第248話僕は…助けるに…決まってんだろうが…!



  


  それがどうかしたのかと言いに来ているように傲慢なまでに黒い胡麻が生えていたような顎を上げ、眉毛をひそめて行きながら、自分の事を見下ろして来ている我妻の様に絶望を強いられては、自分より遥かに力を持っている彼には、理屈でどうすることは出来ないんだと思っている尼姥姥、泣き出してしまいそうなくらいに潤んでいく視界に心を嬲られているように感じつつ、自分の人生はもう終わってしまうかもしれないと悔やんでは、懇願しているようにと少しばかり震えている唇を開けていく彼、「頼む…!」口角が悲しみに斜め下の方向に固定されているような気がしつつ、自分の白皙の胸元の皮膚を見下ろしていくとつい自分の裸が、最悪の形で好きな子に見られていたんだと思い、自分が穿いていたパンツを見せつけに来ているようなベルトを握り締めては、引いている我妻の乱暴な行動にプライドも体も何もかも侵されているような気持ちになっている尼姥姥、「うぐっ…!」


  突然、酷く震えている唸り声を漏らしていた尼姥姥の紅潮しては、ピンク色になっていく目尻に口角を跳ねらされているような気分を味わっては、男なのに裸を誰かに見せられたくらいで泣いている彼は酷く弱い者なんだと内心で馬鹿にしていきながら、彼の皺寄せている目尻から落ちて来ている涙を見つめては、強く鼻で笑っていく我妻。ぼんやりとピンク色のリップクリームに艶を貰えていた唇を開けては、呆然と両手で自分の開けていく唇を隠して行きつつ、潤んでは微かに霞んでいるようにも感じてしまう緑色の瞳で俯いては懇願しているように泣きながら、我妻にズボンを脱がさないでと頼もうとしている尼姥姥の狼狽な様を映し出している折尾。


  まるで自分の痙攣しているような両腕から抜け出そうとしているように、荒く津波の如く自分の身体を連れては左右に振って来ている我妻の力量に見開かされては、必死に赤くなっている鼻翼に力を入れては、強張っているような喉に力を入れていく尼姥姥は必死に誰かにズボンだけではなく、パンツまで全部脱がされてしまう自分の事を助けて貰いたいと切に願っている、「お願いだから服を返して…!」


  血走っている眼で自分に床に捨てられていたボタンが弾かれていた白いシャツを指して行く尼姥姥の態度に、口角をくすぐられているような気がしてならないでいる我妻は強く額を彼に寄せては、咽び泣きしている彼の弱っている様をじっくりと観察しているように見つめて行きつつ、ゆっくりと顎を斜め下の方向に向けていき、「馬鹿な事を言ってるんじゃねぇってんだ、」強く口角を上げては自分の顔に見開かされては、呆然と自分の事を見つめて来ては、息遣いが震えている体につられては戦慄している尼姥姥の顔を睨んでいく我妻は、何度も強く鼻翼に力を入れて言う、「こいつらがお前の森をみたいって思っている故に、」横目で自分たちのしよとしている事に、彫刻と化していたようなクラスに残っていたクラスメートを指していく我妻、「放課後になってもここから離れていねぇのだろう~?」


  少しばかり腐っている溝のような臭いを零してきては、自分の彼から感じて来る悲憤に麻痺されている鼻腔の奥まで嬲ろうとする我妻に、心臓を握り潰されているような気がしては、自分の顔を睨み付けては、まるで全ての力を奪い去ろうとしているような彼の瞳に映し出している自分の情けない様に悔やんでは、熱くなっている瞳が悲しみの海に爆ぜらされてしまいそうな気分を味わっている尼姥姥、「ううう…!」尼姥姥が自分が紡いだ事実に心を潰されては、無言で涙を零す事しか出来なくなっている様に口角を上げられているように感じつつ、鋭利な眼光を自分の両手を握って来ていた彼の華奢な両腕を見つめては、一気に彼のズボンを脱がし、二度と自分に抗うことが出来ないようにしてやろうと強く考えている我妻は、項垂れては額を自分に見せつけて来ているような尼姥姥の様を睨んでい来つつ、強く鼻翼に力を入れては息を肺に溜めていき、「ふっ!」


