第12話 中間テスト終了
「っだ~テスト終わった~!」
「カツキ珍しく頑張ったよな」
「まあ学年変わったら切り替えようと思ってたからなー」
あのファミレスでの勉強会から約2週間が過ぎた。
僕たちはあれ以降集まることはなかったけど、それぞれ自主勉強したり塾に行ったりしてテストへ挑んだ。
結果は後日わかるが今はテストから解放された喜びを皆噛みしめている
「次は期末、9教科か…」
僕はボソっと声に出して言った。そうすると聞こえてたみたいか嫌な声をあげる
「おいおいテスト終わったのにもう次のテストのこと考えてんのかよお。やめろよ泣きたくなっちゃうだろ~」
「優は真面目だよな。」
「それ特徴が無いっていう悪口?」
「ちげえだろそんな悲観的に捉えんなって~」
おいおい~と肩を組んでくる。暑苦しいてか実際暑い
5月も半分を超えようとしていて気温は夏日を超える日が増えてきた。
ジリジリと照り付ける太陽だけでも嫌なのにこうもダルがらみされるとたまったもんじゃない
「カツキあっつい」
「俺も」
「ならくっつくなよ」
「いいじゃねえかよ俺たちの仲だろ~」
「今はあついからやめろ。涼しい日ならいいぞ」
「なんだよ優もまんざらじゃねえじゃねえかよ~」
「あ~あっつ。いいから離れろよ。あついだるい」
「あ~ん」
「気持ち悪い声出すな」
カツキは両手で肩を抱きえっちっと言わんばかりの視線と声だ
マジで需要ないからやめてくれ。気持ち悪い。おぇ
「あ、そうだテストも終わったし。みんなで遊びに行かね?この前一緒に勉強した女子たちも誘ってさ」
「あーいいね。どこ行く?」
「遊園地とか?」
「ベタだろー」
「映画は?」
「人数多いとだるいべ」
「とりあえずゲーセン?」
「俺らはそれでいいけどよー」
「せっかく女子も連れてくんだしなー」
あれでもないこれでもないと計画は進んでは行かない
けど、楽しみだな
また七瀬さんと遊びに行けるのか。
しかもちゃんとがっつり
この前はラーメン食った後はちょっと公園寄って話しただけだからな
胸の鼓動が高鳴るのが自分でもわかる。
「よし」
と小さくつぶやきダッと踏み込み駆け足で通学路を進む
「おーい優どうしたー?」
「今日家で遊ぶんだろ?早く帰ろー!」
「おー!」
そういいカツキたちもダッシュで僕を追いかける。
今日は計画建てつつアホみたいに遊ぶぞ!!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます