第7話
6話での、ラーメンの箇所についてなのだが!!その箇所が後の話に関連する。無いと後の話が続かない。一体ラーメンがどうこれから関わるのか? そして私はラーメンを持ち出したのも、母が非常に愚かだから、あのままだと裕の両親の懇願に流されて、裕を許して、せっかく呼んだ警察を返してしまうからだ。 外に、ラーメン屋に連れ出す。裕を警察署に連れて行ってもらいながら、私達も一緒に 出て、ラーメン屋に行くというのが私の とっさに考えた作戦だったのだ。失敗はしたが…。 で、私の年の話に戻る。 刑事が優しく言った。 「あなたの生年月日を、昭和から言ってくれる?」 「昭和○○年○月○日。」 確かもう一度言う様に言われた。 「じゃあ、あなたの干支は、何なの?」「丑。」 「あなたは、丑年なの?言葉で答えて?」 「はい。」 刑事は満足そうにうなずいた。そして若い巡査と私の生年月日や干支で、私が確実に18歳だと確認する。 「18ですね。」 「18だな。」 刑事は確か私の学校名と学年も聞いた。 私は、学校はクライスト学院で、高校2年生だと答えた。刑事が聞いた。何故1学年下の学年にいるのかと。 私はポツンポツンと、ちゃんとした文章ではなく、答えた。何せこの当時の私は非常に母を恐れていた。母は怒れば、どんな罰でも実行する様な女だったからだ。そしてきっと怒ってるだろうと思ったからだ。何せ裕を連れて行かせない決断をしたのだから。 だからこんな感じで答えた。 「下げた。日本の学校、入る時。漢字、できないから、ママが下げた。」 「いつ下げたの?」 「12歳の時。」 「あなたは、何処の学校に移ったの?」 「○街小学校。」 「最初は何処の学校にいたの?」 「サンタクララ…スクール。」 刑事が横にいるの巡査に聞いた。 「おい、スクールって何だ?」 「英語ですね。」 「英語?!何て意味だ?」 「学校って意味です。」 「へー、学校ねー。スクールかぁ。スクールって言うのかぁ。へ〜!!」 (まだ昭和50年代だ。今みたいに色々な場所に、ナニナニスクールだなんていう風に付いていなかった。) 「それは、何処にあるの?」 「○沢。」 「○沢?」 巡査に又聞く。 「○沢って何処だ?」 「南区じゃあないですか?」 「南区?」 刑事が母に確かめた。今、私がが言った事柄は本当かと。母はうつむいていて答えない。「答えて下さい。今、娘さんが言った事は本当なんですか。」 質問というよりも取り調べと言うか、強制的に聞いている感じがした。 母は仕方無く「はい。」と小声で認めた。 すると又聞いた。 「ではそのサンタクララと言う学校は何処にあるのですか。」 母は又答えない。 「何処にあるんですか。答えて下さい。」 「…南区です。」 「南区の何処ですか。」 「…○沢です。」 「ではその学校から○町小学校に転向させたんですね(→?)。幾つの時ですか。」 「12歳です。」 「何故学年を下げたのですか。」 「漢字が、小学校の2年生程度しかできませんでした。だから、お願いして、一年下の学年に入れました。」 「では娘さんは今、18歳なのですね(→?)。」 「…はい。」 蚊のなく様な小声で母は返事をした。 「そうですか。やはり18だったんですね!」 それから刑事は私に、一緒に来てくれる様に頼んだ。裕が母の蝶額を盗んだから、私が被害届を出す為だ。私が行ってその紙に署名をする為だ。 私は承諾した。 裕と伯父伯母が私を睨み付けた。 母は馬鹿だから、家を出る私を後ろから大声で何度も呼び戻した。そして言う事を聞かなければ、家に戻っても中に入れないし、家にはもう置かないで出て行く様するからと強く繰り返した。 私が恐くなり歩くのを躊躇すると刑事が言った。そんな事をするなら自分がその日は自分の家に泊めるし、私を警察で保護するからと。未成年者を親がそんな事をするなら、 警察が保護しなければいけないからと言って。 そうして私は刑事と巡査とに促されながら、パトカーに乗って、警察署へと向かった。 続.
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