  ”ドンー”突然、まるで自分の頭を硬いバットで殴りに来ているような酷く重たく感じてしまう衝撃に、頭を否応なしに後ろに向けて退かされているような気がしている尼姥姥は、つい上手く自分に物事を考えさせてくれないでいるように自分の脳を麻痺しに来ているような感覚に苛まれては、溺水している気分を味わっている彼は必死に唇を開けては、何とか息を吸いたいと切に願っていく、「うっ!」


  額が少しばかり痺れているようにも思えては自分の頭突きを食らっては、否応なしに白皙の両手を自分の両腕から離れていた尼姥姥の様に興奮気味になれている我妻は、男のくせして肌がやけに白く思えている彼は気持ち悪い奴なんだと強く思っている、「ほらほら!」狂っているようにと上半身を左右に揺らして行きつつ、自分よりずっと弱い尼姥姥は自分が彼のズボンを脱がしたいと言うのなら、大人しく脱がされるべきでいて、自分が彼に跪いて靴底を舐めろと言ったら、当たり前のように両膝を地面に付けていくべきなんだと強く考えている我妻は何度も鼻翼に力を入れて行きつつ強く叫んでいき、「皆の期待を裏切ってんじゃねぇってんだ!」宛ら自分が上げている大声に驚かされているようにと苦しみに操られては、上手く開けることが出来ずにいる眼で自分の姿を見て来ている尼姥姥の顔を睨んでは、否応なしに彼のベルトを握っては全力で下に向けて引いて行く我妻は言う、「さっさと観念しなって~!」自分の両腕を拒んでいるようにと苦しそうな唸り声を漏らしつつ、何度も赤くなっている額を左右に振らしていく尼姥姥の顔を見れば見るほどに、自分は王になれているような気がしている我妻は嬉々とした声を発していく、「えひひっ~!」


  「おい…!」刹那、まるで自分の尼姥姥のベルトを潰す程の勢いを入れていた両腕を止めに来ているような沈んでは、酷く怒っているような声色に眉間に皺寄せられているように思いつつ、王者である自分の楽しみを破いて来ていた大胆不敵な輩は一体誰かのかとぼんやりと考えている我妻は、まったりと背筋を伸ばしている。悔しそうにと歯ぎしりしながら、自分を見つめて来ているクラスメートたちの眼差しを気にする事無く、教壇のもとに捨てられていた白いシャツと上半身が裸になっていた尼姥姥の事を交互に見ていく斗奴雷は強く両手を握っては、自分に振り向こうとしないでいる我妻の背中姿を睨んでいく、「何をしてるんだ…お前は。」斗奴雷の歯ぎしりしては怒りに声色を変えられていたようなくらいに、殺気が少しばかり滲み出ている声に目を細められては、まったりと腕を組んでは、軽く右肩をスライドドアに付けて行きつつ、横目で斗奴雷の瞬きを忘れていたように憤っている様を赤い瞳で映し出している竜祥。


  「ほぉ~?」まるで自分の事を威嚇しに来ているような声色に口角をくすぐられているように思いつつ、竜祥がクラスにいない以上、自分には恐れるものなんてないんだと強く思っている我妻は、まったりと尼姥姥のベルトから両手を引いては、ゆっくりと顎を上げて行きながら、自分の背中を怒りで刺して来ているような相手の顔を見定めようとする、「誰なのかな~」口角を上げていきながらまったりと左手の親指を自分の胸元に付けていく我妻は何度も鼻翼に力を入れて行きつつ、逆さまとなり宛ら白い床となってくれていた天井に添えていたような淡い黄色のドアフレームを見ていく彼は言う、「この俺様の楽しみを…」


