して来ては、人生今まで彼女に向けて来た思いも、十中八九誤っていないであることを間接的に証明しに来ていた彼女の様に苦笑いして見たくなりつつ、心が彼女に潰されては、欠片も残されていないような気がしている和流は軽く喉に引っかかって来た唾液を飲み込んでは、彼女に傷つけているのは、自分のはずなのに、加害者が被害者より傷を負っているのは少しばかり笑えない話だと、自嘲気味に笑って見たくなっている彼、「俺は…?」


  和流がまたしても自分に訳の分からない話をしようとしているんじゃないかと、思わせに来る態度に弱らされては、自分を悪魔に取り付かれているような彼から守るようにと、軽く両手で自分を胸元を抱えては、右肩を彼の胸元に向けてしまう白野は、ぽつりと不満に満ちている声を発していく、「なによ…」恐る恐ると痙攣しているような右手を胸元に当てて行きながら、人生今までずっと彼女の事を思って、彼女に少しでも楽な道で歩いて行けるようにと全力を尽くして来ては、彼女に微かな傷も背負って欲しくないで来た自分が、結局彼女に嫌われている事に、泣かされてしまいそうなに感じては、白野の悲しんでは、潤んでいる眼を自分に向けて来る様に申し訳ない心境を強いられているように思いつつ、上手く背筋を伸ばしては、彼女を直視する事が出来ずにいる彼は、弱り切っているようにと軽く頬を右肩に寄せていた、「君にとっての…俺は…」


  まるで自分が彼女に向けていく質問に、驚かされているようにと自分への警戒を解して来ては、ゆっくりと震えている胸元を自分に向けに来る白野の瞳を見つめて行きつつ、目頭を撫でに来る涙の粒を感覚をぼんやりと感じて行きながら、軽く喉を詰んで来ていたような空気を飲み込んでは、彼女に自分の事はかけがえのない大切な存在だと、思われてみたいと切に願ってしまう和流、「何なのかな…?」戦慄している左手を痙攣しては酷く疼く胸元に当てていく彼は、白野の自分の怪物だと思っているようなくらいに、自分の存在を恐れては、萎縮していく様に苦笑いしてみようと思っている彼、「ただの幼馴染なのかな…?」引き攣っているような口角を上げて行きながら、自分につられては、戦慄しているようにも思える空気を吸い込んでいく彼は、ぽつりと弱り切っているような声を発していた、「それとも、ただの見にくい奴かな…?」


  和流のまるで自分が彼に向けている態度に弱されては、萎縮しているような様に心を苦しめられているように思いつつ、自分はもしかしたら彼に悪い事をしてしまったのではないかと漠然と考えては、苦しんでいるようにと軽く歯を噛んでいく白野、「さっき新を諦めろとかは言わなかったら、」ごくりと固唾を飲み込んでは苦しんでいるようにと鼻を啜っていく彼女は、朧気になっていた視界の中で彼の事を見つめていく、「もっと親しい関係になってもいいんじゃないかって、」宛ら自分が紡いだ言葉に驚かされているようにと眉毛を跳ねらせていく和流の瞳に、心を弱らされているように感じては、自分に野黒新を突き放して欲しいと語って来ていた彼は、途轍もなく遠くに離れていたように感じては、自分たちがもう野黒新の話をする前までの関係には、戻れなくなってしまうんじゃないかと不安になっている彼女は辛そうにと歯を噛んでいた、「思ってたよ…」


  「本当に…」白野が自分に向けてくれていたあまりにも意外な話に見開かされては、唇が否応なしにこじ開けられているような気がしてならないでいる和流、「思ってくれてたのかな…?」恐る恐ると右手を上げて行きつつ、白野は向きになり、わざわざ自分を苦しめる為に、自分ともっといい関係になるのを語っていないのかと、漠然と考えていく彼はぽつりと弱っているような声を発していき、「そんなにもあいつの事が気になっているくせにさ…?」


  「新は!」和流が自分が彼の言う通りに、野黒新の事を酷く気になっているのを語って来ていた事に弱らされているように思えては、自分にとっては、野黒新と彼は別のように思って来ていたんだと、心の中でぼんやりと思って行きながら、既に自分が知っていたあの憧れの和流秋人ではなくなっている彼にはもう、自分の本当の思いを詳しく教えて行く必要はないんだと、ぼんやりと思っていく彼女は軽く弱っている両手を握っては、ぽつりと呟いていた、「違うんだよ…」

  

  「うん…」白野が酷く悩んでいるような声を発していた事に苦笑いして見たくなりつつ、何度も頷いて行きながら、彼女が紡いだ違うと言うのは、一体何が違うと言うのかがまったく分からないと、ぼんやりと考えて行きながら、何度も頷いては、引き攣っているような右側の口角を最大限のまでに上げていく彼、「分かった、」困り果てているようにと目を細めては、自分は白野にとっては、ただの野黒新のスペアなんじゃないかと、可笑しくなってしまいそうな頭の中で、ぼんやりと困り果てては、自分にこれ以上の事を説明しようとしないでいる白野の事を見つめては、これ以上彼女を攻めていくと、自分が自分に残していた緊急時に使う手札は使えなくなって仕舞うんだとぼんやりと考えて行きながら、まったりと身体を彼女から引いていく和流は言う、「分かったよ。」


  ゆっくりとひんやりとした空気を吸い込んでいく和流の、まるで自分が紡いだ自分でも曖昧なように思える話で、納得している態度に戸惑いつつ、漠然と小首を傾げてしまう白野は眉間に皺寄せて行きつつ、ぽつりと疑問の声を発していく、「何がだ…?」彼女のまるで自分から返答を聞くのを恐れているようにと、肩を縮めている様に困らされては、目を細めていく和流はまったりと振り返っては、彼女に自分が今までして来ていた行動は、全て演技であることを信じさせたいと強く願っている彼は、軽く左手をかざしていき、「おいー」宛ら自分が必死に上げている平坦な振りをしている声色に、返事をしてくれているようにと校舎に隠されていた右手を壁から出しているようにも見えては、歩いて来ようとする相手の腕を見つめて行きながら、軽く顎を上げては、白野が本当に自分が思っていたようにと、自分を拒んで来ていた悲しみから何とか離脱していこうと強く思っている和流は、恐る恐ると戦慄している右手を口元に添えていき、「そこで聞いてたんだろう?」


  ”ドクンー”突然、まるで学び舎に話しかけていたような和流の仕草に、困惑の思いを強いられているように感じつつ、ぼんやりと小首を傾げていく白野は呆然と佇んでは、和流の背中姿を見つめていく、「え?」「おおよ、」まったりと右足を前に向けて踏み出して行きつつ、まったりと左手の親指を上げては、自分の胸元を指差していく梅川内酷は、白野に背を向けては、必死に歯を食いしばって、内心からこみ上げて来る悲しみを何とか抑えようとしているように何度も鼻翼に力を入れては、唾液を飲み込もうとする和流の弱り切っている態度を見つめて行きつつ、顎を上げているのに、目を地面に向けている彼のまるで自分自身と戦っているような様は、少しばかり可笑しく思いつつ、まったりと左手を上げていく梅川内酷はぽつりと声を発していた、「聞いてたぜ、しっかりとな。」


  「何よ…」ニヤリと口角を上げて来ては、まるで自分が浮かんでいる驚愕の表情を楽しんで来るような、梅川内酷の灰色の瞳に映し出されている自分の姿に苛立ちを覚えては、思わず彼は和流と何をしていたのかと、和流が彼にかけていた言葉で不安になっていく白野は、恐る恐ると戦慄している眼差しを和流の後頭部に向けていき、「それ…」弱っては、まるで風に声を掻き消されてしまいそうなくらいに、震えている声で自分の背中を刺して来ていたような白野の態度に、口角が斜め下の方向に固定されているように感じては、軽く左手を上げては、自分の右肩に置いて来ていた梅川内酷の存在を気にすることなく、軽く鼻を啜っては、無理矢理口角を上げては、何とか白野との仲を取り戻そうと強く感じている和流、喉に引っかかって来る固唾を飲み込む余裕を無くされては、強く笑っては、さっき彼女に向けていた全ての本音はただの冗談である事に仕上げて行こうと、強く思っている和流はゆっくりと彼女に顔を向けていき、「こいつと話をしてな…?」


  まるで自分の思いに感知してくれているようにと、軽く左手を自分の左肩にかけに来ては、右手を腰にかけていく梅川内酷の存在を気にする事無く、苦渋なる思いに苛まれているようにと眉間に皺寄せたままで、強く戦慄している両手で鞄を握っている白野の深いピンク色の瞳を見つめていく和流、「一番仲のいい人にちゃんと怒らせていけるのかどうかを…」自分が紡いだ言葉を信じられないと、語って来ているようにと眉毛を限界なまでに上げていく白野の態度に困らされては、どの道彼女との仲はもう直す事が出来なくなっていた以上、ふざけた話をしたように仕上げては、彼女の心の中にある自分のマイナスなイメージを、最低限に減らして行けるような事をしていこうと強く考えている彼は言い放った、「かけて見たんだ。」


