第3章

第29話

 目が覚めると、周囲には廃墟が広がっていた。


 ・・・ん?


 いやいや、そんなわけがない。


 進化したばかりで混乱してるだけだって・・・、うん。


 現実逃避はやめよう。


 目をふさいでいた手をそっと外し、周囲をよく見渡す。


 ・・・完全な廃墟だった。



 ふざけるのはここまでとして、そろそろしっかりとした状況確認を始めよう。


 まずは、自分の身体から。


 進化して新しくなった私の身体は、真っ黒な色をした外骨格に覆われていた。


 しかしその色は、意識をすれば何色かに変えられるらしく、しばらくは色をころころと変えて楽しんでいた。


 次に腕だが、これは腕の数が6本に増えたうえで、形状を何種類かに形を変えられるようになっていた。


 通常の形は、指の関節などが堅い装甲で覆われた状態であったが、装甲を少し減らして長い爪出せる状態になれたり、とても鋭く切れ味の良いカマキリの鎌のような状態に出来たり、蜂のお尻のような毒針を射出出来るような状態になったりと様々な形があった。


 また、特に効果があるわけではないが、どうやら目も8つに増えたようだった。


 その増えた目で、周囲を見回してみると、さっきから感じていた違和感の正体が分かった。


 どうやら、死角がなくなったということだ。


 そして最後に、1番問題がありそうなのはステータスだ。


 何かありそうで、怖くてまだ見れていない。


 けれど、いつまでも見ない状況でも埒が明かないので、えいッと意気込んで見ることにしたのだが。






『名前・・・・・ハマー=フロータス

 位階・・・・・4

 レベル・・・・0

 種族・・・・・蟲人

 性別・・・・・男

 年齢・・・・・29歳

 種族スキル・・【虫創造】・・・・・レベルMAX

        【蟲創造】・・・・・レベルMAX

        【魔蟲創造】・・・・レベルMAX

        【神蟲創造】・・・・レベル3

        【体力微再生】・・・レベルMAX

        【体力小再生】・・・レベルMAX

        【体力中再生】・・・レベルMAX

        【体力大再生】・・・レベル30

        【魔力微再生】・・・レベルMAX

        【魔力小再生】・・・レベルMAX

        【魔力中再生】・・・レベルMAX

        【魔力大再生】・・・レベルMAX

        【魔力超再生】・・・レベル10

 スキル・・・・【領域発生】・・・・レベルMAX

        【領域纏い】・・・・レベルMAX

        【領域融合】・・・・レベルMAX

        【領域覚醒】・・・・レベル1

        【領域展開】・・・・レベルMAX

        【領域循環】・・・・レベルMAX

        【領域概念】・・・・レベル1

        【体力微吸収】・・・レベルMAX

        【体力小吸収】・・・レベルMAX

        【体力中吸収】・・・レベルMAX

        【体力大吸収】・・・レベル15

        【魔力微吸収】・・・レベルMAX

        【魔力小吸収】・・・レベルMAX

        【魔力中吸収】・・・レベルMAX

        【魔力大吸収】・・・レベル20

        【飢餓完全耐性】・・レベル無し

 魔導開放・・・【能力共有ステータスシェア

 称号・・・・・人間進化者、半神、始祖(蟲人)

       (『■■の花』*隠蔽中*)』






 ・・・ん?


 ついさっきもやったことだが、自分の目がいまいち信じられないのでもう一度しよう。


 ・・・・・ん??

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