第231話早く治るといいね?

  向きになってはまるで自分が口にしていた女の子のことをぶん殴ろうとしているような小夜の姿に、口角をくすぐられているように感じつつ、まったりと左腕から感じて来る痛みを我慢して行きながら、彼女が自分の為にこんなにも向きになってくれている態度に体中の痛みを消されているような気がしてならないでいる竜祥は、軽く両手を膨らませていた彼女の頬に当てていき、「自分に文句を言うのはやめろよ…」


  竜祥が自分に投げて来ている訳の分からない言葉に戸惑いつつ、真面目そうな顔で自分のことを見つめてくれては、親指で涙を拭いてくれている彼は一体何が言いたかったのかと疑問に思ってしまう小夜は、思わず間の抜けた声を発してしまい、「え?」「あれだよ…」小夜がまたしても自分が紡いだ少し遠回りしていたような説明を理解してくれないでいる態度に、彼女は本当に鈍い女なんだと思いつつ、彼女の呆然と自分の顔を見つめてくれては、涙を零している様を見てしまうと、つい彼女がより愛おしく思えてしまう竜祥はぼんやりと目を細めて行きつつ、軽く両手で彼女の涙を拭いては、ゆっくりと彼女の両手を握っていく彼はぽつりと弱っている声を漏らしていき、「一言で言うなれば、お前が可愛いから、」ごくりと固唾を飲み込んでいく彼はチラっと真剣な表情を浮かんでは、自分が口にしていた言葉に何度も頷いてくれている彼女を見つめていく、「一人の男が俺がお前の彼氏だと思って、」自分が口にしていた言葉で自分はどうして重傷を負っていたのかを分かってくれているようにと、あんぐり口を開けている彼女の可愛く感じてしまう様に微笑んでいく竜祥は言う、「俺をはめてたの。」


  「誰だよその人!」竜祥が自分に向けて来る解釈を聞いてしまうと、臀部が椅子に退かされていたかのようにと猛然と立ち上がっていく小夜は否応なしに右手を握っては、自分の彼から滑り出していたような両手に驚かされてはぼんやりとぱちくりしながら自分のことを見つめて来ている彼の瞳の中にある自分のことを睨んでは、喉から声を絞り出していた、「殴って来るわ!」


  「えっ…」小夜が自分の代わりに相手のことぶん殴ろうと語って来ている一言に眉毛を跳ねらされていたように思えている竜祥は、ぼんやりと彼女の向きになっているようにと左手で涙と鼻先を濡らしていく鼻水を拭いては眉間に皺寄せている表情を見つめて言う、「流石に…その返事は予想外だったぞ…」竜祥が自分に弱っているような態度を見せて来ると、自分のせいで彼に重傷を負わせていた事を思い、自分のことが許せなくなっているように感じてしまう小夜は何度も赤くなっている鼻翼に力を入れて行きつつ、揺るぎない眼差しを彼に送っていき、「殴って来る!バットとかを買っていっぱい殴るわ!」


  宛ら自分の鼓膜と喧嘩しに来ているような小夜の言葉に苦笑いしてみたくなっている竜祥は、つい彼女が大きな声で紡いだ一言に苦笑いしてみたくなっている彼は、困っているようにと軽く右手の人差し指でこめかみを掻いては、自分の右足に目線を落としていき、「バット…ね…」痙攣しているように小刻みに震えている右足に目を細められては、小夜の酷く怒ってはまるで相手は今どこにいるのと聞きに来ようとしている姿勢に目を半開きさせていく竜祥は、ぽつりと渇いた唇を開けてしまい、「とりあえず落ち着いて行こう?」小夜の自分が紡いだ言葉に不満を覚えているようにと唇をすぼめている様に苦笑いして行きつつ、何とか彼女に納得してもらいたいと思っている竜祥は軽く視線を右足に向けて行きつつ、ぽつりと声を発していき、「もう傷も負ったことだし、」ぼんやりと脳内に浮かんで来る狂っていた二人から自分を守ってくれていた男性のことを思い返していく彼は目を細めて行きつつ、ぽつりと呟いていく、「相手も多分もうちょっかいを出すこともないだろうからさ…」