  刹那、まるで自分の顔射抜こうとしているような深い紫色の瞳に眉毛を軽く跳ねらされていたように思えては、宛ら自分に挨拶を交わしに来ているようにと軽く左側の口角を上げていく竜祥の瞳にあんぐり口を開けられているような気がし始めている我妻、「げっ…」急いでいるようにと背筋を伸ばしては慌てて振り返っては、自分に泣かされては、まるで手籠めにされていた少女のようにと泣きながら、両手で体を抱えている尼姥姥の存在を気にする事無く、軽く肩を縮めては恐れているようにと引き攣っている右側の口角を上げて行きつつ、竜祥の瞳を見つめてしまう我妻は困っているようにと左手で後頭部を擦っていき、「りゅ、竜祥さん…」


  我妻の竜祥の存在を恐れては、一気に卑屈になっている様に眉間に皺寄せられては、ますます彼は外道だと強く考えている折尾は外道な彼に手も足も出せないでいる自分の弱さに悔やんでは、ゆっくりと心配に満ちている潤んでいる眼を尼姥姥から、佇んではまるで戦場へ赴こうとしているような斗奴雷の酷く怒っている横顔に向けていく。「話を聞いているのは、」歯ぎしりしして行きつつまるで竜祥の隣りにいる怒りに体を支配されてしまいそうな自分の存在に、気が付いていないような我妻の黄色の瞳を睨んでいく斗奴雷は怒りに満たされては、強張っているような喉から声を絞り出していき、「僕の方なんだけど…」


  我妻のまるで自分には用はないんだと言いに来ているように眉毛をひそめて行きつつ、軽く顎を上げている様を睨み付けては、自分よりずっと逞しい体型をしている彼の事を恐れるはずなのに、教室の片隅で悲しそうにと泣いている尼姥姥の泣き声を耳にすると、つい自分には怯むと言う道は残されてもいなければ、自分は絶対に自分たちがいない時に尼姥姥の服を脱がしていた我妻が、いつか尼姥姥に切り傷や、或いはそれ以上の酷い事をする前に、何としても我妻を止めなければならないんだと責任のような思いを感じている斗奴雷は、ゆっくりと怒りに震わされている左手の人差し指で傷心に溺れているような尼姥姥を指差していた、「彼に何をした…?」


  微かに血走っている深い紫色の瞳はやけに妖艶に思えては、まるで自分と彼に注目しているクラスメートたちの事はまったく見えていないかのように、我妻を眼で怯ませようとしているような斗奴雷の凛としている横顔に目を細めて行きつつ、チラっとまるで自分に二人の仲介をして欲しがっているように軽く両手を握っては、懇願しに来ているような眼差しを投げて来ている折尾の瞳に一瞥しては、彼女の思いを拒んでいるようにと軽く鼻で笑っては、もし自分がここで斗奴雷の事を守っていくと、我妻はますます自分たちのいない時に尼姥姥によりをかけるような無惨な事をするのであろうと考えている竜祥は、まるで斗奴雷と我妻のやり取りを見ていないかのように軽く顎を上げては天井を見上げて行きつつ、我妻を止めてまた斗奴雷を助けに行ってしまうと、ついクラスメートたちには自分たちは正義感に満ちている場所で勉強をしているんだと思わせてしまうのであろうと思い、もし全員がただ正義感に安心していて、高校生活が終わるまでには何かしらのちょっかいを出さないと言うのなら、それは一番理想的な未来になるのであろうと思いながら、人は平和になるとつい可笑しなくらいに何かしらのチャレンジをしようとする故に、我妻と言う脅威を残していた方が、より確実に自分が安全である未来と繋がれるんだと強く考えている竜祥は軽く鼻で笑っては、もし斗奴雷の味方になると、彼にこの社会の汚さを見せつけることも出来なくなれば、クラスの象徴になる自分たちはいざ平和を潰そうと思ってしまう輩がいれば、自分たちの知らぬ間に作戦を立てようとするのなら、今のように我妻を盾にしてどんなトラブルが起こそうとも自分にはトラブルに向ける対策を考える時間すらなくなって仕舞うんだと思うと、斗奴雷の味方になると、自分の安全どころか小夜にまでとばっちりを食らわせてしまう可能性が湧いてくるんだと強く思っては、やはり我妻を盾にした方が自分は安全であり、わざわざクラスの平和のために自分と小夜をかける必要はないんだと、ゆっくりと右足を伸ばしては、膝の奥を通っているような痛みを頼っては、自分に決断を下して貰っている竜祥は内心の思いに納得しているようにと軽く頷いていく。