  「えっ?」和流が彼女に向けていた話に、魂を体から抜かれていたようにと漠然と唇を開けて来ては、和流が紡いだ嘘でしかない話を信じられないでいるような白野の態度と、まるで彼女の瞳から逃げ出したがっているようにと、目線を自分たちの左側にある河に向けていく和流の様に困らされては、漠然と自分の少しばかり膨らんでいたズボンのポケットに一瞥しては、思わずため息を吐いて見たくなっている梅川内酷は、まったりと彼の背中にもたれかかっていたような左腕を引いては、軽く顎を上げていく彼は和流の事を鼓舞して行くようにと背筋を伸ばして行きつつ、強く左手で彼の左肩を握っていく、「おおよ~」


  宛ら自分が上げていた能天気な声に驚かされているようにと漠然と潤んでは、酷く血走っている瞳を自分に向けに来る白野の自分たちを拒んでいるようにと、小刻みに首を横に振っていく姿に心臓を刺激されているような気がしては、さっきまでに和流にちゃんと彼女と向き合って欲しいと、傍らで考えていた自分が、白野のまるで世の末を目の当たりにしているような態度を心で感じてしまうと、つい体が可憐に散っていく花のような彼女に弱らされては、恐る恐ると目線を向きになっている子供のように、彼女と顔を合わせようとしないでいる和流に向けていき、「この俺の勝利みたいだな?」


  和流と梅川内酷が自分に向けて来る訳の分からない言葉に戸惑いつつ、和流は自分の事を駆け引きの材料にしていたであることを思うと、つい彼は自分にあまりにも酷い事をしていたようにと感じてしまう白野、呆然と目線を河に向けては、自分の事を見てくれては、解釈しようとしないでいる和流の様に心を握り潰されているような気がしてしまう彼女は恐る恐ると汗ばんでは、震えている両手を握りながら、二人から体を一歩引いていく、「なに…?」


  白野が彼に向けに来る質問に苦しめられているようにと、軽く戦慄している唇を噛んでいる和流の、弱り切ってはまともに彼女に彼が考えていた嘘を向ける事が出来ずにいる様につられて、心が縮めているような気がしている梅川内酷、軽く鼻翼に力を入れては、ゆっくりと顔を和流から逸らして行きつつ、ぼんやりと自分に興味を示さないでいる白野の紅潮していた頬に目線を向けてしまう梅川内酷、「どんな酷い事を言っても、」まるで自分が紡いでいく話は、全てどうだってもいい内容でしかないと語りに来ているようにと、和流に注目している白野の態度に苦笑いして見たくなりつつ、困っているようにと左手で弱っては、倒れてしまいそうな和流の肩を支えて行きながら、まったりと右手を上げていく梅川内酷は言う、「お前はこいつに怒ったりしないって言ったからな、」ニヤリと口角を上げては、酷く白野の事を重要視している和流に苦しみを背負わせるのは、あまりにも残酷な話のように感じては、白野に全くもって興味のない自分が、彼にかけてしまう負担を少しでも背負っていこうと強く考えている梅川内酷は右手の親指を立てては、激しく鼓動を刻んでいる胸元に当てていく、「金をかけてたんだぜ~?」


  わざわざ彼が悪い話を自分に持って来ては、自分を泥船に乗せていたようなニュアンスを込めて、話を進めてくれている梅川内酷に負い目を感じては、自分には彼に飛んでもない借りを貸していたと同時に、また一歩、自分でも嫌悪する自分に近づいていたような実感を得ている和流、「ええ…」軽く頷いては、無理矢理口角を上げて行きつつ、梅川内酷に全ての責任を負わせるのはずるく思うと同時に、白野に許して貰う為に、自分を庇おうとする優しい彼を犠牲にするのは可笑しな話なんだと、心の中で強く思っている和流、「どうやら俺の負けみたいだ。」


  まったりと左手をポケットに突っ込んでは、白い基調をしていた財布を取り出しては、梅川内酷に渡そうとする和流と梅川内酷の話をぼんやりと聞くと、どの道にしろ、和流は自分を道具だと思っていたのかと、普段あんなにも優しい和流が、自分の知らない時では、こんなにも信じ難い事をするような人間に、いつの間にかなっていたのかと、和流への疑問に脳内を満たされているような気がしてならないでいる白野は、ぽつりと戦慄しているような声を上げてしまい、「え…?」


