第10話 みんなでお勉強会①
周りに聞こえるのは話し声や食器が重なる音や肉が焼ける音、他には多くのシャーペンを走らせる音やページをめくる音までも聞こえてくる。
「優ここわかるか?」
「あ、ここはねー__」
「美紀ちゃんでぃふぃかるとのスペルってなんだっけ?」
「difficultよ」
今日はファミレスで部活のみんな+αで勉強会をしている
男子は僕、カツキ、ソラ、ハル
女子は七瀬さん、麗奈、中野さん、赤羽さんの男子4人女子4人の計8人だ
「ドリンクバーおかわり行ってくるからみんなの分も取ってくるよどうする?」
「私も行くよ。鏡クン一人だと大変でしょ」
「ありがとう。七瀬さん助かるよ」
「俺も行くぞ。一人で四つはきついだろ」
「サンキューな」
「鈴ちゃん!私も行くよ!」
「ありがとう麗奈ちゃん!」
「優俺キリマンジャロ」
「カツキ俺コーラ」
「鈴ちゃんアップルティーお願い」
「麗奈、私はレモンティー」
コップを出しながら各々注文する
「ソラがコーラ、ハルがキリマンジャロね」
「美紀ちゃんがアップルティーで碧ちゃんがレモンティーで大丈夫?」
「ええ。お願いできる?」
「任せてよ!フンス」
そういって麗奈がドンと胸を叩く
フンスって言ってるやつ初めて見たぞ
一人二個ずつコップを持ちドリンクサーバーに向かう
えーとハルはキリマンジャロだったよな
コップを機械にセットしキリマンジャロと書かれたボタンを押す
しばらくすると黒く澄んだ液体が流れてきた
そうすると隣の同じ機会にカツキが来た
「あれカツキもコーヒー?」
「おんブルーマウンテンな。どうせお前もだろ?」
「まあね。僕はアメリカンだよ」
「じゃ俺先行くな。」
「おう」
そういって手を上げる
僕は2人分のコーヒーを淹れないといけないので少し時間がかかる
ぼーっと待っていると後ろから声をかけられた
振り返ると七瀬さんがいた二つのティーカップを持ってた
「男子はみんなコーヒー飲めるんだねー」
「うん。ソラも飲めるけどアイツコーラ狂だから」
「コーラ狂?」
「んーコーラがあったらそればっか飲むみたいな。飲み放題だと尚更ね」
「へぇ~」
「七瀬さんは何飲むの?」
「私はミルクティー。美紀ちゃんみたいにストレートは飲めないんだー」
「んーでもアップルティーって他のと比べてストレートでも比較的甘めだったと思うんだけど」
「そうなんだ。あとで美紀ちゃんに一口貰っていけそうだったら次飲んでみようかな」
「いいんじゃない?」
「あ、春奈君終わったみたいだよ」
「ああほんとだ」
僕はサーバーからコーヒーカップを取り出す
コーヒーの香りがスッと鼻を通過する
「じゃあ戻ろう。みんな待ってる」
「そうだね」
そう言って速足かつ慎重にみんなのところに戻る
「お待たせ」
「おーサンキューな」
「そういえばこの中だと誰が一番頭いいんだ?」
ソラがコーラをストローでチューチュー吸いながら唐突に言い出した
あの体でコーラをストローで飲むとかギャップが…
ダメだ、笑うな鏡優
でも一番頭いいのは誰なんだろうか
「んーこの中だと麗奈ちゃんじゃない?」
「は?麗奈が?」
「ちょっとー優あんた舐めすぎ私この前英語99点だったんだから」
「…は?」
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