  「うう…」竜祥が自分に向けて来ている言葉を考えて見ると、確かに真夜中で男のところに向かうのは危ないように感じては、悔しそうにと軽く歯を噛んでいく彼女はゆっくりと臀部を自分に温められていた椅子に付けていきつつ、彼のことを見つめていく、「でもやっぱり…」眉間に皺寄せていきながら竜祥が自分の為に傷を負わされていた事に悔やんでは、思わず歯を食いしばってみたくなっている小夜、「うん…?」忽然、竜祥がさっき自分に向けて来ていた一言に困らされているように思えては、ぼんやりと小首を傾げていく小夜はぱちくりながら自分に苦笑いして来ている彼の顔を見つめていき、「わたしの為に…」呆然と俯いて行きながら軽く左手を胸元に当ててしまう彼女はぽつりと渇いた唇を開けてしまい、「喧嘩をしてたって…事は…」


  宛ら自分がさっき紡いだ彼女を泣かせていた言葉を思い出していたような小夜が見せて来ている態度に、口角を軽く斜め下の方向に向けて引っ張られているように思いつつ、つい胸元の奥からこみ上げて来ている照れくさい心境に頭を支配されているように感じては、恐る恐ると顔を彼女から逸らしていく竜祥はゆっくりと右手で熱くなっているような気がしてならないでいる頬を掻いていき。


  竜祥が段々赤くなっている耳殻に一瞥しては、つい彼がもしかしたら自分が彼に向けようとしている話を分かってくれていたんじゃないかと強く思っては、恐る恐ると痙攣しているような左手の人差し指を立てては、自分の顔を指差していく小夜はぽつりと小さな声で呟いていき、「さ、さっき、好きな子の為に喧嘩って…」自分が発していた弱っては消えてなくなってしまいそうな声に顔を引かれているようにと、自分に赤い瞳を向けて来ている竜祥の潤んでいる瞳の中に閉ざされているような自分の顔をぼんやりと見つめていきつつ、彼に確かめるようにと声を上げていく小夜、「あんた…間違っていないって…」


  言葉を紡ぎ終えるとまるで自分のことを恐れているようにごくりと固唾を飲み込んでいく小夜のあんぐり口を開けては、自分のことを見つめに来ている態度に照れくさい心境を植え付けられているような気がしてならないでいる竜祥は、つい火が飛び出してしまいそうなくらいに熱くなっている頬に心を苦しめられているように思えては、恥ずかしそうにと軽く歯を噛んでしまい、「まぁ…」軽く舌でオブラートに包まれていたかのような唇を舐めては、チラっと抜け殻となっていたようにと真面目そうな眼で自分のことを見つめて来ている小夜の、呼吸に体を震わされているような態度に内心にある照れくさい心境が一層強くなっているようにと感じている彼は強く鼻翼に力を入れては、白状していこうと強く思っている、「そう言うこと…かな…」


  「ううっ…」傷だらけになっていた竜祥が自分に向けて来ている少しばかり遠回りしているようにも聞こえなくもない話に、頬が暖かい日差しにくすぐられているように感じてしまう小夜は恐る恐ると興奮に震わされているような両手を握って行きつつ、軽く肩を縮めていく、「そ、そうなんだ…」恥ずかしさに操られているような強張っている口角を軽く上げていく小夜は、羞恥心に体を乗っ取られているように感じつつ、チラっと顔が真っ赤になっている竜祥のことを見ていき、「えへへ…」


  小夜がぽつりと小さなピンク色の唇を開けては自分に聞かせに来ているような笑い声に、歯ぎしりしてみたくなってしまうくらいに心をくすぐられているように感じては、恥ずかしさに苦しめられつつ、健気なまでに軽く鼻を啜っては右手の手の甲で涙を拭いて行く彼女の姿があまりにも愛おしく感じてしまう竜祥は何度も鼻翼に力を入れては、不貞腐れるようにと唇をすぼめて行きながら、彼女から顔を逸らしていく、「馬鹿かお前、」恥ずかしさと小夜のことを抱きしめたいのに、自分の訳の分からないプライドの邪魔されては、怒っている振りをしてみたくなっている彼はゆっくりと腕を組もうと思いつつ、左手の肘裏からこみ上げて来る鈍い痛みに口角を斜め下の方向に向けられているように感じている彼は、ごくりと固唾を飲み込んでは横目で罵られてはぼんやりと自分の顔を見て来ている彼女の悲しんでいた瞳に、申し訳ない気持ちを強いられているように思えている彼はぽつりと声を発していた、「俺はこんなにも酷い傷を負っているのに何ニヤニヤしてるんだよ。」


  竜祥が自分に向けて来るまるで自分に甘えに来ているような口調に口角をくすぐられているように感じつつ、可笑しそうにと淡い笑みを浮かべていく小夜は軽く左手を上げては自分の唇を隠して行きつつ、横目で彼の顔を見つめていく、「て、照れるなって~」自分が発していた少しばかりふざけていたような口調に、眉毛をびくっと跳ねていた竜祥のことを見つめて行きつつ、胸元の奥が竜祥と言う存在が傷を負っていたけど、ちゃんと自分の傍に戻って来てくれていた事に温められているような気がしつつ、つい彼に甘えてみたくなっている自分も仲間なんだとぼんやりと考えている小夜は軽く左手を胸元に当てて行きながら、潤んでは微かに充血している眼で彼の顔を映し出していく、「わたしもだぞ?」


  小夜が自分に向けて来ていたおちょくっていたような口調に微かに向きになっては、彼女の話を否定しようとしていた自分の思いを遮断しに来ていたような彼女が補足していた一言に、口角を斜め下の方向に向けられているように感じてしまう竜祥はつい真っ直ぐな瞳で自分のことを見つめてくれては、まるで自分の身体を包もうとしているようなくらいに優しく感じてしまう彼女の瞳に心を奪われては、彼女の虜になっているような気がしてならないでいる彼、「ううっ…」悔やんでいるようにと口角を斜め下の方向に向けて行きながら、軽く小夜に歯向かうことができなかった事に悔やんでは、歯を噛んでいた彼は項垂れてはぽつりと呟いていた、「そ、そうかよ…」


  竜祥が浮かんで来ている照れているような態度に口角をくすぐられているように感じつつ、思わず強く右手を握っては頷いていく小夜、「うん!」軽く両手を椅子の縁にかけて椅子を握っては、彼にもっと近づいて行きたいと切に願ってしまう思いに心を駆り立てられ、背中を押されているような気がしてならないでいる小夜は急いでいるように椅子を連れて彼に向けて体をずらしていき。


  ”たんー”まるで自分は小夜を連れて来たぞ語ってくれているような椅子が床に足をぶつけていくに連れて、まったりと自分の鼻先をおちょくっては鼻腔に入って来ている甘く感じてしまう温かい薄荷の匂いに、心臓の鼓動を否応なしに加速されては、まるで位置を少し調整しているようにと何度も自分の喉を殴って来ている事に、自分が心臓に叱られているような不思議な感覚を味わっている竜祥。


  忽然、まるで自分の小夜から向けて来ている匂いを恐れているような、微かに震えている両手を包んでくれては、怖がらなくだっていいと知らせに来ているような白皙の両手に見開かされては、思わずあんぐり口を開けていく竜祥は恐る恐ると額を上げて行きつつ、白皙の顎に支えられているような腕白の月のように上げていた口角に心を奪われているように感じては、つられているようにとあんぐり口を開けては、呆然と赤い瞳で紅潮している頬に浮かんでいく笑窪を映し出して行きつつ、自分に満面の笑みを見せてくれている小夜のことをぼんやりと見つめていく彼。


  「明日になるとちゃんと通報しに行こう?」眉間に皺寄せて行きつつ、竜祥を散々甚振っていた犯人を逃してはならないと強く思っている小夜は、自分が紡いだ言葉に見開かされている彼の顔を見つめて行きつつ、何度も鼻翼に力を入れていき、「それとも今行く?」小夜が自分に向けてくる自分が一番嫌っている警察を頼ろうと語って来ている言葉に目を細めているように感じつつ、視線を自分の右足に一瞥していく彼は悔しそうにと軽く歯を噛んでは、右足が切り取られていたって訳でもなければ、折れては動けなくなっている程の事でもないことを思うと、例え通報したって警察はきっとさほど重要視してくれないのだろうなと内心でぼんやりと考えて行きながら、まるで警察が正義のヒーローなんだと思い込んでいるような小夜が自分に見せていているやけに輝いている眼に苦笑いしてみたくなっては、彼女の中にある警察に対する印象を悪くしたくないと思いつつ、彼女にあまりにも早く世間の汚さを知らさないでいきたいと願っている竜祥は、残念そうにと顔を自分の右足に向けてぽつりと小さな声を漏らしていく、「いいよ別に…」まるで自分が口にした言葉に驚かされているようにと自分の両手を握っていた両腕を軽く跳ねらせていた小夜の態度に、口角をくすぐられているように思いつつ、不貞腐れるようにと軽く唇を尖らせていく竜祥は言う、「警察どもに用はないっての。」


  「それはダメだよ!」竜祥が傷を負っていたことをこのままにして行きたがっている態度に憤怒を覚えては、何としても彼のことをぶん殴っていた相手のことを許せないと強く考えてしまう小夜は思わず強く彼の両手を引いては、激昂になっている自分の態度に驚かされては、びくっと眉毛を跳ねらせている彼の顔を睨むようにと見つめていく彼女は、軽く鼻翼に力を入れて行きつつ、真面目そうにと彼に語っていき、「ちゃんと通報しないとお巡りさんは悪い奴らを取っ捕まえなくなっちゃうのでしょ?」


  小夜が本気で警察は大した犯罪もしていない相手の事も捕まる事に励んでいくことを思い込んでいる様に、苦い笑みを浮かべてしまう竜祥は彼女が自分に向けて来るやけに決意したような眼に目を半開きさせてみたくなっている彼は、軽く視線を自分の彼女の温かい右手に包まれていたような左手の指に向けては、自分が何としても守り通そうと思っていた小夜に滅茶苦茶心配されていることを思うと、軽く口角を上げては自嘲気味に笑ってしまう彼はぽつりと渇いた唇を開けていき、「まぁ…」小夜に社会に失望しない方向をゆっくりと疼く頭で考えていく時間が欲しいと強く願ってしまう竜祥は、チラっと潤んでいる赤い瞳を微かに眉間に皺寄せている彼女に向けては、淡い笑みを自分のために頑張ろうとしている彼女に向けていく彼、「分かったから、今日は休ませて?」


  竜祥が少しばかり疲れているような口調で自分に言葉を向けて来ている様に、目を細められているように思えては、心に小さな穴を開けられているように思い、ぼんやりと彼の右足に目を向けていく小夜はつい満身創痍の彼のことを何度も攻めるように話しかけては、彼の心まで極限状態に追い詰めていたんだと思い、ゆっくりと自分の両手に強く握られていた彼の両手を放して行きつつ、申し訳なさそうにと軽く頷いていく彼女、「うん…」まったりと左手をポケットに当てていく小夜は少しばかり楽しい話題でもしては、彼にリラックスしていきたいと思いながら左手を、ポケットの中で自分を待っていたような少しばかり硬い物を握っていき、「それとね?」


  ぼんやりと遊園地に行こうとしている子供のように期待しているような笑みを自分に向けて来ている小夜の、自分の視線を固定しに来ているような眼を見つめては、彼女に見られている事に口角をくすぐられているように思えている彼は、恥ずかしそうに軽く右手の人差し指で口角を掻いて行きながら、まるで自分にプレゼントでも用意しているようにと軽く笑顔を自分に近づいて来ている彼女に尋ねていた、「なに?」


  「じゃんじゃん~」急いでいるように左手に握られていた銀色の鍵を前に向けて出していく小夜は、自分の左手にあるマンションの鍵にぱちくりして行きながら、まるでそんなに鍵を持っているのが嬉しい事なのかと、自分のことを馬鹿にしているようにも思える質問を赤い瞳で尋ねて来ている竜祥の態度に目を半開きさせては、軽く右手を唇に当てていく小夜、「コホン。」


  小夜が改まって自分に何かしらの重大発表をしようとしている態度にぼんやりと小首を傾げて行きながら、彼女は鍵をどうする気なのかが不安になりつつ、右足が歩くために尋常じゃない痛みを体中に拡散していくことを思うと、つい彼女に何かしらのをしては鍵を無くして欲しくないと強く思いつつ、門衛に鍵のスペアを貰いに行きたくないと強く思っている竜祥はつい内心で考えている小夜が子供のように鍵で遊んでは鍵を無くしたりはしないのかと不安になっている。


  竜祥のますます不安になっている様に目を半開きさせては、彼が本気で自分のことを馬鹿な女だと思い込んでいないのかと不満を覚えてしまいそうな小夜は軽く歯を噛んでは、不服そうに鼻翼に力を入れていく彼女は軽く顎を上げて右手を胸元に当てては、揺るぎない眼差しを彼に向けて言う、「わたし、」まったりと左手にある鍵を頬に添えていく彼女は軽く右手の人差し指を立てて自分の口元に添えて行きながら、自分に見惚れているようにとあんぐり口を開けている彼の顔に微笑んでいく、「あなたと一緒に住むことを決めてたわよ。」