  少しばかり黙り込んでは物事を考えていた竜祥のまるで斗奴雷の事を見捨てていたように、視線を廊下に向けていく様に口角を跳ねらされているようなくらいに上げられているような気がし始めている我妻、「はぁ?」猛然と右足を斗奴雷の方向に向けて踏み出しては、自分の後ろで泣き声を上げている尼姥姥の事が女のように面倒くさく思っている我妻は、眉間に皺寄せて行きながらニヤリと口角を上げては、斗奴雷に自分がしていた傑作を紹介しているようにと左手の親指で自分の後ろで泣いては、背を向けられても、何かしらの反撃をしようとは思っていない腑抜けだと思う尼姥姥を指して行く、「見りゃ分かんだろうが、」


  歯ぎしりしながら酷く怒っているような斗奴雷の本気で自分が彼の事を恐れているんじゃないかと勘違いしている様は実に滑稽にも思えては、ニヤリと口角を上げ、竜祥と言う庇護を無くしている斗奴雷の事を嘲笑っているようにと強く鼻で笑ってく我妻は言う、「こいつの事を可愛がっているだけなんだよ、呆け、」まったりと振り返って行きつつ、横目で斗奴雷の血走っては自分に言葉を向けることすら思えなくなっているくらいに、怒っては激昂になっている様を見ていく我妻、竜祥がまだクラスにいる事を思うと、もし自分が斗奴雷と尼姥姥を共に嬲ると、竜祥がまたしても斗奴雷の事を庇う可能性が湧いて来るんだと思っては、息を吸い込むことすらままならなくなっているくらいに緊張しているクラスメートたちに一瞥しては、一度かませ犬にされた教訓を思い出しては、自分は二度も馬鹿な事に引っかかって転んだりはしないんだと自分に言い聞かせていく我妻は、尼姥姥の悲しみに溺れている様を見ながら、チラっと横目で両手を握り締めている斗奴雷の顔を見ていく、「邪魔すんなよ?」


  まるで自分の事を見えていないかのようにと独り言を語っているように軽く顎を上げては、再び尼姥姥の事を虐めようとしている我妻の様に悲憤を覚えては、思わず歯を砕けようとするくらいに強く歯を噛んでしまう斗奴雷は、猛然と左足を彼に向けて踏み出していき、「お前はー」斗奴雷のまるで自分のもとから離れては我妻の事をぶん殴ろうとしている態度に目を細められては、当たり前のようにと右手を伸ばしては彼の右肩にかけていた竜祥、「待ってよ、斗奴君。」


  斗奴雷の我妻に殴りかかろうとしていた態度に見開かされては、肩をビクッと跳ねらされていたような気がしてならないでいる折尾は恐る恐るとごくりと固唾を飲み込んでは、どう見ても我妻よりずっと弱い体型をしていた斗奴雷は我妻に勝てるはずもないんだとぼんやりと考えて行きつつ、横目で竜祥に止められていた斗奴雷の顔を見ては、斗奴雷の存在を小馬鹿にしているように軽く鼻で笑っては、再び尼姥姥のズボンに手を向けている我妻の様に口角を斜め下の方向に向けられているように思いつつ、悔しそうにと歯を噛んでは何度も鼻翼に力を入れていく折尾は、潤んでいる緑色の瞳で戸惑っているようにと眉毛をひそめては、憤っている表情を竜祥に向けていく斗奴雷の後頭部を見つめている。


