第二話 

朝6時に起き、シャワーを浴び、朝食代わりに、コーヒーを飲む。テレビを見ていたとき、叔母から電話がきて

叔母「汐里ちゃん、少しいい?」

汐里「大丈夫、どうしたの?」

叔母「ねぇ、本当は汐里ちゃんに彼氏がいたから、断っていたんだけど、あなた宛てにお見合いの話がきてたのよ。よかったら、受けてみない?」

汐里「お見合いか、少しだけ時間頂戴。」

叔母「わかったわ、連絡待ってるわね。」

汐里「はい、また連絡します。」

叔母との電話を終え、まさか自分にお見合いが来ていたとは、思いもしなかった。

それから、11時に美智と会い、美智が前から行きたがっていた、パンケーキのお店に行き、それから洋服など買ったり、いろいろ楽しんだ。美智にお見合いの話をしたら、びっくりしてたけど、行ってみたらと言われたので、その日のうちに、叔母に電話し、お見合いを受けると伝えたら、大喜びだった。どんな人か聞いたら、会ってみればわかるからとだけ言われたので、知り合いなのか聞いたらそれも教えてもらえなかった。家に帰ってから、仕事の準備をし、お風呂に入り、寝た。

次の日、朝7時前に出勤し、営業部の部屋の窓を開け、花瓶の水を変えて、コーヒーをセットし入れる、今日のスケジュールを確認し、仕事に就く。7時半ごろになると

、山波課長が来た。ちなみに、山波課長は、この山波不動産の御曹司、昨年結婚し、奥さんのお腹には、赤ちゃんもいる。奥さんは、課長の父、社長秘書をしていた人だ。

課長「おはよう、工藤さん。」

汐里「おはようございます。課長。」

課長「いつも早いね。」

汐里「いえ、課長こそいつも早いじゃないですか。それより、今日の分です。」

課長「ありがとう。奥さんが、よかったら、遊びにおいでって言ってたよ。」

汐里「美羽さん、つわり、落ち着いたんですか。」

課長「やっと、先週からね、遠慮せずよかったら来てやってくれ。」

汐里「それなら、行かせてもらいます。美羽さん確かチーズケーキ好きでしたよね。」

課長「ごめん、それ俺だ。」

汐里「えっ、そうなんですか、まあ気にしないですけど、じゃあ、ケーキ買って7時ぐらいにお邪魔して大丈夫ですか。」

課長「もちろん、美羽には連絡しておく。」

汐里「よろしく、お願いします。」

課長「あぁ、そろそろあいつくるかもね。」

汐里「そうですね。」

席に戻って、コーヒーを飲んでると

係長「おはようございます。」

と来生係長が来て、そのほかの人も入ってきた。

課長「おはよう来生、これ今日のだと。」

係長「ありがとうございます。」

汐里「係長、おはようございます。」

係長「工藤さん、おはようございます。」

汐里「今日の会議ですが、第三会議室、10時から押さえてあります。昼食のお弁当は木花堂さんに32個頼んであります。12時少し前にもっていきます。」

係長「ありがとう。遠藤君少しこちらへ。」というと、部屋の空気が氷ついた。

遠藤「はいぃ。」

係長「この資料だけど、期限はいつまででしたっけ」

遠藤「えっと、先週の金曜日です。」

係長「では、なぜまだ終わってないのかな」

遠藤「すみません。すぐやります。」

係長「午前中には終わらせて、課長に提出してください。」

遠藤「はい、すみませんでした。」

課長「来生、ほどほどにしておけよ。それでは、今日も一日始めようか。」

ちなみに、営業部は第五課まであって汐里達がいるのは第一営業部だ。

汐里がなぜ営業をやらないのかは、第一営業部は営業補佐に入った子はもれなく、

課長か係長にほれ込み、仕事にならなくなるため、汐里はもともと秘書課にいたが、営業部からぜひと言われ、(その時に教育係で美羽さんについてもらっていたからである。)

本当は秘書課に居たかったが、経験をしておいて損はないかと、三年前に来たのである。

方に手が置かれ、顔を向けると藤堂由美さん、勤務8年目、子供が二人、4年前に大学の時から付き合っていた、藤堂良樹さんと結婚し良樹さんは常務の秘書をしている人だ。

由美「おはよう、工藤さん。」

汐里「おはようございます。由美先輩。」

由美「今日、ランチどう。ちょっと話があって」

汐里「もちろんですが、弁当を出してくるのでその後でよければ。」

由美「決まりね。食堂のほうがいいかもね。」

汐里「そのほうが助かります。」由美が去っていったあと

中島「工藤さん、これ訳してもらっていいですか。できれば、14時までに。」

汐里「わかりました、終わったら声を掛けます。」

中島「いつもすみません。」

汐里「いえ。」

9時半になり、課長に会議室へ行くことを伝え、準備に取り掛かった。

プロジェクターを準備し、係長が来た。

係長「工藤さん、準備終わったかい。」

汐里「ばっちりです。12時少し前に昼食をお持ちします。」

係長「ありがとう。」

汐里「いえ、失礼します。」

営業部に戻り、自分の仕事に戻った。

遠藤君は無事何とか、お昼までに終わらせ、課長に提出。その間にやることを終え、お昼休みに食堂でランチになった。

食堂に入り、私はサバの味噌煮が入ったAランチ、由美先輩は生姜焼きのBランチにした。ここのランチはとてもおいしくて、人気があるためすごく混んでいることが多いが、今日はみな外に食べにでも出ているのか少なかった。

汐里「あっちの窓際空いてますよ。」

由美「そうね。あそこにしましょう。」

窓際の所に4人掛けが開いていたのでそこに座った。

汐里「そういえば、話って何ですか。」

由美「三人目できちゃった。」

汐里「できちゃったって、おめでとうございます。」

由美「課長には伝えたんだけど、4週目だから、迷惑かけちゃうかもしれないし。」

汐里「いや、本当おめでとうございます。楽しみですね。圭君と海ちゃんにもあいたいな。」

由美「今度、遊びにおいで、圭も海も汐里大好きだし。」

汐里「ぜひ、そういえば、私も報告してなかった。別れました。」

由美「えーっ!!ちょっと、なんで、どうした。」

汐里「かわいい子とつきあ会うんだって、一方的に言われたけど、もういいんだ。」

由美「こんなにいい子を捨てるなんて、まあ、いい男が現れるよ、そのうち、なんていったって、美人だからね。」

汐里「そんな、由美さんのほうがきれいですからね。」

由美「ありがと、でも大丈夫だった。」

汐里「親友にも、叔母さまにも聞いてもらって、考えたって、わからないから考えないことにした。あと、お見合いもするし。」

由美「そうなの、ちょっとびっくりした。」

汐里「叔母さまがいい人がいるから、会ってみてといわれてね、叔母さま、仕事がTAPていう化粧品会社の社長なの、だから結構お見合い話があったみたい。」

由美「いい人だといいね。いつなの。」

汐里「今週の土曜日みたい。」

由美「着物?」

汐里「うん、振袖らしい、成人式の時のやつかな?」

由美「あの、水色のきれいな着物ね。」

汐里「あれ、すごく気に入ってるの。」

由美「どうなったかだけでも教えてね。」

汐里「もちろんです。早く食べましょう。」

それから、デザートまでキッチリ食べ終え、由美は化粧室、汐里は会議室に行き、お茶を出し、食べ終わった弁当を回収し、営業部へ戻り、仕事を開始、問題もなく、今日の業務は終了。

課長の家に行く約束をしていたので、有名なケーキやで購入し、課長宅へ向かった。


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