第17話 キャンプ

あ、田中さんだ。

ほんとだ、キャンプ場でまで出会うとは思わなかった。


田中さん、やっぱ一人キャンプかな?

今時珍しくはないけど、田中さんらしいな。


あっ、ハンモックを木に縛り付けてるぞ!

あれ良いよな。最初はちょっと揺れが怖いけど。


おー、満足げに腰に手を当ててるぞ。

見た感じハンモックらしいたるみが無くて真っ直ぐだけどな。


人が乗ればたるむから良いんだよ。

まぁ、そうだな。あ、早速乗るみたいだぞ。


えぇ!?

おいまじかwwww


ハンモック、紐千切れたんだけど…。

幸い足側の紐だったから頭は打たなかったけど、かかと痛そうだな…w


田中さん可哀想過ぎる…っ!

ただ癒やされたかっただけなのにな。…でも、紐ちぎれるって…www


笑い過ぎだろ!

いや、ごめん。でもツボだ…くくっww


あ、気を取り直して火をおこすみたいだぞ。

キャンプの火って癒やされるもんな。…田中さんめっちゃ癒やし求めてるじゃん。


…中々火つかないな。

着火剤忘れてきたのか?


なんか雑誌使って火起こしてるっぽいぞ。

ごみ処理に着火剤として使うとは中々考えたな。


うわっ、風いきなり強っ!

おい、田中さん向かい風なんじゃ…!?


……田中さん、顔が煤だらけになっちゃった。

生でシンデレラ見たの初めてだ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

田中さんが転んだ とりすけ @torisuke

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