  「は…?!」自分に顔を向けられている事で安心したようにと腕を組んでいる竜祥の瞳を見つめては、悔しそうにと強く両手を握っては、我妻にシャツを破られていた尼姥姥の存在を見えていないのか、彼の苦しさのあまり泣き出している声を聞こえていないのかと、やけに平然としている竜祥に真っ赤に燃えているような言葉を投げてみたくなっている斗奴雷は大きな声を発していた、「何でだよ…!」強く両足に力を入れては猛然と左手の人差し指で我妻の背中姿を指差していく斗奴雷は叫んだ、「黙って見過ごせるような事じゃないんだぞこれ!」


  宛ら斗奴雷がまさしく自分たちの気持ちを代弁してくれていたようにと何度も首を縦に振っているクラスメートの態度に目を細められては、軽く顎を上げて行きつつ、横目で斗奴雷の顔を睨んでしまう竜祥は軽く鼻で笑っていく、「それがどうかしたのかな?」”ドクンー”冷め切っている氷柱と化していた言葉で自分の身体を貫いて来ているような竜祥のの一言に見開かされては、唇を無理矢理こじ開けられているような気がしている斗奴雷、「えっ?」


  頭が自分の一言に狂わせては、呆然と間の抜けた声を発していた斗奴雷の様に目を細めていきながら、軽く右側の口角を上げては横目で彼の顔を見下ろしていく竜祥、腕を組んでいた彼は軽く右手の親指を立てては、自分の顎を指して行きつつ、言葉を紡いでいく、「俺は見ていくつもりだぞ?」自分が裏切り者だと言いに来ているようにように開けていた唇を噤んでは、悔しがっているようにと戦慄し始めている顎を引いている斗奴雷に向けて軽く赤い瞳で床を指していき、「ここで。」まったりと額を上げては自分の顔を映し出してくれているやけに潤んでは、途轍もなく輝いているようにと見えてしまう斗奴雷の瞳を覗き込んでいる竜祥は、彼の事をからかっていくかのようにと微笑んで言う、「君はどうする?」


  竜祥のまるでこれから自分が我妻に向けていく姿勢は最悪の結果を呼んだとしても、自分の事を前回のように庇って来たりはしないんだと知らせに来ていたような一言に口角を斜め下の方向に向けられているように思えては、強く歯を噛んでは歯茎が痛くなっているような気がしつつ、両手を握り締めていく斗奴雷はゆっくりと霞んでは少しばかり震えているような視野の中で、尼姥姥の弱っている姿を逞しい背中で隠して来ては、自分に彼のしわがれていた泣き声を聞かせに来ている我妻に憤怒を覚えてしまう斗奴雷、「僕は…」宛ら自分の代わりに決断を下してくれているようにと、更に前に向けて踏み出していた左足に答えを得ているんだと強く思っている彼、「助けるに…」軽く鼻翼に力を入れては体が勝手に前のめりになり、我妻の後頭部しか見えなくなっているような気がし始めている斗奴雷は、迷わずに沈んでは酷く怒っている声を絞り出していた、「決まってんだろうが…!」


  「ふん…」宛ら斗奴雷が出していた答えに飽きれているようにと腕を組んだままで目を瞑っては、何度も首を横に振っている竜祥の態度に見開かされては、強く両足で床を抉っては我妻のもとを目掛けて走り出している斗奴雷の横顔に絶句されては、必死に両手を握って目を瞑っていく折尾は切に正義の化身となっているような斗奴雷の無事を祈っている。”ターッ”刹那、まるで自分の耳を殴り込んで来ているかのようなスニーカーが強く床を踏んでいた音に口角を上げられているような気がしつつ、猛然と振り返っていく我妻は両手を握り締めながら、自分の顔を睨んで来ている斗奴雷のまるで強く振り返っては尼姥姥のベルトから両手を引いていた自分の様に驚かされているようにと、眉毛をひそめている斗奴雷が浮かんで来る間の抜けた表情を睨み付けていく我妻、「へっ!」


