冷徹鬼上司とお見合いしたら溺愛されました

おかか

第一話 

 私は工藤汐里、今日は拓也(彼氏)と近くのカフェで待ち合わせだ。

時刻は19時、窓から外を見てると、そのが、拓也が若い女の子を連れてこっちに向かってくるのが見えた。(なんで、見間違い?)もう一回見ようとする前に向こうが店に入ってきてこちらに向かってきた。

拓也「おい、別れてくれ、真由ちゃんが妊娠したんだって、結婚するから」

真由って子はこちらを見てニヤニヤしている。

拓也「お前なんかただのお飾りでしかないんだよ。じゃあな。」

と嵐のように去っていった。(えっ、何が起こった、別れたってこと?)

私は茫然とするしかなかった。周りを見るとこちらをチラチラ見ながら話している人や、仕事終わりの人ばかりがいて、その場から早く去ろうと店を出た。

とぼとぼ駅に向け歩いていたらスマホが鳴った。

叔母さまから電話だった。出てみると

事情を話し駅まで迎えに来てもらい、家に泊めてもらい、夜な夜な聞いてもらい、散々泣き明かした。

起きたら、11時でびっくり、叔母さまに今日は土曜日だから、ゆっくりしなさいと言われ、素直に甘えることにした。

なぜ叔母に相談したかって、私の両親は、私が3歳の時に、事故で亡くし、施設に入れるなら、私たちが育てると叔父(雅信)、叔母(千恵子)が引き取ってくれ、(叔母は私母の姉、叔母ができにくい体らしく、諦めていたんだと)ここまで育ててもらった。

土曜日は叔母のお家でゆっくりさせてもらい、夕飯を食べてから、自宅のアパートに帰ってきた。

中に入り、休みのうちに洗濯や掃除を済ませて、今日は早めに寝て、明日は買い物でもしようかなと、考えていたら、親友の美智から電話だった。

美智「汐里、最近どうしてる?」

汐里「うん、昨日の夜、拓也と別れました。」

美智「えっマジ、どうして」

汐里「若い子に手を出して、妊娠させたから別れるって言って、嵐のように去っていきました。」

美智「何それ、マジ最低」

汐里「でも、あんな男と別れて正解だった。」

美智「そうだね、汐里さ、明日って空いてたりする?」

汐里「大丈夫、やること今日のうちにやったから」

美智「じゃあ、明日買い物にでも行こうか」

汐里「いいけど、美智、彼氏は?」

美智「康介さん、今パリに出張中なの、帰ってくるの火曜日なんだ」

汐里「そうなんだ、順調そうでよかった。」

美智「明日、11時、駅でいい?」

汐里「うん、大丈夫、じゃあ明日ね」

美智「おやすみ」

汐里「おやすみ」

美智との電話を切り、時計を見ると、まだ22時だったが、横になっているうちに、眠りについた。




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