第4話 隣の席の女の子、男子の中でも人気あるってよ。
「そういやお前ら席替えどうだった?」
「どうとは」
「隣の女子とか同じ班の女子とかだよ」
「結局女子じゃねえか」
「いいじゃん気になんだからよ」
部活が終わって友達と帰っている時、ふとそんなことを聞かれた。
今一緒に帰っているメンバーは、同じ部活で小学校の時からの友達だ。中には幼稚園から同じやつもいて色々と付き合いが長い。
背が高く、線が細いカツキ。
メガネをかけていて、筋肉質のソラ。
所謂男の
他にも一緒に帰る奴はいるが、この4人で帰ることが多い。
「僕の隣は七瀬さんだったよ。」
「は?お前七瀬の隣なの?死ねよ代われ」
「チクチク言葉はいけないよ」
「お、そうだな(適当)」
「僕は中野さんが隣だったらいいかなー」
「ハルは中野さんかー。ソラはどうなんだよ」
「俺?俺はそうだなー。加藤かな。独占欲強そうじゃない?」
「お前ヤンデレ好きだったのか。俺はいいかなー」
「は?自分の為に尽くしてくれるんだぞ?この上ない幸せだろ」
「いやだって位置情報交換アプリ入れられるのは当然だろ?それで俺らと夜遅くまで遊んでたりするとだよ。翌日あそこであんな時間までなにしてたの。浮気してるんでしょとか言ってくるんじゃんよ」
「定期的に俺らで自撮り撮ってストーリーに上げればよくね。位置情報と一致するしよ」
「あーね」
「カツキこそ誰がいいんだよ。」
「俺か?俺はそうだなー強いて言うなら赤羽かなー」
三人は隣の席が誰がいいか話し始める。
たれ目でスタイルが抜群黒髪スレンダーで清楚な印象な、吹奏楽部に所属している女の子、
小柄で小顔のちょこんとしているがどこか他とは違う印象を持つ、僕と同じ剣道部に所属している女の子、
女の子の中では背が高く、七瀬さんと同じバレーボール部所属のクールな女の子、
みんな男子から人気が高い女の子たちだ。
僕は七瀬さんとあと同じ部活の麗奈としか話したことがないけどな。
「いやでも
「いや、でも班が回ればすぐまた席替え来るって。」
「だとしてもだよー」
「僕は中野さんと同じクラスだしそれで充分かな」
「は?なに甘ったれたこと言ってんの?同じクラスになったら隣の席がいいだろ?」
「それに越したことはないけどさー」
「なにちょっと一歩引いていいよいいよ僕はそんな贅沢言わないよ~。みたいに言ってんだよ。中野さん推しなのだって巨乳だからだろ?う~わいやらし、ムッツリハル。可愛い顔してるからって女子どもにちやほやされやがって。ボケ。刺されろ」
「は?違いますけどぉ?あの中野さんの清楚な感じに惹かれたんですぅ」
「でさー優は七瀬となんかあった?」
「スルーすんなよ。流すなよ僕はムッツリなんかじゃねえからなぁ?」
ハルがカツキに対して怒るが、残念ながらそれは事実だろう。
僕たちの中で一番モテる可愛らしいハルだが、実は巨乳好きなムッツリスケベである。
なんなら、俺たちの中で一番エロに貪欲と言っても過言ではない。
間違いない
「なんでこんなハルがモテるんだろうね」
「ね。ムカつくね」
「オイコラそこ!聞こえてるからなー!優とソラ!お前ら後で覚悟しとけよー!」
「さ、急いで帰りますかな」
「そうしますかな」
「行け!優!ソラ!ハルは俺に任せて先に行け!」
「「ウィッス先輩頼りになります」」
「おーい!待てコラー!!おいカツキ邪魔!どけ!」
そういっていつものじゃれあいをしながら帰る僕たち
結局数十メートル先に行っただけで最終的には四人で仲良く帰った。
にしても七瀬さんやっぱ人気なんだな。
学年トップクラス美少女の称号も伊達じゃねえ。
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