  ”ドクンー”「えっ?」突然、小夜が自分に向けて来る同棲のリクエストは小学校の時から一緒に暮らしてきていた自分たちにとっては、これと言って問題になるような事ではないはずだとぼんやりと考えていた竜祥は、満面の笑みを自分に向けて来る小夜のやけに自分との生活を楽しんでいる表情に心を嬲られているように思いつつ、軽く歯を噛んでいく彼は肩を縮めて行きながら、チラっと潤んでいる瞳で彼女のことを見ていく、「さ、さっきの流れで…」自分が休むと語った後で直ぐに自分と一緒に暮らしていくと知らせに来ていた小夜は大人の意味で自分と暮らしていこうと言っていないのだろうかと不安になりつつ、期待に胸を満たされているように感じてしまう竜祥はまるで内心にある期待を振り解くようにと何度も首を横に振っては、ぼんやりと自分の葛藤している様を見つめに来ている彼女に言葉を向けていく、「そ、それは不味いって…」


  「え?」竜祥が自分に投げて来ていた話に困らされては思わずぼんやりとぱちくりしてしまう小夜は、軽く両手を太股の上に置いて行きつつ、子供の頃から共に暮らして来ていた竜祥が今更なに恥ずかしがっているのかと呆然と考えていく小夜は潤んでいる眼で彼の緊張しているようにと、両手を握っては叱られているように肩を縮めている様を見つめている、「何が不味いのだよ?」


  「い、いや…」小夜のやけに平坦な声で自分にとんでもない質問を向けて来ている事に口角を強張られているように思えては、彼女はきっと大人になっている自分たちがそのようなことをするのが当たり前だと思っていないのを知りながらも、あまりにも無防備に思えている彼女の平然としている態度に困らされている竜祥はごくりと固唾を飲み込んでは、震えているような胸元の奥に苛まれつつ、ぽつりと弱っているような声を漏らしていた、「若い男女が告白し合ったあとで…」軽く歯を噛んでは、勝手に興奮になれては高ぶっている心臓の鼓動に苦しめられている彼はつい羞恥心に涙目にされてしまいそうな気がしては、気持ちを確かめ合っていたばっかりの男女は直ぐに同棲するのはどう考えても淫らな匂いしか感じなくなっているような気がしてならないでいる彼は、びくっと肩を跳ねらせてしまい、「そ、それは不味いって!」


  竜祥のやけに恥ずかしくなっている姿にぱちくりして行きつつ、ゆっくりと左手にある鍵を机に置いていく小夜は彼の段々彼の頭の中にある思いに苦しめられては、泣き出してしまいそうな姿勢に困らされてしまい、軽く唇をすぼめていく彼女はついもしかしたら竜祥は自分と一緒に住みたくなくなっていたんじゃないかと思っては、不服そうにと軽く鼻翼に力を入れていく彼女は腕を組んで言う、「だから何が不味いのよさ?」


  小夜のまるでどうしても自分と同棲したがっているような口調に見開かされては、まだ高校生になったばっかりの彼女はそんなにも自分と禁じられた果実に口を付けたがっているのかと、内心にある不安が起爆したようにと恍惚状態になっている竜祥は、ぼんやりと彼女の少しばかり怒っているような態度を見ていき、「え…?」竜祥の勝手に混乱している様に唇をすぼめて行きつつ、どうしても彼は自分を仲間はずれにしているように感じている小夜は、ぼんやりと赤い糸に囲まれていたような眼で彼の顔を見ていく、「うん?」


  「いや…」小夜のまったく彼女が紡いだ言葉の中には一体どういう意味を秘められているのかを理解できていないような態度に目を細められては、可笑しそうにと軽く引き攣っているような口角を上げてしまう竜祥は軽く右手を額に添えて行きつつ、興奮に狂わされているような頭に一旦冷静になって貰いたいと強く願っている彼は自嘲気味に笑っては、小夜のような無垢な女の子は自分が思っているような少しばかり汚い思いをするはずもないんだと思い直していく彼は申し訳なさそうにと苦笑いして行きつつ、まるで自分に大丈夫なのかと聞きに来ているような小夜の軽く眉毛をひそめている様を見ていき、「どうやら不味いのは俺の頭だったみたいだ…」まったりと右手を頬に沿っては熱くなっては微かに痒く感じてしまう頬を掻いていく彼は言う、「結構強く打たれてたからさ…」