  「ほら、」宛ら自分に全ての責任を彼に擦り付けような話を紡いでいかなくともいいのかと、聞きに気ているようにと眉毛を跳ねらせていく梅川内酷の驚かされているような態度に苦笑いして見たくなりつつ、自分にはもうこれ以上白野の前で汚らしい存在になりたくはないと思ってしまう和流、「お前に金やるよ、」潤んでは、涙を零してしまいそうな瞳で梅川内酷の顔を映し出して行きながら、苦しそうにと鼻を啜っては、例え彼に責任を擦り付けた所で、白野との仲は戻れたとしても、これから彼女と付き合っていく日々の中で、自分がちゃんと彼女と共にいられるのは、梅川内酷を犠牲にしていたである事には、なりたくはないと強く思ってしまう和流は軽く左手にある財布を彼の胸元に付けていきつつ、自嘲気味に口角を上げていく和流は、灰色の瞳の中にある自分に向けては、声を発していた、「もう満足しているのだろう…?」ぽつりと自分の唇から飛び出ていくまるで自分は少なからず、梅川内酷に利用されていたと語っているようなニュアンスが微かに込められていた言葉に苛立ちを覚えては、自分の意思とは関係なしにまだ白野と最低の繋がりを持ちたいと思ってしまう自分の唇の反応に悔やまられているような実感を得ている和流、「うっ…」


  和流の酷く弱っている様で自分に財布を当てて来ていた態度に、心臓を弱らされているように感じては、彼は白野の事を大事ではなかったのかと、漠然と考えてしまう梅川内酷、和流の軽く鼻翼に力を入れては、まるで自分にこれ以上余計な事をしないでと語って来ているような様に目を細められては、まったりと右手で彼が当てて来た財布を受け取っていく梅川内酷、「おおよ~」


  梅川内酷が楽しい演技をしてくれては、我が儘な自分に合わせてくれている態度に苦笑いして見たくなりつつ、まったりと顔をぼんやりと唇を開けては、自分と彼のやり取りを見つめてくれていた白野に向けていく和流、「ごめんな…?」引き攣っているような口角を上げて行きながら、まるで自分を拒んでいるようにと何度も首を横に振っていく彼女の瞳に弱らされては、恐る恐ると左手を胸元に当てていく和流は言う、「本心ではなかったんだ、許して…」宛ら自分たちのもとから逃げ出したいと語って来ているように、左足を引いていく白野の様に、喉を一瞬にして強く握られているように思えては、口角が斜め下の方向に固定されているようにと感じてしまう和流、答えを既に貰えたように感じてしまう彼は残念そうにと補足していく、「くれないかな…?」


  和流の酷く苦しんでいるような瞳を睨んで行きつつ、自分の事を道具だと思って来ていた彼は本当に落ち込んでいるのか、それともただ自分に許して欲しいと思っているだけで、演技をしているのか、自分には自分が知っていた和流では考えられない出来事の連続を、自分に向けて来ていた彼が自分に向けて来ていた態度に悲憤を覚えては、苦しそうにと強く歯を噛んでいた白野は、ぽつりと喉から声を絞り出していき、「信じられない…」


  白野の弱り切ってはまるでもう自分とは話をしたくはないと語って来ている態度に、心を苦しめられているように思えては、思わず強く歯を噛んでしまう和流、「うっ…」和流が浮かんでいる苦渋な態度に不満を覚えつつ、まるで自分とは何も関わっていないと語って来ているように涼しい表情を浮かんでは、財布を抱えている梅川内酷の河を眺めていく姿に一瞥しては、もしかしたら梅川内酷が和流の事を利用しては、わざと彼に自分の心を刺激させにいくような話をさせていたのではないかと思うと、つい和流がさっき自分に向けて来ていた、野黒新を突き放すと語って来ていた態度はあまりにも本音っぽく聞こえていた事に、脳内を翻弄されているような気がしてしまう彼女は軽く渇いた唇を噛んでしまい、「こんな事をするだなんて…」


  俯いていく彼女の自分の顔を見たがらないでいる態度に、心臓を貫かれているように思えては、急いでいるようにと右足を彼女の方向に向けて踏み出しては、猛然と左手を胸元に当てていく和流、「嘘なんだよ…?」懇願していくようにと眉毛を顰めて行きつつ、歯ぎしりしながら自分を信用してくれないでいる彼女の血走っていた瞳を睨むようにと見つめていく彼は言う、「新の事は全部嘘なんだよ…?」ごくりと固唾を飲み込んでは、引き攣っているような口角を上げて行きつつ、苦い笑みを浮かべてしまう和流、「これからも手紙を送っていくのを手伝うよ?」苦しそうにと戦慄している喉元に力を込めて行きつつ、彼女にどうか自分から離れないでくれと懇願して見たくなっている彼はぽつりと声を発していた、「ねぇ…?」


