第19話 はう様は宇宙をはらむ
"
その神獣は、かつては"
巨大なサンショウウオの姿をしたその神獣は、その体躯から来る存在感は凄まじいものがあったが、鈍重な動きで、爪や牙などの部位もなく、丸みを帯びたどこか愛嬌さえ感じさせるその姿は、いつからか"かわいい"と言われるようになり、畏敬の意も含め"はう様"と呼ばれるようになった。
特に何かを為すことはしない神獣であるはう様も、いつの間にか
はう様の胃は、宇宙と呼ばれる限りなく無限に近い有限の世界であると言われており、そこに飲み込まれた"
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