  竜祥が自分に知らせに来る彼が訳の分からないくらいに勝手に悩んでいた理由に、目を細められているように感じては、悲しそうにと軽く鼻を啜ってしまう小夜、「そうか…」悔しそうにと歯を噛んでは、自分が知らない間とは言え、優しい彼は自分を守る為にわざわざ危険に買って出ては何も知らなかった自分を守ってくれていたんだと思うと、つい悔しそうにと軽く歯を噛んでみたくなっている彼女は、脳内に過っていく竜祥の痛みを少しばかり緩和できてしまうかもしれない方法に、桃色の口角をくすぐられているように思えている彼女は照れくさそうにと軽く両足で左手を挟んで行きつつ、軽く彼に手招きしていく、「ちょっとこっちに来てみて?」


  「うん…」小夜が急に自分に近づいて欲しいと語って来ている言葉に困らせては、呆然と小首を傾げてしまう竜祥は彼女が自分にしようとしている事に期待しているような笑顔に、心を負けていたようにと彼女に顔を近づいていき、「いいけどさ?」軽く左手を太股の間から引いては彼の頬に添えていく小夜は、右手で彼の額を占拠しようとしている瘤を止めていたような汗に濡らされていた髪の毛を繊細な指先で退かして行きながら、まるで自分が額に用があることを分かってくれているようにと顎を引いてくれている彼の行動に微笑んでいく小夜は軽く唇をすぼめていく、「ふーふー。」


  まるで子供のようにと自分の額に少しばかり冷たく感じてしまう風を送って来ていると同時に、微かに甘く思える匂いに心を苛まれているように思えては、勝手に彼女の口内の匂いを嗅いでいる自分は変態かと内心で強く叱咤しては、何度も赤くなっている鼻翼に力を入れてしまう彼は軽く額に皺寄せては、彼女に一体何がしたいのかと尋ねて行こうとする、「何してー」


  ”ちゅっ”突然、まるで自分に動かせないでいるようにと柔らかい右手を自分の頬に添えて来ては、やけに愛おしく思えている少しばかり湿っていた柔らかい感覚に額にある傷跡を刺激されていた事に眩暈を覚えてしまう竜祥は、ぼんやりとまるで自分の視線を奪おうとしているような小夜が着こなしていた青色のティーシャツを退かそうとしている胸元の膨らみに、心を奪われているように思えている、「うっ?!!」


  自分が唇を頼っていた注射が効いていたぞと知らせに来ている彼のびくっと体を跳ねらせていた行動に、口角をくすぐられているように思いつつ、まったりと繊細な瞼を開けていく小夜は照れくさそうにと軽く左手で自分のこめかみを掻いて行きながら、あんぐり口を開けては顔が焼かれていた海老のように真っ赤になっている竜祥の抜け殻と化していた姿を見つめていき、「えへへ…」照れくさい心境を隠していくようにと軽く右手の人差し指を頬に添えては、横目で彼の顔を見ていく彼女は言う、「早く治るといいね?」


  小夜が自分に向けて来ている無邪気な子供のような笑顔に、彼女は自分と共に大人への階段を登ろうと思い上がっていた自分が恥ずかしく思えては、彼女のことを心の中で汚して仕舞ったような気がしてならないでいる竜祥は、懺悔しているようにと項垂れていく、「うう…」叱られているようにとチラっと淡い笑みを自分に見せてくれている、まるで心を溶かそうとしているような彼女の笑顔に口角を斜め下の方向に固定されているような気がしてならないでいる竜祥は、何度も鼻翼に力を入れて行きつつ、恐る恐ると頷いてはぽつりと渇いた唇を開けていた、「うん…」


  小夜が額に残してくれていた唇の感覚が永遠に残れたらと思いつつ、額にある瘤がまったく痛くなくなっているように思えては、額が微かに膨らんでいるせいでより彼女にキスされていたところに集中出来るように思えては、瘤を無理矢理浮かばせていた事にかなり得した気分になれている彼は嬉しそうにと、軽く口角を上げてはぽつりと弱っている声を漏らしていく、「ど、どうもありがとう…」


  


  

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