架空天才日記

男の仕事

第1話 倫理

無知の知


何も知らないことを自覚している

私こそ、知恵のある者だ。


愚かなソクラテスよ


私は

自分が天才であることしか知らないが

知る必要も無い。

天才だからだ。



ところで、

今日は上靴が隠されていた。


愚かなクラスメイトの犯行であることは

考えるまでも無い。


愚かなお遊びだ


私に上靴など必要ない。


私と遊びたいのであれば

パンツまで奪い、隠してみせたまえ


この天才の頭脳を発揮して

10秒以内に隠した場所を割り出してやろう。


そうは言ったものの

私からパンツを奪うことなど

奴等にできるわけがない。


仕方がないので

サービスとして

今日履いてきたパンツを

下駄箱に入れておいてやった


少し、明日が楽しみだ


もう21時か

寝るとしよう

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

架空天才日記 男の仕事 @tururira

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る