  自分の事を子供だと思いこんでいるような態度で、酷く悲しみを覚えていた自分を慰めに来る和流の切羽詰まったような態度が、さっき自分の喉元を鷲掴みにして来ていたようなリアクションをぶつけに来た後で見てしまうと、どうしても自分の事を馬鹿にしているように感じてしまう白野、「あたしは、」猛然と左手を胸元に当てては、和流が梅川内酷にどんな事で威嚇されていたのかも分からないと言うより、和気藹々としているようにも見えてしまう二人の仲を思うと、和流が脅されているのはただ自分の妄想に過ぎないのではないかと考えてしまう白野は、彼の眼を見つめていく、「あんたにとってただの駆け引きの道具なのね…?」


  ”ドクンー”「うっ…」白野が自分に投げて来ていた心臓を爆ぜらせに来るような一言に、口角が斜め下の方向に固定されているような気がしてならないでいる和流。「あたしは…」見る見るうちに霞んでいく視野の中で、撃沈されているようにと項垂れては、自分の顔を見ようとしないでいる彼の様を睨んで行きつつ、強く左手で胸元を握っていく彼女、「あんたの中だと…感情を弄ばれても、」口角が斜め下の方向に固定されているようにと感じてしまう白野はつい、まともに説明してくれないで、ただ自分に許して欲しいと語って来る和流に悲憤を覚えては、悔しそうにと歯を噛んでいき、「怒ったりしない人形だったのね…?」


  白野のわざと自分を苦しめに来るような言葉の連続を紡いで来る大きな声に苦しめられては、悔しそうにと歯を食いしばっては何度も首を横に振ってしまう和流、「ち、違う…!」辛そうにと眉毛を顰めて行きながら、彼女を霞んでいく視野の中で探していく彼は、必死に喉から嗄れていた声を絞り出していく、「違うんだ…!」和流の自分と同じように苦しめられている様に困らされては、思わず眉間に皺寄せてしまう白野は何度も鼻翼に力を入れて行きつつ、彼は一体何に遭っていたのかと不安になっている彼女は言う、「脅されての…?」「ううん…」彼女が自分がずっと心の中で、彼女が書いて来た無駄な手紙を見るたびに、思ってしまう話を紡いだ原因に理由を付けてくれていた事に、傷だらけとなった心臓が、更に苛まれているような気がしてしまう和流は、苦しそうにと首を横に振っていく、「全然…」


  和流が紡いだ一言に見開かされては、まったりと腕を組んでは二人のやり取りを見届けて行こうと考えていた梅川内酷は、つい彼に白野自ら絶好のチャンスを与えて来たのに、何でそんなにも素直に自分の悪いにしないのかと、俯いては、白野と顔を合わせようとしないでいる彼に聞いてみたくなっている。和流が自分が思っていた彼の弱っては、信じられないくらいに梅川内酷と、自分の事を騙していたような真似をする事に関して、自分が考えていた訳を拒んで来ている態度に、眉間に皺寄せられているように感じつつ、苦しそうにと鼻を啜っていく白野は、彼の顔を睨むようにと見つめていき、「何をされてたの…?」


  「別に…」白野のどうしても自分が梅川内酷に、威嚇されていたから彼女にさっきの本音をぶつけていたと信じたいと、語って来ている様に苦しめられては、ごくりと固唾を飲み込んでいく和流、「何も…」「あんたが話しかけてたの…?」潤んでは爆ぜてしまいそうなくらいに、痛く感じてしまう眼で和流の顔を見てしまう白野は、悲しそうにと体につられては、震えている声を彼に向けていく、「その下らない駆け引きをさ…?」


  白野が自分に向けて来る質問に困らされては、もし自分がこれ以上彼女に嘘を吐いては、彼女がかつての自分に免じて許してくれると言うのなら、これからの自分が、変わらずに野黒新に手紙を書いていて、そしてとめどなく自分の人生を台無しにしているような彼女がしようとする事を傍らで見ていくと、きっと彼女を止める事も、手紙に関して何かしらの言葉も向けないでいて、ただ彼女が永遠にも感じてしまうくらいに、野黒新に取り付かれているようにと人生を流していくのを見る事しか出来なくなるんだと漠然と考えては、だったらいっそ、彼女に突き放されていた方がマシのように思えている彼は恐る恐ると頷くのを拒んで来るような戦慄している首を縦に振っていた、「うん…」


  

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