第4話 ステータス
*ステータス
名前: 田中 誠司
称号: 転移者
職業: コレクター↓
性別: 男
年齢: 15歳
レベル: 1
HP: 100
MP: 100
STR: 150
INT: 100
DEF: 100
AGI: 100
DEX: 200
Luck: 300
スキル
鑑定眼、インベントリ、翻訳Sp、剣豪術、魔力感知、魔力操作、気配探知、
回避、加速、解体、統率、斧術、弓術、格闘術、盾術、槍術、棒術、投擲術、
暗視、潜伏、隠蔽、罠感知、罠解除、罠設置、宝検知、解錠、採取、魅了、
威圧、咆哮、再生、鍛冶、錬成術、錬金術、修復、剛腕、盗む、鷹の目、
千里眼、アイテム作製、裁縫、料理、家事、実写、実体、模倣
ユニークスキル
進化、複製Sp、マイルーム、コンプSp、全魔法適正、聖剣、付与、魔力増大、
回復量増大、鍛冶の極意、レア率UP、ジョブチェンジ
もう確認するのも嫌になるくらいスキルが増えている。
剣道経験者の俺は剣術を伸ばしていこうと思っている。
でも、折角だから魔法も使ってみたい。
三上さんに相談すると魔法も剣も使える魔法剣士を目指してみたらとアドバイスをもらった。
三上さんは魔法タイプの後衛職なので俺には前衛で頑張ってほしいそうだ。
もちろん、三上さんのためなら頑張るよ!
案内された部屋でタブレットPCをいじりながら検証を開始する。
まずわかったことは、やはりマイルームは例の寮の部屋だったことだ。
そして、全員持っていたアイテムボックスはタブレットPC内のドキュメントフォルダが反映されたものだった。
俺のドキュメントフォルダ内には撮り溜めた写真が大量にある。
そう、地球のアイテムが大量に保存されているのだ。
そして、スキル複製によって無制限に増やすこともできるのだ。
これはクラスメイトに知られるわけにはいかない。
争い合いになることが予想できる。
三上さんとの秘密にすることにした。
冷たいようだがクラスメイトは同郷であってもまだ数カ月の付き合いだ。
同情はするが、助ける義理は無い。
俺にみんなを助けるだけの力がついたら考えるが。
『三上さん、相談があるんだけど俺の部屋に来てもらえるかな?』
『誠司君の部屋に行けば良いのね?』
え!? いつの間にかに名前呼びになってるの?
『うん。マイルームの方でお願いね。』
マイルームで待っていると三上さんが現れた。
「来てくれてありがとう。早速なんだけど、この部屋に愛莉さん以外が来れないようにできないかな?」
「え!? もちろんできるわよ。私の部屋へは誠司君以外来れないような設定になっているもの。じゃあ、やっちゃおうか。」
名前で呼ばれて若干動揺したようだが、すぐに平静を装っていた。
設定の仕方を教わりながら部屋にセキュリティをかけた。
「これで私以外来れないわよ。ウフフ。」
「俺の部屋には地球のアイテムが多いだろ? それにアイテムボックスにもいっぱい入っているんだよ。みんなにバレたら取り合いになっちゃうから愛莉さんとの秘密にしたいんだ。」
「了解したわ。私も賛成よ。」
名前で呼んでみたのだが、無反応だった。
残念だ。
「それに俺のアイテムボックスは進化してインベントリになっているんだ。時間経過無しの無制限収納だから劣化の心配があるものは俺が預かっておくよ。あと、複製があるから今のうちに増やしておくこともできるよ。」
「そうなのね。じゃあ、恥ずかしいけど下着とか増やしてもらおうかしら。」
「そうだ。愛莉さん用に女性用衣服も撮っておいたんだ。俺の見ている前では選び辛いだろうから部屋に持って帰ってから確認してみて。」
「本当に気が利くわね。私の目に狂いはなかったってことね。あなたを選んで良かった。」
最後の方がよく聞こえなかった。
「愛莉さんにスキルの付与ができるか試してもいいかな?」
「えっ? そんなことも出来ちゃうの?」
「たぶん。付与師の人からコピーさせてもらったスキルがあるからできるんじゃないかな? それで鑑定を付与するから俺のステータスを見てアドバイスをもらいたいんだ。」
「わかったわ。どうすればいいかしら?」
「手を握ってもいいかな? 下心とかじゃないからね。付与するためだからね。」
「大丈夫よ。私は別に下心でも構わないわよ。それに愛莉って呼んでいいわ。」
言ってから顔が赤くなる愛莉がかわいい。
そして、鑑定眼を付与した。
コピーは非接触で可能なのだが、付与は接触が必要なのだ。
「やっぱりあなたが一番のチート持ちだったみたいね。私のゲーマーの知識であなたを最強にしてみせるわ! あと、鑑定スキル持ってる人がいるかもしれないから最初にあったスキル以外は隠蔽しておいた方が良いわね。」
愛莉の目が輝いている。
やる気満々だ。
とりあえず、スキル付与はできたのでインベントリや気配探知等の必要と思われるスキルを愛莉に付与した。
これで態々俺のインベントリで長期保管する必要が無くなった。
でも、残念ながらユニークスキルの付与はできなかった。
それから俺のインベントリにある日用品や薬等を複製し、愛莉に渡した。
もちろん、お菓子もね。
「今夜は何があるかわからないからマイルームで寝た方が良いよね。」
「そうね。確かにあの王様に寝込みを襲われて、無理やり奴隷の首輪とか付けられちゃうかもしれないし。」
「怖いね。そんなことあるんだ。」
「うん。定番だよ。奴隷化して無理やり戦争に送り込んだり、魔王討伐に向かわせたりね。この世界の人間にとっちゃ私たちは道具でしかないのよ。利用できるうちは利用して、引き際が肝心よ。」
「了解。戦えるようになったら逃げるとしよう。それまでは大人しくだね。」
「あのね。私もここで寝たらダメかな? 怖くて一人じゃ寝れないの。」
「俺は構わないけど、我慢できなくなったらごめんね。」
「ちょっとだけなら許すわ。じゃあ、お風呂に入ってパジャマに着替えてからまた来るわ。」
愛莉は部屋に戻った。
ちょっとは良いのか。。。
ちょっとってどこまでなんだろうか?
俺は悶々としていた。
1時間ほどしてパジャマ姿の愛莉が戻ってきた。
「誠司はお風呂に入ったの?」
「うん。もう入ったよ。」
「じゃあ、寝よか。」
一緒にベットに潜り込んだ。
風呂上がりの愛莉は、ほんのりと火照った顔をしていて魅力的だった。
それに横になったことでいつもは見えない前髪の奥の素顔が露わとなった。
「ねえ、愛莉。かわいいんだから前髪切った方が良いよ? それに戦闘時は視界が悪いと危険だよ。」
「そうね。じゃあ、明日切るね。前髪短い方が誠司は好きなのね。わかったわ。」
その後、沈黙となり俺は悶々としていた。
しかし、愛莉からすぐに寝息が聞こえてきたので戦意喪失する俺であった。
俺の意気地なし!
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