  ”ドンー”まるで自分が彼に向かって突っ込んで行くのを予想していたかのようにと右手を握り締めながら、彼が風を引き起こしていた行動に驚かされている自分に、強く巨大な石のような右手をぶつけに来ている我妻の攻撃に、両手を握り締めては彼のもとに向けて走っているせいで胸元を上手く守れる術を持てないでいる自分の胸に拳をぶん投げに来ている我妻の黒く見えてしまう右手に、視線を奪われているような気がしてならないでいる斗奴雷。


  ”ドクンー”忽然、宛ら自分の心臓の鼓動を無理矢理止めに来ているような我妻の拳に見開かされては、一瞬にして胸元の奥から空気を吐き出されているような気分を味わされているような気がしてならないでいる斗奴雷、「うっ!」一瞬にしてまるで自分の身体を食い千切ろうとしていたライオンのような勢いを無くしては、否応なしに前のめりにされている斗奴雷の辛そうにと大きく唇を開けては、萎縮しているようにと両手で胸元を押さえている彼の行動に目を細めて行きつつ、軽く鼻で笑っている我妻。


  斗奴雷の事を小馬鹿にしているようにと強く鼻で笑っては、重傷を負っている彼の辛そうにと唾液を零して行きながら、一瞬にして真っ赤になっていく頬に心臓をつられているようにと辛くなっているような気がしつつ、眉毛を跳ねらされているように思えては、悔しそうにと両手で胸元を鷲掴みにして行きつつ、佇んでは斗奴雷の事を嘲っているような我妻の横顔を睨んでいく折尾は不服そうにと強く歯を噛んでは、まるで希望を撃破されていたようにとあんぐり口を開けていくクラスメートたちに目線を向けては、二度も尼姥姥の事を助けていた斗奴雷にも、誰かに助けて貰いたいと願っている折尾はつい誰もが苦しそうにと息を吸い込もうとしている斗奴雷とは、何の関わりも持っていないと語っているように斗奴雷と我妻から目線を逸らしては、鞄を整理しつつ希望を潰されている教室から離れようとしているクラスメートの冷酷な様に悲しみを強いられては、口角を斜め下の方向に向けられているような気がしている彼女は、恨んでいるようにと燃やされているようなくらいに血走っては、潤んでいる緑色の瞳で竜祥とクラスの中で跋扈している我妻を睨んでいく。


  「どうかしたのかな~?」ニヤリと右側の口角を上げて行きながら、まったりと腕を組んでは必死に息を吸い込もうとしている斗奴雷のまるで自分に詫びているように前屈みになり、苦しみと痛みに挟まられては涙目になっていく様を見下ろしていく我妻は言う、「竜祥さんに守れていなくともこの俺に勝てると勘違いしていたのかね?」我妻が自分に投げて来ていた切実な言葉に歯ぎしりして行きつつ、鼓動を刻む度に凹んでいるような錯覚を与えに来ている心臓に苦しめられては不服そうに何度も鼻翼に力を入れていく斗奴雷は、真っ赤になっている眼で我妻の自分の事を揶揄している様を睨んでは、強く震えている右手を握って、彼に反撃しようと考えている。


  「ちっ…」歯ぎしりしながら上手く文句も言えなくなっている斗奴雷がまだ自分に刃向かおうとしているようにと、痙攣しているような右手を自分に向けようとしている様が酷く傲慢にも感じている我妻は強く右手を握っては、否応なしに彼の燃えているようなくらいに赤くなっている頬に向かっていた。”シュー”忽然、冷たく感じてしまう同時に麻痺しに来ているような風に顔を無理矢理退かされている気がしている斗奴雷。


  ”チーンー”世界がやけに静かになれては、自分を無くしているような感覚を与えに来る脳内で響き渡る音に絶望を覚えている斗奴雷、強く自分の左側の視界を奪おうとしているような酷く逞しく見えていた蛇のような拳に、視野が一瞬にして真っ黒にされているような気がしては、まだ我妻に反撃しようとしている身体がまるで酷く重たく感じてしまう蛇に毒を植え付けられていたようにと上手く自分の命令を聞いてくれないで、強く右側に向けて傾けていく様に激しく鼓動を刻んでいる胸元に悔しい思いを強いられているように感じつつ、鼻腔の奥からこみ上げて来ている生臭い液体の臭いに自分は我妻には勝てないのかと、分かり切っていたはずの事をぼんやりと考えては、身体が真っ黒になっていく世界で浮いているような気がしては、頭が酷く鈍くされているように思えている斗奴雷。


  ”ドー”突然、強く踏ん張ってはまるで教壇のもとまで自分の右手にぶっ飛ばされていた斗奴雷の事を軽蔑しているようにと、横目で彼の力を奪われ、軟体動物となっていたように床で倒れ込んでいる様を見下ろしている我妻の己の逞しい右腕を自慢しているようにと踏ん張ったままで、軽く右手の人差し指を立てては嗜虐なまでにニヤリと口角をを上げて行きつつ斗奴雷の気絶しているような様を黄色の瞳で映し出している様をぼんやりと見ては、軽く鼻で笑っていく竜祥はチラっと我妻から目線を斗奴雷に向けては、倒れ込んでは呼吸すらままならないでいる斗奴雷に、少しでも彼の考えは愚かであることを理解しているんじゃないかと思いつつ、原始的な場面になると、頭がどれだけ賢くなろうとも、拳の強い奴の方が絶対的に有利になってしまうと比較して、賢い奴は原始なる場面に入る前で、知恵を絞っては、永遠にその場面を起こさない事を工夫し、頭の悪いけど力だけを持っている馬鹿は皆等しく上手く管理されるべきなんだと強く考えている竜祥は、チラっと斗奴雷の痙攣しているような体からあんぐり口を開けては、無言で涙を零して行きつつ斗奴雷の惨状に見開かされては、まるで自分は関係していんだと語っているように、斗奴雷の体に向けて何度も首を横に振っている尼姥姥の態度を睨んでいく。


  ゆっくりと倒れては上手く床から離れることすら出来なくなっている斗奴雷のもとに向けて歩いている我妻の姿勢と、斗奴雷の力にならないことを決めては、少しでも変えるつもりはないでいるような竜祥の、尼姥姥とクラスメートたちに飽きれているように再び目線を廊下に向けていく様に心臓を冷やされているに思えては、悔やんでいるようにと強く両手を握っては、眉間に皺寄せていく折尾は必死に鼻翼に力を入れては、何とか斗奴雷の事を助けたいと願っている、「うう…!」


  左頬に小さな緑色の痣が浮かんでいる斗奴雷のまるでまだ観念していないかのように、急いで震えては上手く力を入れる事が出来ずにいる右手を床に付け、立ち上がろうとしている様を睨んでいく我妻、「馬鹿しやがって…」圧倒的な力を見せつけられていたのにも関わらず大人しく自分に従ってくれないでいる斗奴雷は、自分が王様になれるゲームのルールを破いているよな気がしてならないでいる我妻、「丁度いいよ…」何度も鼻翼に力を入れて行きつつ歯ぎしりしながら、自分の事を血走っている眼で睨み付けて来る斗奴雷の事を見つめて行きつつ、沈んでいるような声を漏らしていく彼、「てめえも裸にしてやろうじゃねぇか…!」


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